あの絶景スポットで育てられたお米の“おにぎり”が絶品らしい【白米千枚田(石川県輪島)・小豆島】
トリコガイドシリーズ 編集部
- 2015年05月14日
奥能登・輪島市にある「白米千枚田」は日本の棚田百選、国指定文化財名勝、そして世界農業遺産に認定されており、その美しさから多くの観光客が足を運ぶ。日本海に面した断崖に、1面あたり平均20平方メートル(畳10枚ほど)の水田が1004枚も連なる。幾何学的な美しさに加え、田植えの時期には水面がキラキラと輝き、眼下の日本海と一体化した景観は泣きたくなるほどの絶景だ。
(写真:「北陸物語」Facebookより)
絶景で知られる「白米千枚田」では、日本古来の農法「苗代田」を復活させ、昔ながらの稲作を行っている。世界農業遺産に選ばれるような水田で生産されたお米、どうせ一般人は食べられないんでしょ、と思っているそこのアナタ。もったいない。実は、隣接する「道の駅・千枚田ポケットパーク」で、この「白米千枚田」で生産されたお米を使った“おにぎり”が食べられるのだ。
「白米千枚田」で育てられたお米は、日本海から吹き寄せる海風にも負けることなくすっくと育つ強さから、粒がしっかりして、粘り気も強い。そして、かみしめるごとに米の甘みも味わえる。おいしい水や空気はもちろん、この厳しい環境がお米本来の味を引き出しているのだろう。さらに、なんといっても目の前に広がる絶景だ。「白米千枚田」が一望できるウッドデッキでいいたく素朴なおにぎりが、こんなにも美味しいものかと感動すらする。
DATA
道の駅・千枚田ポケットパーク
(石川県輪島市白米町八部99-4)
棚田米おにぎり:180円
※2015年4月現在
小豆島の小さな食堂で味わう絶品おにぎり定食
瀬戸内海・小豆島の「中山千枚田」は、映画「八日目の蝉」であの幻想的な虫送りの場面の舞台にもなったところで、大小733枚の水田が連なる山あいの美しい田園地域。ここでも、絶品おにぎりが食べられる場所がある。それが「こまめ食堂」。美味しいおにぎりと、瀬戸内海の海の幸を一緒に味わえる「おにぎり定食」は人気メニューだ。
2010年夏の「瀬戸内国際芸術祭」に合わせてオープン。芸術祭の終了とともに一旦は閉店したものの、地域に灯された光を絶やさぬよう、2011年4月1日にリニューアルオープンした。2013年の芸術際では、ワン・ウェンチー(王文志)氏の作品「小豆島の光」(2014年秋に惜しまれつつ撤去)が一望でき、以来、小豆島を訪れる人々でにぎわう食堂となっている。
DATA
こまめ食堂
(香川県小豆郡小豆島町 中山 1512-2)
棚田のおにぎり定食:1.080円
※2015年4月現在
自然に囲まれ、きれいな水と空気、そして愛情をたっぷりとかけて育てられる棚田のお米は、機械を導入できないこともあり少量生産で、市場にあまり出回らない。せっかく出掛けたならば、美しい景色とともに、その土地の文化や風土にも触れてほしい。こんな贅沢なおにぎりは、他にはないだろう。
(K)
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オンは仕事をバリバリこなし、限られたオフはおもいっきり羽を伸ばして楽しむ!そんな大人のキャリアウーマンの「せっかくだから」を満たす、ちょっと贅沢な国内ガイドマガジン。
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