八ヶ岳のふもと・長野県茅野（ちの）市でランドネ山大学×銀座NAGANOコラボイベントを開催！１泊2日で7年に1度の御柱祭を体験してきました！Vol.2

八ヶ岳連峰のふもとに位置する長野県茅野市には、豊かな自然と歴史が溢れています。そんなまちの魅力をもっと満喫したいと、ランドネ読者をはじめとする参加者15名が集い、1泊２日のイベントに出かけました！７年に一度開催される御柱祭を目玉に、カヌー体験やトレッキングと盛りだくさんのイベントのレポートを、２回にわたってお届けします。

07:00〜　盛りだくさんの１日は朝ヨガでスタート

2日目の朝は、土砂降りの雨……。「リゾートホテル蓼科」の彫刻公園で行う予定の朝ヨガは、同ホテルのテラスにて行うことに。それでも、開放的な雰囲気の中のヨガはとても心地よく、寝起きの体が芯からほぐされていきます。

深い呼吸とともに体を起こしていく朝ヨガ。講師の小林先生の声に耳を傾けながら、ポーズを行います。静かな空間には雨音と皆の呼吸が響きます。

09:30〜　たてしな自由農園で爆買い！

茅野市をはじめ、長野県の農作物などの直売所「たてしな自由農園」へ。豊かな自然が育んだ新鮮な野菜や果物に皆、大興奮で買い物スイッチがオン！手にした買い物カゴはあっという間にいっぱいになりました。

茅野市の特産品、寒天を発見！この他にも寒天を使ったドリンクやデザートなど多くの商品が並び、「こんなの見たことない〜！」と大盛り上がり。

10:30〜　蓼科の自然を満喫！　滝見トレッキング

プール平から苔むした原生林を歩き、蓼科大滝へ。昼食を挟んで、午後は横谷峡遊歩道を行くルート。朝降った雨のおかげで、苔や緑がしっとりと潤い、生き生きとした表情に。八ヶ岳山岳ガイド須藤敏和さんの愉快なナビで歩きます。

蓼科大滝までは、多くの苔が生息する神秘的な森を歩きます。渓流沿いの道で、マイナスイオンがいっぱい。清々しい気分で、軽快に進みます。

「銀座NAGANO」でのワークショップで作ったオリジナルサコッシュも大活躍。「軽くて、小物を取り出しやすくて、本当に使いやすいです！」と皆大満足。

「銀座NAGANO」のワークショップと今回のイベントの両方に参加した人へ配られたオリジナルナルゲンボトルには、行動食やドリンクを入れて。

トレッキングのゴールは、横谷観音展望台。歩いてきた王滝や茅野市が眼下に広がる絶景は、紅葉の季節には遠方から人々が訪れる人気のビュースポット。

15:30〜　ついにフィナーレ。中大塩諏訪神社の建御柱へ

１日目に皆で曳いた御柱。祭のフィナーレを見届けに、中大塩諏訪神社へと急ぎます。先端を三角錐状に切り落とす「冠落とし」によって威儀を正された御柱が神社の4隅に建てられます。氏子たちを乗せたまま柱はゆっくりと立ち上がり、無事に建てられると、氏子たちは祭の成功を感謝する宝投げを行います。多くの地元の人々が御柱の下に集まり大盛り上がり！私たちもご利益を授かろうと、必死に宝に手を伸ばしました。
祭の最後には、氏子たちが祭の成功を讃える木遣りと「ヨイサ」の掛け声が晴れ渡った秋空に響きます。無事に御柱が建てられた誇りと安心感、この瞬間に至る長い道のりをともにした仲間への感謝がこみ上げ、氏子たちの目には涙が。男たちの熱い涙に、私たちもホロリ……。

7年に一度の大祭は、地域の人々にとっての大きな誇り。「いつかは御柱に登りたい」と夢見る地元の子供たちによるお囃子が、祭に華を添えます。

区長会長の榛葉（しんは）和夫さんと一緒に御柱の前で記念撮影！地元の神聖な祭にも関わらず、私たちを温かく迎え入れてくださりありがとうございました！

私たちのためにと、榛葉さんが冠落としで出た木っ端（木のかけら）をプレゼントしてくださいました。小さいけれど、神聖で貴重な、神となる木の一部。氏子はこれを組み紐で作ったお守り袋に入れて持ち歩くのだそう。私たちも、お守りとして大切にします！　

これにてイベントは終了！　近くの温泉に入り、２日間の疲れを癒してから帰路につきました。次の御柱祭は７年後ですが、茅野市は豊かな文化や自然、そして温かな人々が優しく迎えてくれる魅力に溢れたまち。これからは紅葉に、雪景色と多彩な表情で私たちを楽しませてくれます。ぜひ、訪れてみてください！

銀座ＮＡＧＡＮＯは、信州の各種名産品を取り揃えているだけなく、このような信州の山や自然を体感できるワークショップ、食、歴史、文化などをテーマにしたイベントを毎日開催している新感覚のアンテナショップ。信州に興味のある方は是非、一度お立ち寄りください。
http://www.ginza-nagano.jp/

文◎渡部 恵
写真◎野呂美帆