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国際山岳ガイドさんに聞く「歩く山レベル別・シューズの選び方」#1押さえておきたい!選ぶときのポイント

2カ月に1回、開催している「ランドネ山大学ONLINE」。山岳気象やテント泊など、詳しく学びたい山の知識やハウツウを講師の方々にオンラインで教えてもらう配信イベントです。

今月は7月27日(水)20時〜
「ランドネ山大学ONLINE 〜歩く山レベル別・シューズの選び方〜」を開催します。

国際山岳ガイドの天野和明さんに「歩く山レベル別・シューズの選び方」を教えていただきます。今回は7月中旬に行われたMt.ランドネ会員限定イベント「星野リゾート BEB5軽井沢に泊まって小浅間山ハイキング」での公開収録。ここでは、その参考テキストを2回に渡ってお届けします。ぜひご活用ください!

ランドネ山大学ONLINE
動画一覧

How to choose shoes

行く山、登山スタイルに合わせて選ぶ

自分の足にフィットしていて、登山中は楽しく歩け、下山後の疲れも減らしてくれる、そんなシューズがほしい! シューズを買い換えるとき、初めて登山靴を購入するとき、たくさんあるシューズのなかからお気に入りの一足を見つけるには?

「僕は足が比較的強いほうなので、トラブルも少なかったため、以前は軽くて履きやすいトレランシューズで登山をしていたこともありました。でもなんだか滑るなと思っていて、あるとき開発者の方にたずねたところ、トレランシューズは前に速く前に進むように意図的にグリップ力を弱めて、足を前に運ぶように設計しているとのこと。

ゆっくり安全に歩く登山とは、コンセプトが違います。それ以来、登山靴やトレランシューズなど、4種類くらいを目的に合わせて使用するようになりました」と天野さん。山を歩く目的を考えることで、より合うシューズに出会えそうだ。

樹林帯 × ミドルカット&軽量で歩きやすい登山靴

樹林帯が多く、岩場が少なかったり、いつも登る山が低山で日帰りというスタイルなら、ミドルカットの履きやすいシューズが合う。軽量で、価格もハイカットよりは抑えられる。

岩稜帯 × ハイカット&ソールがしっかりした登山靴

ハイカットで固いソールが特徴のシューズは、岩稜帯が多い山や残雪、重い荷物でのテント泊縦走などに対応。ハイエンドになるとゴアテックスブーティーと呼ばれる防水透湿性のある素材が足を包む構造になる。

山も街も × アプローチシューズ

本来はクライミングポイントまで行くためのシューズ。フリクションのあるソールを使用し、摩擦面を増やしてグリップさせている。ソールの機能性を理解していれば、山や街を楽しむにもよいかも。

トレイルランニング × トレランシューズ

山を走るために足首部分が動きやすく、ソールの形は足が前に出るようにデザインされている。また、ソールの素材は滑らない程度にグリップ力を抑えて、前に進みやすくなっている。

 

登山を始めたばかりで、行く山が決まっていないならミドルカットのシューズ

山登りを始めたばかりで、これからチャレンジする山の種類がたくさんある人や、登山スタイルが決まっていない人は、汎用性が高くて、履きやすく歩きやすいミドルカットのシューズを。ある程度グリップ力のあるソールだと使いやすい。どれくらい続けるのかわからない人も、防水性とグリップ力は妥協せずに選びたい。

 

登山靴のソールは歩く山、重量を想定して作られている

ソールは固すぎると滑る原因になり、柔らかすぎると足裏に衝撃を受けてしまい、疲れが増すので適度な固さが必要。固い・柔らかいを選ぶ基準は男性か女性か、重い荷物を背負って歩くかどうかで変わります。また、路面に合わせたパターンになっていて泥や水が抜けやすかったり、グリップ力が高かったりします。

POINT1 石の上にのっても横にねじれない

石や根などの上に乗ったとき、ソールに横の剛性がないと変形し、足を元に戻すために無意識に体幹や足の力を使い疲労が増える。

POINT2 重い荷物を背負っても曲がらない

つま先を引っかけて登るようなとき、ソールが変形しないと足の裏全体の力を使える。変形するとつま先の力で体を持ち上げる。

POINT3 石や根に食いつくように溝がある

ゴム自体のグリップ力だけではなく、岩にしっかりと食いついて滑らないように溝も設けられている。

 

「ビブラム」と「ゴアテックス」の素材が選ぶ目安になる

ある一定の価格以上、つまり一定レベル以上の登山シューズになると、ソールの素材はビブラム一択になります。それだけ優秀な素材です。アッパーの防水素材としては各ブランドのオリジナル素材もありますが、ゴアテックスが主流。以上のことからビブラムのソールとゴアテックスのアッパーが採用された登山シューズを選ぶことがひとつの目安になります。

POINT1 アッパーは防水性と透湿性のあるゴアテックス

防水性、透湿性に優れた素材。ゴアテックスの表と裏にほかの生地を貼り合わせたり、コーティングが施されたりしている。

POINT2 ソールはグリップ力のあるビブラム

ビブラムとはアウトソールメーカーの名前。ゴムの配合やパターンを変え、山の過酷な環境に対応するなど、用途に合ったソールを開発している。

 

余裕があればインソールも合わせて購入しよう

歩くときに路面からの衝撃を吸収し、クッション役を担うのが土踏まずです。疲れてくると、この土踏まずがつぶれてきて、ヒザや腰に負担がきます。インソールは6,000 円くらいはかかりますが、土踏まずをサポートする効果があります。履く靴に入れ替えて使用できるので、普段履きにも使用できます。

シダスやスーパーフィートなどのブランドがメジャー。いずれも普段から使用することで、きちんとした歩行を目指す。

 

教えてくれたのは

国際山岳ガイド
天野和明さん

高所登山経験も豊富な国際山岳ガイド。石井スポーツ登山学校校長もつとめる。高尾山からヒマラヤ登山まで相談に乗ってくれる

協力してくれたのは
石井スポーツ 登山本店

アウトドア、登山用品専門店。商品の取り扱い点数が多く、多くの登山者のニーズをカバーする

東京都千代田区神田神保町1-6-1 タキイ東京ビル2F
TEL:03-3295-0622

\7月27日(水)20:00〜開催/
「ランドネ山大学ONLINE〜歩く山レベル別・シューズの選び方〜」

7月27日(水)20:00〜、「ランドネ山大学ONLINE 〜歩く山レベル別・シューズの選び方〜」を開催します。

[雑誌]ランドネ 2022年9月号 No.125のP118~、または本記事を含む全2回のテキストブックをご参考にしながら、YouTube配信をご覧ください!

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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