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地震はなぜ起こるの?リスクは?災害の特性を理解して準備と対応策を|#知り続ける

自然災害にはそれぞれ異なる特性があります。原因が同じ災害であっても、規模や被災環境によって被害状況が変わってきます。各災害の特性を理解することは、より的確な準備と対応策への道標となります。今回の記事では「地震」の発生メカニズムと内在するリスクを解説していきます。

地震はなぜ起こる?

地球の全表面は、厚さ数十kmほどの硬い板状の岩盤に覆われています。これがいわゆる「プレート」と呼ばれるもので、地球全体で十数枚ほど敷き詰められていると考えられています。これらのプレートは対流しているマントルの上に乗っているため、年間数cm程度の速度で移動します。つまり、地球の表面構造は一枚岩ではなく、複数の岩盤がそれぞれ離れたり、近づいたり、さらにはすれ違ったりといった運動をつねに繰り返しているわけです。この考え方は「プレートテクトニクス」呼ばれ、1960年代に登場した地球科学の新しいシステムです。

たとえば、西日本の太平洋沖に位置するフィリピン海プレートは年間3〜7cm程度の速度で日本列島に近づき、南海トラフ(トラフ:海溝よりは浅く幅の広い比較的穏やかな斜面を持つ海底の凹地)などで陸側のプレートの下へと沈み込んでいきます。この運動が蓄積されると、複数の「プレート」の間の広い範囲にひずみや圧縮といった力が加わります。結果、岩盤が大きくずれ動く「断層運動」という現象が発生し、この運動によって地層や岩盤に大きなエネルギーが伝わります。このエネルギーが、「地震」の発生源なのです。

地球内部の構造

地球の内部はまだまだ解明されていない領域が多いが、現状、図のような構造が推測されている。

地球表面の構造

対流するマントルのすぐ上に位置する岩盤がプレート。マントルの動きに伴い、下に沈み込んでいく海側のプレートが陸のプレートを引き込んでいく。その運動によって、歪みが生じる。

地震のタイプと津波

地震は発生場所によっても揺れ方や規模、考えられるリスクが変わってきます。たとえば、沈み込むプレートによって下へ引き込まれた別のプレートの歪みが限界に達したときに発生する地震は、引き込まれたプレートが跳ね上がる上下方向の「断層運動」が生じます。一方、左右方向に圧縮する力によって発生するタイプもあります。さらに、プレートの沈み込みに伴い、周囲のプレートにかかる力が原因で揺れる地震もあります。

「縦揺れ」「横揺れ」という表現がありますが、地震の規模や震度を現すものではありません。震源地によっては、津波のリスクを真っ先に考えて下さい。いずれにせよ、地震発生の際は最善の行動を。

世界規模で見る地震発生場所(気象庁)

プレート同士が接している「プレート境界」と呼ばれているエリアは、世界中どこも地震多発地帯。

発生場所別に見る地震

陸域の浅い地震

陸のプレートの内部に力が加わることで発生。1995年兵庫県南部地震など。

プレート境界の地震

陸のプレートが跳ね上げられるようにして発生。2011年東日本大震災など。

沈み込むプレート内の地震

海のプレートの内部に力が加わることで発生。1994年北海道東方沖地震など。

日本をとりまくプレート構造

※この記事はランドネ特別編集 アウトドアで防災BOOKからの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。最新情報は気象庁HP、内閣府HP(防災情報)などをご確認ください

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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