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【いつか泊まりたい山小屋#19 北アルプス・燕山荘】稜線上の山小屋で、景色とスイーツにときめく時間を

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。19軒目は、槍ヶ岳の眺望とスイーツが魅力の燕山荘をピックアップ!

100年以上の歴史をもつ稜線上の絶景スポット

▲アルプスの女王・燕岳から望む燕山荘。赤茶色の屋根が目印の山小屋は、遠くから眺めても存在感を放つ。

“北アルプス三大急登”のひとつ、合戦尾根を越えた先の稜線上に佇む山小屋、燕山荘。ビーチのような白砂とセットに、北には間近に迫る燕岳、南には槍ヶ岳を眺めることができる。創業が1921年と、燕山荘の歴史は古い。当初は「燕の小屋」という名前だったそうだが、1928年に燕山荘に改名。1935年には、最大で600名もの登山客の宿泊が可能な本館が完成し、現在の姿になった。

飴色に変色した梁、ていねいに磨き込まれた床、館内に温かな光を届けるレトロなランプ……。その内観からも、長い年月をかけて積み重ねられた親密で優しい雰囲気を感じ取ることができる。

▲山小屋のすぐ目の前には、北アルプスを一望できるテント場がある。ひとり2,000円で宿泊可能。奥に聳えるのが燕岳だ。
▲レトロなランプや畦地梅太郎の作品などが飾られている燕山荘の館内。カーテンで区切られた一般室(写真)のほか、個室も9室用意されている。

標高2,712mでいただける山小屋オリジナルスイーツ

▲山小屋内の喫茶サンルームでいただけるケーキセット。コーヒー付きで1,000円。※写真のケーキは一例です。

山小屋オーナーが奏でるアルプホルンもさることながら、燕山荘の人気を支えている魅力のひとつが、館内にある「喫茶サンルーム」だ。営業時間は早朝の5時から夜の19時まで。窓越しに景色を堪能できる店内で、ケーキセットのほか、生ビールにワイン、イチゴミルクなどが提供されている。

宿泊客に提供される夕食や朝食も、標高2,712mにいることを忘れるほどに贅沢で手間暇かけられた料理が並ぶ。山小屋の外に広がる絶景とともに、味わっていただこう。

▲スチームコンベクションオーブンを使用した料理は、ボリュームたっぷり。登山で疲れた体に染み渡るおいしさ。
▲売店の充実度も燕山荘の魅力。多種多様なかわいいバッチやオリジナル手ぬぐい、T シャツなどのおみやげアイテムのほか、清涼飲料水や軽食、行動食などの品揃えも豊富。

山小屋から目指すおすすめルート【燕山荘~大天井岳 片道約3時間50分】

▲大天井岳東側の稜線上に建つ大天荘。頂上まで徒歩10分でたどり着ける。カレー・ナン・チャイなどがセットで提供される昼食メニュー、インディアン・ランチ」が人気。

燕山荘から片道30分でアクセスできる標高2,763mの燕岳をのんびり往復するのもおすすめだが、体力や時間に余裕があれば、表銀座縦走コースを槍ヶ岳を前方に眺めながら約4時間弱歩けばたどり着ける大天井岳を目指してみよう。大天井岳の標高は2,922mで、山頂周辺は遮るものがなく、周囲の山々の眺めを存分に楽しめる。とくに、燕山荘よりも近い槍ヶ岳の迫力は抜群だ。

大天井岳に着いたら、燕山荘に引き返してもいいし、そのまま槍ヶ岳を目指して上高地や新穂高温泉に降りるもよし。または、常念岳を目指して三股へ降りるもよし。旅の日数や体力を考慮して歩き方をアレンジできることも、このルートの魅力だろう。

▲大天井岳から眺めた槍ヶ岳。燕岳よりもさらに近づくため、迫力満点な雄姿を眺められる。

北アルプスの山小屋のなかでも、屈指の人気を誇る燕山荘。その人気の秘密は、北アルプスの主役級の山々を眺められる好立地と、スイーツなど胸をときめかせてくれるサービスの数々にある。合戦尾根の急登を越えて、山の上のエンターテイメントを体感しに行ってみよう。

燕山荘
www.enzanso.co.jp
・標高:2,712m
・営業期間:4月下旬~11月下旬、12月24日~1月3日(2022年度)
・宿泊料金(税込):1泊2食14,000円、素泊まり9,000円、お弁当1,300円
・電話番号:山小屋直通090-1420-0008 (~20:30)、燕山荘 松本事務所0263-32-1535(平日9:00~17:00)
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、インナーシーツ要持参、マスク・体温計・アルコール消毒液要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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