その日にできる「トレッキングシューズ」の片づけ方│ランドネ山大学ONLINEテキストブック
ランドネ 編集部
- 2023年04月06日
一日の山歩きを終えたあとに自宅でできる
簡単なメンテナンスを長谷部雅一さんに教えてもらいました。
次の山歩きの準備がすごくラクになります!
Index
その日にできる「トレッキングシューズ」の片づけ方
荷物の重量や体重を支えるトレッキングシューズ。帰宅後のメンテナンスと保管によって、寿命が変わるため、日々のメンテナンスが重要になる山道具。
使うケミカル
キャラバン/CARMシューズブラシ、
モンベル/O.D.メンテナンス 抗菌消臭スプレー
ニオイが気になる人は抗菌消臭スプレーがあるといい。専用のシューズブラシはメンテナンスに必要な道具が一本に備わっているので、一本あるといい。
1 汚れ、破損を確認する(チェック)
ヒモをゆるめながら、ヒモが切れそうではないか、つま先やアウトソール、シューレースバックルが剥がれかけていないか、アウトソールの溝が削れていないか、ベロやアッパーが破れていないかを見る。
インソールを取り出し、シューズの中の破れもチェック。
2 ブラッシングして乾かしておく(メンテナンス)
アウトソールの溝に挟まった石などを取り除く。
アッパーやベロに付着している砂ぼこりをブラッシングして落とす。ブラッシングする力は、生地を傷めないように軽い力で、数回行なう。
ソールは濡れ布巾で汚れを落とす。
これだけでもかなりきれいに! 右)Before 左)After
インソールは軽い力でブラッシングして砂ぼこりを落とす。ニオイや汚れが気になるなら洗面台で洗うかお風呂に入ったついでに洗っておく。
洗剤はマルチクリーナーを使用。ぬるま湯で洗うことで、汗や汚れが落ちやすくなる。洗ったあとは日陰でしっかりと乾かす。
インソールを抜いたまま、日陰でできるだけ風通しのいい場所に置いて乾燥させる。
はっ水効果が残っているシューズは数時間で乾いているように見える。けれど奥は乾いていないので、天気のいい日が続いていても 2 ~ 3 日は乾燥。ニオイが気になる人は消臭スプレーをしてさらに1 ~ 2日乾かす。
3 風通しのよい日陰で保管する(保管)
ヒモをゆるめ、インソールを抜いたまま、日陰で風通しのよいところに保管する。下駄箱もできるだけ風通しがよいタイプだといい。
購入した箱に戻して保管するのは NG。紫外線は避けられるけれど、小さな箱では湿気が抜けにくく、カビが生えやすくなる。左右のシューズのあいだにインソールを差しておくと忘れにくい。
汚れがヒドかったら洗う
ナイロンとレザーのハイブリッド素材を使用したシューズややわらかめのオール
レザーは、汚れがヒドかったら専用洗剤とブラシを使用して水洗いする。詳しく
は山大学ONLINEで!
ランドネ山大学ONLINE「その日にできる山道具の片付け方」は3月31日20時~公開
メンテナンスの基本は3つ
帰宅後のメンテナンスは 20-30分でできる
山をたくさん歩いて、満足する一日をすごしたあと、その余韻を楽しみながら、いっしょに歩いた山道具たちもお手入れしておきたい。それなリに疲れもあるし、片付けとなると億劫になってしまうこともある。ではどの程度のお手入れをしておけばいいのかっ「普段は、片付ける流れのなかでできるくらいのメンテナンスをしておくだけでいいんです。シューズ、バックパック、レインウエアなら20~30分くらいでできます」そう教えてくれるのは長谷部雅esさん。
基本は3つ。破損や汚れの「チェック」、それぞれに合わせた簡単な「メンテナンス」、山道具に負担をかけない「保管」だそう。
「破損を見つけておけば、次の山歩きまでに修理できますし、メンテナンスや正しい保管をしておけば、山道具が長持ちするだけでなく、思わぬ破損のリスクも減ります。準備のときに破損を見つけてしまうと、バタパタになってしまいます。
この普段の簡単メンテナンスは慣れてくると、何も考えずにできることばかリ。習慣になってしまえば、次の山歩きのときに心にも時間にも余裕がでて、さらに楽しい一日なると思います」
教えてくれたのは
アウトドアプ ロデューサー/ネイチャーインタープリター
長谷部雅一さん
イベントやツアーのコーディネイトから運営を行なう。ファーストエイド講習やメンテナンス講習も開催
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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