地図大好き芸人・小林の「都内で日帰り山歩き!山手線内最高峰・箱根山を登る」
ランドネ 編集部
- 2017年04月24日
こんにちは! 地図大好き芸人・小林です。
山に登りたいけどなかなか足が動かない、時間が…遠くまで行くのはおっくうで…。そんな、出不精だけど山に登りたい願望強めの方におすすめな山を紹介します。東京都内にショッピングのごとく気軽に行ける山があるのです。高尾山? 奥多摩? いえいえ、新宿駅から歩いて行けちゃう、山があるのです。それが23区最高峰の箱根山。住所だと新宿区、なのに名前は箱根山。どうです? 興味わいてきたでしょう。買い物ついでに、出勤前に、なんなら登山デートにおすすめな箱根山に行ってみよう!
Index
箱根山ってどんな山?
標高44.6mの箱根山、登山にかかる所要時間は約3分。「なんだ、そんなの山じゃなくて丘じゃないか」なんて思うかもしれないが、建物の形状までわかってしまう、街歩きに最適な1万分の1『新宿』の地形図を見れば、くっきり等高線と箱根山の表記がある。そう、立派な山なのだ。もちろん山頂からの眺めは最高! それもそのはず、箱根山はその昔徳川家の回遊式庭園だったのだ。
いろんな出合いが道中の楽しみ
箱根山へと向かう途中に見つけた、都内にもまだまだある井戸。ここの水は飲めなかったけど、飲める水もある、東京の名湧水57という名前の付いた湧水だってあるんだ。東京コンクリートジャングル天然水。
またまた歩きながら偶然出会った神社で安全祈願のお参り。境内で売っていたおまじゅうで小腹を満たしたら、なんだか充実した休日に思えてきたでしょ!?
いよいよ箱根山の山頂へ
箱根山に近づくと本当の登山のように道標が見えてくる。これ見えてくるとテンション上がる、会話も弾む、足取りも軽くなる。都会だからって油断は禁物、迷わないようにね!
およそ3分かけて登頂。階段を登るんだけど、山頂に登ってしまえば景色は山そのもの。きっと思っている以上に素敵な景色が待ってる。お昼時には都会に疲れたサラリーマンも心を休めにやってくる、それが山の魅力でしょ! 大きさや場所は関係ない。江戸に思いをはせ徳川になった気分でのんびりすれば、気持ちも少し豊かになるかも!
山頂からは都会の象徴、高層ビル達を見ることができる。「あそこでいませっせと働いている人がいるんだな。ご苦労様です」と思いながら眺めれば、こっちがよりのんびりしている気分に浸れる。山な気分でコーヒーを淹れて飲めば、自分がいま新宿区にいるなんて忘れてしまう。
なんと、かわいいファイル付きで登山証明までいただけちゃう。ここまでやってくれるのが大人の素敵な遊び心。このファイルが欲しいがために登ってみる価値があると思いますよ! 下山後、戸山公園サービスセンターへ。
下山後のお楽しみは地元の銭湯
箱根山近くには昔ながらの団地がある。団地内に漂う独立感のある雰囲気が好き。そこだけで世界が成り立っている団地。山と団地を同時に味わえるなんてなかなかできない!
山に登った後は温泉に浸かって疲れを癒したいよね。これも都会トレッキングなら簡単にできちゃう。箱根山の帰りにおすすめなのは、東中野にある「健康浴泉」。なんといっても注目は、脱衣所にある県花と名所が描かれた大きな地図。お客さん同士が自分の出身地の話で盛り上がってくれたらうれしいから飾ってある、と話す素敵なおかみさん!
たかだか44.6mだからとあなどることなかれ! 駅から地図片手に散策しながら歩けば、気分はトレッキング。これからの季節、試しに「週末都内でトレッキングしない?」なんてデートに誘いだしてみよう。これを楽しめちゃう間柄なら、うまくいくこと間違いなし!
【筆者プロフィール】
○小林知之
太田プロ所属、火災報知器というコンビで活動。日本大学地理学科出身の地図地理好き芸人。ランドネにて地図と仲良くなれる「机上トレッキング」という地図コラム連載中。
(出典:Share the Mountain、写真:後藤武久)
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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