花を知ったら、山歩きがもっと楽しく!高山植物が楽しめる山 #2
ランドネ 編集部
- 2022年07月04日
知っている花の種類が広がると、山歩きはもっと楽しくなるはず。ここでは花の開花時期とともに、植物が楽しめる山を2回にわたってご紹介します。第2回目はライターの成清陽さんに教えていただきます。
Index
大パノラマ&四季折々の花を楽しめる大湿原
尾瀬ヶ原[群馬県・福島県 尾瀬]
ヒメシャクナゲ
開花時期:6〜7月
かつて年間42万人が訪れたという驚愕のデータが残る尾瀬だが、誘客のきっかけになったのは、ずばり花!
春のミズバショウ、夏のニッコウキスゲ、秋の草紅葉など四季折々の高山植物を存分に楽しめる。ヒメシャクナゲなど初夏の花々が湿原を彩るのは、春の花がひと段落する端境期。あえて平日を狙って入山すれば、大パノラマとちっちゃな花々、どちらも独り占めできちゃう!
DATA
標高:1,400m
歩行時間:鳩待峠~山ノ鼻~尾瀬ヶ原/約1時間30分
アドバイス:JR沼田駅~鳩待峠は関越交通バスで約2時間(「戸倉」乗継)。尾瀬沼へは、戸倉から「大清水」行きバスを利用
疲労困憊に打ち勝って
ゲットする”ご褒美”
高妻山[新潟県・長野県 妙高]
シラネアオイ
開花時期:6月上〜中旬
「百名山の嫌われどころ」と揶揄されるワケは、ロングコースなうえにアップダウンが多いから。しかし、8合目以降は、ほかの山では見られない規模のシラネアオイの群生が続々登場。ほかにもキバナノアツモリソウといった希少種が見られ、花好きにとっては、じつはお宝ザクザクの山なのだ。おとなり乙妻山の高山植物も要チェック!
DATA
標高:2,353m
歩行時間:戸隠キャンプ場~高妻山/約5時間30分
アドバイス:信濃町IC~戸隠キャンプ場までは自家用車で約30分。時間があれば戸隠そばや戸隠神社なども楽しみたい
一生に一度は見たい!?
南アルプスの大群落
北岳[山梨県 南アルプス]
シナノキンバイ
開花時期:7〜8月
南アルプスの盟主・北岳の花について特筆すべきは、なんといっても群落のサイズがデカいところ!
なかでも八本歯ノコル付近を彩るシナノキンバイの大群落は、ニッポン有数と呼んでも差し支えない、夏の風物詩となっている。「ニホンジカの食害により減少中」という話が信じられなくなる絶景を、ぜひ多くのハイカーに楽しんでほしい。
DATA
標高:3,193m
歩行時間:(1日目)広河原~北岳肩の小屋/約5時間30分(2日目)北岳肩の小屋~北岳~八本歯ノコル/約5時間20分
アドバイス:JR 甲府駅~広河原は山梨交通バスで約2時間
教えてくれたのは
ライター
成清陽さん
尾瀬の住み込みバイトを通じて自然にハマり、登山はもっぱら花目当て。現在は森づくり業務を担う会社員とライターを並行しつつ、本ウェブサイトにて高山植物に関するネタ「ヤマノハナ手帖」を連載している
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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