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日本の国立公園を知る、歩く。【#1】上高地の美しい自然を守るための「5つのルール+2」

訪れる一人ひとりに知ってもらいたい

現在、日本にある国立公園の数は34。自然公園法に基づく保護規制や、公園ごとの利用ルール・マナーがあることは、山歩きを楽しむ私たちにとって、とても大切であり知っておきたいことだ。

今回紹介するのは、北アルプス登山の玄関口、上高地で掲げる「5つのルール+2」。「採らない、与えない、捨てない、持ち込まない、踏み込まない」。この5つの文言を使い、入山前の公園利用者に啓発することが、平成24年からスタート。

「いまは公園の利用方法が多岐にわたることから、令和2年にふたつの項目を増やしました」。そう教えてくれたのは、中部山岳国立公園 上高地管理官事務所に勤務する松野壮太さん。

「長い歴史のある上高地が抱えていたのはゴミ問題です。昭和30年代の上高地は、少し歩けばゴミが捨てられていたり、梓川にもゴミが流れていたそう。食べもののゴミは、野生動物にまで影響を与え、餌付けされてしまったツキノワグマやサル、カラスなどが人を襲うことも想定されます」

▲梓川に架かる河童橋と雄大な山々を望む、上高地を代表する風景。この美しさを、次の世代へつなぐために。

「上高地を美しくする会」という地域の美化組織をはじめ、たくさんの人の協力と努力により、いまではゴミを見つけることのほうが少なくなったと松野さん。上高地が目指すのは、訪れたすべての人に感動を与えてくれる美しい景観を守り続けることだという。

「国立公園の特別保護地区、文化財の特別名勝・特別天然記念物にも指定される上高地が、どれほど価値のある場所なのか。その理解を深め、利用してもらうこと。そのために必要な情報発信をし続けることが、受け入れる側の今後の課題であると思っています」

2023年の開山日は4月17日を予定している。

※上高地の最新情報は、上高地観光旅館組合が運営するHPや、上高地公式インスタグラムをチェックしよう。https://www.kamikochi.or.jp/

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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