今年の夏は北陸の山歩きを楽しもう！石川県のおすすめ山リスト＃1

たくさんの高山植物を観察したり、山頂からの絶景を望んだり。自然豊かな石川県の山を歩いてみませんか？夏はもちろん、季節を変えて訪れたくなる山をたっぷりと紹介します！

白山［ 2,702m ／ 白山市 ］

石川、福井、岐阜、富山の4 県にまたがり、日本3 名山のひとつとしても知られている名峰。数万年前から、幾度もの噴火をくり返したことからいまの姿になった。白山は古くから山岳信仰の対象とされており、やがて登拝という形に変化し、山頂に至る登山道が開かれたと言われている。ふもとの白山比咩神社は、霊峰白山を御神体とする全国の白山神社の総本宮であり、これを目当てに足を運ぶ人も多い。そのような背景から多くの登山者に愛され続けてきた白山だが、一番の魅力として挙げられるのは、白山室堂付近に自生するたくさんの高山植物。7 ～ 8 月頃には山肌を埋めるよう
に高山植物が咲き誇るため、植物観察を楽しみたい人にぴったり。白山登山バスを利用する場合は日帰り登山が難しいので、室堂で一泊してゆとりをもって山歩きを楽しむプランもおすすめ。

白山頂上部でもっとも大きな池である翠ヶ池。噴火によって形成された火口湖であり、透きとおるコバルトブルーの水面が美しい。

おすすめルート（計7時間50分）

①別当出合

↓2時間30分

②甚之助避難小屋

↓1時間10分

③黒ボコ岩

↓30分

④室堂ビジターセンター

↓40分

⑤白山

↓3時間

⑥別当出合

アドバイス

JR金沢駅から白山登山バスに乗車し「市ノ瀬」で下車。市ノ瀬から別当出合までシャトルバス（有料）を利用して、約2 時間。車の場合、北陸自動車道・金沢西IC から約1時間半。無料駐車場（200台）あり。トイレあり。

三方岩岳［ 1,736m／ 白山市・白川村 ］

白山国立公園内にあり、石川県と岐阜県の県境に位置する山。飛騨岩、越中岩、加賀岩と三方を岩壁に囲まれていることが山の名の由来となっている。白山白川郷ホワイトロード内のふたつの駐車場からは、だれもが気軽に山頂を目指すことができ、その山頂からは眼前に日本三名山の白山の北斜面、天候に恵まれれば立山連峰から槍、穂高、御嶽山までの山並みを一望、本格的な登山気分を楽しむことができる。春から秋にかけて、登山道沿いでは多くの山野草が見られ、秋には岐阜県側に雲海のかかる日も多く、これを目当てに訪れる人も多い。

三方岩岳には、ニッコウキスゲをはじめ、春から夏に観察できる高山植物がたくさん。山頂へ続く道中に自生しているため、癒し効果が絶大。気軽に高山植物を楽しめるのも魅力のひとつ。

おすすめルート（計2時間30分）

①栂の木台駐車場

↓25分

②ふくべ谷上園地展望台

↓30分

③分岐点

↓25分

④三方岩岳

↓1時間10分

⑤栂の木台駐車場

アドバイス

JR金沢駅から栂の木台駐車場（50台、無料）まで、タクシーで約1時間30分。車の場合、北陸自動車道・小松IC から約1時間40分。白山白川郷ホワイトロード通行料あり（軽自動車1,400円、普通自動車1,700円）。

遣水観音山［ 402m ／ 能美市 ］

かつては女人禁制の修行の場であり、白山信仰の霊場として知られている山。比較的緩やかな道が多いため、子ども連れや初心者でも歩きやすい。山頂からは加賀平野や日本海を一望することができ、白山山系が見られる穴場スポットもある。遣水観音山は多種多様な樹木や草花をじっくり観察できるのが特徴で、タイミングが合えばニホンカモシカなどのめずらしい動物に出合えることも。9月下旬から10月上旬にかけて「タカの渡り」を観察できるのも魅力。登山口には平成の名水百選に選ばれた遣水観音霊水があり、水汲みに訪れる人も多い。

季節ごとにさまざまな動植物を楽しむことができるのが魅力。6 月から7 月にかけてはモリアオガエルやエゾアジサイ、8月から10月ごろにはアキギリなどを観察することができる。

おすすめルート（計3時間）

①遣水弾定道口

↓40分

②つくばね新道口

↓40分

③九社谷

↓1時間

④遣水観音山

↓10分

⑤観音堂跡

↓30分

⑥遣水弾定道口

アドバイス

JR金沢駅から遣水弾定道口まで、タクシーで約30分。車の場合、北陸自動車道・美川IC から約20分。無料駐車場（10台）あり。コース途中にある分岐点「つくばね新道口」より「仏大寺公民館」に向かえばトイレあり。