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山のそばでものづくり Vol.6【高尾編】「晴れ間がのぞく」原藍子さん

山のそばに拠点を置き、山の恩恵を受けながらものづくりをする人々に注目する本連載。今回は、高尾山のふもとで制作活動を行なう、原藍子さんにお話を伺いました。

山や刺繍がもつ“かっこよさ”を、作品を通じで伝えていきたい

晴れ間がのぞく

profile
原藍子さん

愛媛県出身。コロナ禍をきっかけに、高尾山登山口に自転車でもアプローチ可能な山麓エリアへ移住。登山は夏山から雪山まで通年で楽しんでいる。来春の展示会に向けて、日々作品を制作中。www.haremaganozoku.com

キャンバス、Tシャツなどのアイテムに、色とりどりの糸を使って山を表現している、刺繍作家の原藍子さん。大学進学で上京し、卒業後は都内で映像制作の仕事に就き忙しい毎日を送っていた。趣味として登山をはじめたらすっかり魅了されてしまい、厳冬期の八ヶ岳へも登りに行くほどに。そんな原さんが刺繍をはじめたのは、天気が悪かったりして山へ足を運べない日の気晴らしがきっかけだった。

「最初は、絵を描いたり、写真を撮ったりもしていたんですけど、いちばん自分が表現したい山を形にできたのが刺繍でした。ガスのかかる山のようすだとか、そういう光景を想いながら、自分の登山道具に刺繍をするようになったんです」

▲モチーフとなる山の地図を広げ、刺繍枠に生地をセットし、使う色を決めていく。
▲知人がDIYで作った大きな木製のテーブルが、原さんの作業スペース。壁には、写真家の山田博行氏の写真が飾られている。

ふもと暮らしで手に入れた感性とのつながり

都内を拠点としていた原さんが高尾山麓へ移住したのは2020年の夏。住む場所が変わったことで自然が身近になり、より小さな機微を感じられるようになったという。

「以前は山を塗り潰すように縫っていたんですけど、ここに来てからは、なるべく少ない糸で山をシンプルに表現するようになりました」

環境が原さんに与えたものは、作風の変化だけではない。ふもとで暮らすことで山好きなクリエイターとの出会いが増え、高尾ビールのラベル制作を受注するなど、制作活動の広がりにつながったそうだ。白いキャンバスに糸を縫い付けながら、原さんはこう語ってくれた。

「山って登っても登らなくてもかっこいいし、刺繍も見せ方次第でかっこよくなります。そんな山や刺繍の魅力を伝えていきたいです」

▲刺繍に添える言葉も同時に考えながら、糸を通す。山の等高線を確認しながら陰影を表現。
▲引き出しには100 種類以上の糸が揃う。
▲原さんの山刺繍は地ビール「高尾ビール」のラベルにも採用されている。桃やシャインマスカットなど、高尾近隣の果物を使ったビールのシリーズ。

「晴れ間がのぞく」の商品ラインナップ

キャンバス/木製パネル

白のキャンバスは羊蹄山、黒と緑のキャンバスは「世界中にある三角形の山シリーズ」のマッターホルンと飯野山。木製パネルの刺繍は白峰三山がモチーフ。

山刺繍トートバッグ

淡い水色のトートに施されている刺繍は、朝日に照らされたチュガッチ山脈。知人である写真家、山田博行氏の作品がモチーフとなっている。

山刺繍Tシャツ

北アルプスの常念岳側から見た槍ヶ岳のモルゲンロートが、胸ポケットからのぞく一枚。赤い刺繍が、ネイビーカラーのTシャツのワンポイントに。

山刺繍キャップ

オレンジと青の糸が絶妙な差し色になっている、南アルプスの甲斐駒ヶ岳。生地の色も山の種類も、さまざまなパターンのキャップがラインナップする。

山刺繍クッション

厳冬期の、夕暮れに染まる赤岳と阿弥陀岳がモチーフ。青や紫の糸を何色も使い分けて、光の角度によって異なる山の色のグラデーションを表現。

山刺繍フーディ

スウェットで人気のブランド「イエティナ」のフーディを刺繍でカスタマイズ。刺繍は、イエティが生息すると言われている、ヒマラヤ山脈がモチーフに。

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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