Brand

  • YOLO
  • ランドネ
  • BiCYCLE CLUB
  • NALU
  • 楽園ゴルフ
  • RUNNING style
  • MY LIFE RECIPE
  • Yogini
  • トリコガイド

日本の国立公園を知る、歩く。【#3】美しい海と山が命を育む、亜熱帯に広がる大自然やんばるの森

亜熱帯に広がる、大自然やんばるの森を歩く

山々が連なり、鬱蒼とした常緑広葉樹林の森が広がる沖縄島北部の一帯(国頭村、大宜味村、東村など)は、「やんばる(山原)」と呼ばれ、平成28年9月にやんばる国立公園に指定されている。また、この沖縄島北部を含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、その価値が学術的かつ国際的に認められ、令和3年7月に世界自然遺産にも登録された。北緯27度付近に位置するこの地域は、本来砂漠などの乾燥地帯が多い場所。しかし、やんばるの森は、黒潮と台風などの影響を受け、暖かく雨の多い亜熱帯海洋性気候で、豊かな森と多様な生物を育むことができている。

国の天然記念物であるヤンバルクイナは、やんばるの森にのみ生息する固有種。そのほかにも、ノグチゲラやケナガネズミなど珍しい生物が暮らすそのエリアは、じつは日本全体の0・1%にも満たない。なかでも鳥類は日本全体の約半分、在来のカエルは約4分の1の種類が確認されており、いかに多くの生き物が生息する環境であるのかがわかる。

右上)美しい海に囲まれた西表島は、2023年8月11日に開催される山の日のイベント会場にも。右下)地域での森林率80% 以上を有するやんばるの森。スダジイやオキナワウラジロガシなど亜熱帯常緑広葉樹林が多い。左)落差約26m の比地大滝。亜熱帯特有の植物が多数。

それらの豊かな森は、河川を通じて優れた生態系を育むサンゴ礁の海へとつながっていく。沖縄を象徴する美しい海は、豊かな森をなくしては語り尽くせないものだ。そんな沖縄にも与那覇岳(標高503m)をはじめ、歩ける低山がいくつもあることを知っているだろうか。本島の山では味わうことのできない、島の山の独特な雰囲気と珍しい植生を、歩きながら体感することで、沖縄旅の概念も変わっていくはずだ。

さらには今年8月11日の山の日に、やんばるの森や西表島などを舞台に「『山の日』全国大会」が開催される。バックパックと登山靴を持って、この夏は沖縄を目指してみては。

自然豊かな南の島で山を感じる一日

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを掲げた国民の祝日・山の日に毎年開催されている「山の日」全国大会。2023 年の開催地・沖縄では、各エリアでのトレイルウォークや自然体験プログラムなど、「山」をテーマにしたイベントが行われる。

第7回「山の日」全国大会おきなわ2023
大会期間:2023年8月10日(木)~11日(金・祝)
開催地:沖縄県国頭村、大宜味村、東村、竹富町
問い合わせ:第7回「山の日」全国大会実行委員会(事務局)
沖縄県環境部環境再生課
TEL.098-866-2064
www.okinawa-mt.com

Share

Profile

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

No more pages to load