旅上手なあの人のバックパックの中身#5 野呂美帆
ランドネ 編集部
- 2021年11月05日
山旅のスタイルも、日常も、魅力的な山好きさんのバックパックの中身を拝見する連載企画です。
小柄な体に背負ったバックパックの中には、撮影機材のほか、テント泊装備が詰め込まれている野呂美帆さん。さまざまなシーンで活躍する汎用性と、見た目のよさ、そして軽さを考え選んだ“フォトグラファーらしい”愛用道具を見せてもらいました。
フォトグラファー/野呂美帆さん
「創る」仕事がしたいと、高校卒業後、写真の専門学校へと進学。現在は旅やアウトドア、ライフスタイルを中心に幅広く活動。仕事をとおして、さまざまな世界を知れることに、楽しさとやりがいを感じている。https://www.mihonoro.com/
仕事とプライベート。どちらの自分にも似合うもの
三重県で生まれ育ち、子どものころから家族や親戚といっしょに登山に出かけていた野呂さん。「父が登山部だったこともあり、地元の山や大台ヶ原にも行った記憶があります。それからスタジオで働いていたころに、カメラマンの友人と富士山に登りました。日帰りだったこともあり、過酷な思い出ですが(笑)。たしかそのとき、初めての登山靴やレインウエア、バックパックを買いましたね」。
その後は島旅にハマり、登山から離れていた時期もあるという。しかし再び、友人と富士山に登ることに。「周りに登山が好きな人が結構いて。母の姉(叔母)は百名山ハンターなんです。いっしょに屋久島に行きましたね。そのころから山とか、アウトドアの幅を広げられたらと考えるように。そして『ランドネで仕事がしたい』と思い、いまにつながります」
「軽い装備を買い始めたのは、山と道のバックパックから。武骨な印象でカラーもシック。無駄のないデザインも好きです。どこかカメラに似ているなと」。
野呂さんの装備は、シンプルなデザインでベーシックなカラーがほとんど。アイテム選びの基準は、山以外に、旅や出張で使えるかどうかが重要だという。「センスのよい人が使っているアイテムを見て、いいな!と思うことが多いですね。あとは、『とりあえず』では買いません。使うほどに味が出たり、長く使えるものを選びます。『経年劣化』が好きなので」。
「昔は『山に登る』達成感に満足していましたが、いまは『自然を楽しむ』ことが目的になりました」。
旅の写真を撮ることも楽しいと話す野呂さん。「カレーが食べたい」と、10日間インドへ旅に出たときには、人と景色のすばらしさ感動。帰国後、写真展を開催することに。日本では奄美大島に5年間通い続けており、集落ごとに点在する教会を撮影している。
「写真では、“あるものを切り取る”ことが自分らしいなと。プライベートではフィルムカメラを持っていくので、一枚の写真にじっくりと時間をかけます。そうすることで、本当に何が撮りたいのかを考えるし、原点に戻れるんです」。
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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