今年の夏は北陸の山歩きを楽しもう!石川県のおすすめ山リスト#2
ランドネ 編集部
- 2024年08月15日
たくさんの高山植物を観察したり、山頂からの絶景を望んだり。自然豊かな石川県の山を歩いてみませんか?夏はもちろん、季節を変えて訪れたくなる山をたっぷりと紹介します!
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富士写ヶ岳[ 942m/加賀市 ]
日本百名山の著者「深田久弥」が初めて登った山として、地元で親しまれている富士写ヶ岳。山の姿が富士山に似ていることからこの名がついたといわれている。4 月下旬ごろから咲き誇るシャクナゲが有名で、開花する時期には日本各地から多くの登山者が足を運ぶ。登山コースは大きく分けて3つ。初心者から人気の高い「我谷コース」と「大内コース」、急登もあるが登りごたえ抜群の「枯淵コース」。歩き足りないという人には、縦走するプランを立てることができるのもうれしい。下山後は山中温泉の湯元である共同浴場「菊の湯」で、さっぱりと汗を流したい。
ベストシーズンである4 月下旬には、シャクナゲの群生が地面を埋め尽くすほど。とくにこの時期はシャクナゲを楽しみに登山する人が多い。秋の紅葉もすばらしく、四季折々で表情の変化を楽しむことができる。
おすすめルート(計5時間30分)
①我谷登山口
↓1時間30分
②小リス平
↓1時間20分
③富士写ヶ岳
↓2時間
④九谷ダム
↓40分
⑤我谷登山口
アドバイス
JR 加賀温泉駅から我谷登山口まで、タクシーで約30 分。車の場合、北陸自動車道・加賀ICから我谷登山口まで約30 分。無料駐車場(20台)あり。トイレなし。ルート途中にある枯淵登山口の九谷ダムサイトにはトイレあり。
取立山[ 1,307m / 勝山市 ]
奥越高原県立自然公園内に位置し、ベストシーズンには多くの登山客でにぎわう。5 月中旬~下旬には、たくさんのミズバショウが咲き乱れる群生地として有名。登山道は険しいルートが少ないため、気軽に歩くことができる。登山口から歩いてすぐのところには落差30m ほどの大滝があり、夏らしい涼しげな清涼感を味わえる。山頂付近では高山植物を楽しんだり、白山連峰の大パノラマを望んだりと、思う存分に自然を満喫できるのも魅力だ。秋には紅葉が美しく彩り、冬には冬山入門の場所として訪れる人も多いため、季節を問わず一年中楽しむことのできる山だ。
取立山には約3,000 株ものミズバショウが自生しており、見頃の時期には多くの登山者でにぎわう人気スポット。石川県境にある取立平の県境稜線上にミズバショウの群生地があり、日本南西限に近い。
おすすめルート(計3時間5分)
①取立山登山口
↓30分
②大滝
↓55分
③こつぶり山
↓5分
④取立平
↓25分
⑤取立山
↓1時間10分
⑥取立山登山口
アドバイス
えちぜん鉄道勝山駅から登山口までタクシーで約35分。車の場合、中部縦貫自動車道・勝山ICから、登山口まで約50分。有料駐車場(80台、乗用車一台につき500円)あり。取立平避難小屋にトイレあり。
宝達山[ 637m / 宝達志水町 ]
能登半島の最高峰である宝達山は、初心者向けの登山道「こぶしの路」の緑豊かな景色が美しく、多くの登山者から人気を集めている。登山道に入る前には水汲み場もあり、飲み水に困らないのがうれしい。宝達山頂手速比咩神社の裏手にはブナ林が広がり、散策路がしっかりと整備されている。また、1,000㎞もの距離を移動する「アサギマダラ」が宝達山を中継拠点にしており、山頂付近にはアサギマダラの好物であるフジバカマやアザミが植えられている。宝達山ファンクラブのメンバーが山頂公園の一部に「アサギマダラのカフェテラス」を作り、大切に育てているというエピソードも。
令和元年に惜しまれながらも閉城した「山の龍宮城」が、今年の4月末にリニューアルオープン。くつろぎながら日本海を望めるように、大きな窓とベンチを設置。室内は木のぬくもりを感じられる雰囲気に。
おすすめルート(計4時間)
①こぶしの路
↓2時間
②山頂広場
↓15分
③宝達山(手速比咩神社)
↓15分
④山頂広場
↓1時間30分
⑤こぶしの路
アドバイス
JR七尾線宝達駅からこぶしの路まで徒歩で約1時間15分。車の場合、のと里山海道・米出ICからこぶしの路まで約10分。無料駐車場(40台)あり。トイレあり。冬季閉山期間があるため年末から春にかけて訪れる場合は要確認。
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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