脚の付け根はなぜ痛くなるの?|芥田晃志の体も心も痛めないスゴ技炸裂塾!
- 2021年11月01日
走っているときに脚の付け根(股関節前側)に違和感や痛みが生じることはありませんか? 今回はこの原因と対処法について紹介します。
「体も心も痛めないスゴ技炸裂塾!」はこちらから。
Index
脚の付け根が痛くなる原因とその対処法
脚の付け根の痛みは、前モモの大きな筋肉の付着部に負担がかかることにより痛みが生じる場合がほとんどです。とくに、ランニングフォームで上半身が “前かがみ” 気味の人は、着地時に脚の付け根が折れ曲がったような状態で着地します。その際に、脚の付け根で上半身を支える割合が増え、前モモ上部の付け根に負担がかかってしまうのです。
また、朝や夜など気温の低い時間帯はとくに注意。寒いと体が縮んでしまいますよね。それが “前かがみ” の原因になります。さらに、脚を組むクセがある人や、日常的に長時間、車を運転する人も要注意! 脚の付け根の左右バランスが悪くなったり、筋肉が縮んでしまうんです。
対策としては、“前かがみ” にならないフォームの見直し。走り出す前の準備運動に深呼吸をしながら伸びをしてみましょう。体の前側を伸ばし、胸を張った状態で走り出すと快適に走れます。友達同士でフォームチェックすることもおすすめですね。
もう一つの対策は、脚の付け根のストレッチとテーピング。下の写真のような体勢で股関節を伸ばすと、痛みを未然に防げるはずです!
脚の付け根に効くテーピング
脚の付け根痛に悩む人は、テーピングを施してみましょう。テープのテンションは伸ばさず置くように貼り、仕上げにしっかり圧着することがポイントです。
やりかた
<STEP1>
脚を前後に開き、上半身を反らせながら尻に手を添える。次に太モモの付け根(腸腰筋)が伸びるところまで骨盤をグッと前に押し出す。
<STEP2>
脚の付け根を触り、筋肉のラインを感じられる場所にテープを貼りつける。テープは伸ばさずに下方向にそっと貼りつけ、最後に圧着しよう。
教えてくれた人
テーピングトレーナー/芥田晃志さん
ニューハレテーピングトレーナー。マラソンやトレランなどの市民ランナーからトップアスリートまで、幅広い層のボディケアを行う。
Share