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四角友里のにっぽん“食”名山#14「埼玉県・秩父のすまんじゅう」

一つひとつの「食」から、山の時間や会話が蘇り、歩くだけでは気づけないとても大切なことを教わります。そんな心に残る山の食べものを四季折々の楽しみとともに綴るエッセイ連載です。

埼玉県・秩父 すまんじゅう

秩父名物である『すまんじゅう』。名前を聞いて、「お酢が入って酸っぱいのかしら」とか「具のない生地だけの“素”のおまんじゅうなの?」と想像した方、……残念ながらどちらも不正解!

地元民に愛される、大きなおまんじゅう

その正体はふかふかの白い生地に、餡が詰まったシンプルなおやつ。生地は小麦粉と麹から作られていて、麹の発酵を「すを作る」「すが入る」といったことを由来とする説もありますが、昔から地元で親しまれてきた呼び名だそうです。
長瀞アルプスを歩く前に寄り道したのは、秩父出身の友人おすすめの「ふくろや」さん。すまんじゅうは店頭には並んでおらず、注文すると店の奥から、ほんのり温かい包みを持ってきてくれました。

▲経木に包まれたようすも美しい。こぶし大サイズでふっかふか。 こんなに大きいのに1つ168円!(2023年1月時点)予約が◎

山を歩き始めたばかりなのに、温かいうちに頬張りたくって、いそいそとひと休み。経木の包みを開くと、直径10㎝はあろうかという、ぷっくり艷やかなすまんじゅうが登場しました。むむむっ、大きい!割ってみると生地はむっちり、中の餡もぎっしり。まるでジャンボあんまんのよう。ほのかに甘い生地の素朴なやさしさに導かれ、登頂をまたずにぺろりと平らげてしまいました。

これまでの連載はこちらから

四角友里

「山スカート」を日本に広めた女子登山ブームの火付け役。講演や執筆、山ウエア・ギアの企画開発に携わる。日本全国の山を旅しながら、土地の食や文化を味わうのがライフワーク。
Instagram:@yuri_yosumi

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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