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「自然のそばへ移住した人へインタビュー」#1 登山YouTuber やぎちゃん

現在発売中のランドネ3月号の第2特集は「ワーケーションで住みたい町を探す旅へ」。

八ヶ岳のふもとで体験した一泊二日のワーケーションのようすや、移住に踏み切り自然のそばで暮らす山好きさんへのインタビューを収録しています。

今回は、そんな特集のなかから、自然のそばで暮らしている山好きさんへのインタビューをお届け。いったいどんな思いで移住に踏み切ったのか?移住するまでの思いや、移住後の変化などを伺いました。

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PROFILE

登山YouTuber やぎちゃん

1993年、静岡県出身。大学時代に登山にハマり、各地の山を楽しんでいる。ユーチューブチャンネル「やまくっく・やぎちゃん」で日々の暮らしや山に関する情報を発信中。

根づいて暮らすことでみえるもの

アジトを作る夢に向けて

「将来、長野県内の山のふもとで人々が交流したり、安らぐことができるアジトを作りたいんです。そのための第一歩として、昨年4月、長野へ移住しました!」

移住や登山のようすを自身のユ ーチューブチャンネルで発信し続けているやぎちゃんの夢は明確。大学時代に登山に出会い、それから、山を好きな人、興味をもつ人のためのコミュニティースペースを長野県内に作りたいという目標を持ち続けている。

「今年30歳になるのもあり、ここ最近はアジト作りをそろそろ実現させたいと思っていたんです。長野への移住前は東京で会社員生活をしていたんですが、 それだとアジトの場所探しもままならないですよね。長野についてもっと知るためにも移住が必要。なので、東京で働いていたときから、長野への異動願いを出していたんです。 昨年やっとそれが叶い、長野市での生活が始まりました」

▲視線を遮るものがなく雄大な景色が広がる近所の千曲川の河川敷

暮らし始めて気がつけること

働き方や暮らし方が多様化するいま、完全に移住しなくても週末だけ長野に住むなどほかの選択肢もあったのではと想像するが、やぎちゃんはきっぱりこう語る。

「やっぱり根づいて暮らさないと、地元にどんな考えの人がいるか、お店はどういう雰囲気かなど、人や町の実像まではわからないですよね。これから生活や仕事の場を移すのであれば、そのあたりもちゃんと知っておきたかったんです。行ったり来たりの暮らしだったら、東京に住んでたまに遊びに行くのとあまり変わらないかなと」

▲アジト作りのために県内各地の山に近いエリアにかよい、地元の人と情報交換。「良い土地や建物があったら教えてください!」

高山から低山まで、数多くの山々を有する長野県は山好きに人気の移住先。広大な面積を誇り、県庁所在地の長野市、北アルプスの玄関口である松本市など各所に都市があるため、やぎちゃんも移住先を決める際は悩んだそう。

「初めは松本市が第一候補だったんですが、最終的には長野市に落ち着きました。それには理由があって……。じつは移住のタイミングで結婚したんですよね。それまで夫と東京の浅草に住んでいて、上野との往復がしやすい場所が良いのではという結論になりました。上野と長野って、新幹線を使うと1時間20分くらいで行き来できるんです。私の転勤のせいで結婚してすぐ別居になっちゃいましたが、夫に長野に来てもらったり、逆に私が東京に行ったりと、結果的に楽しい週末を送ることができました」

▲2022年4月、残雪期の立山にて夫のおまんじゅう君と結婚式の前撮り。白一面の世界で純白のウェディングドレスが映える

移住先は長野の街とはいえ、これまで住んでいた東京とは別世界。 想像と違ったことや、不便に感じることはなかったのだろうか。

「いや、それが想像以上に都会でした。日用品はもちろん、雑貨や服を買うのも困らないんですよね。 どんな人が町に住んでいるかは引っ越してみるまでわからなかったですが、意外と若い人もいっぱい住んでいるという印象です。こちらに来てからつながりもいろいろ生まれ、グルテンフリーのヴィーガンスイーツを作っている方と知り合い、作りたいと思っていたトレイルバーの開発をいっしょにしました」

偵察隊として長野の暮らしを発信し続けていきたい

やぎちゃんが長野の生活に慣れるに従い、夫のおまんじゅう君(愛称)にも次第に変化が生まれたという。

「夫は『東京大好きマン』で、長野には住みたくないとずっと言っていたんですが、私がこちらでの生活を楽しんでいるのを見て、ちょっとずつ移住に興味をもち始めたんです。いつかは夫もいっしょに長野に……と思っていたのですが、じつは今年中を目処に長野への移住を決意してくれました。こちらでは大好きなビールに関わる仕事をしたいと思っているそうです」

これほど早く長野にやってくるとは、やぎちゃん自身想像していなかったそう。でも自分が先に移住することは、ひとつの大きなきっかけになると考えていた。

「いわば偵察隊というか、私が長野の暮らしを先に体感して、それを見せることが大事だと思っていたんです。やっぱり移住っていろいろ変化が大きいですよね。だから、私自身が慣れる意味でも、いきなり『山の近くにふたりで暮らす』などと飛躍せず、少しずつ軸足を移していくことを考えていました。それが移住を成功させるコツかもしれないですね」

最近、やぎちゃんにある変化が訪れた。これまで働いていた会社を辞め、長野県の移住総合WEB メディア「スーハー」での仕事をスタートさせたのだ。

「自分のユーチューブチャンネルやSNSだけでなく、サイトでも長野県へ移住したいと思う人への情報発信や手助けができたらと思っています。そのためには、まずは私がみんなにとっての偵察隊になり、移住のリアルを伝えることが重要かもしれないですね」

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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