日本統治時代の建物が熱い! 台湾のリノベーションスポット4選
トリコガイドシリーズ 編集部
- 2016年03月03日
食事がおいしく、人が温かいと言われる台湾。日本からも近く、リーズナブルな価格で行けることでも常に人気の旅行先だ。
ここ数年、その台湾各地で盛り上がりを見せているリノベーションプロジェクトがある。“文化創造地区”または“文創”と言われるこの動きは、タバコ工場や列車の倉庫など、長きにわたり使われなくなっていた古い建築を“史跡”として価値を見直し、再生しようというものだ。興味深いのは、これらの建物の多くが1930年代の日本統治時代に日本の建築法で造られたものだということ。数十年の時を経ても頑丈に残っており、現代の私たちが見ても、どこか懐かしく、それでいてモダンさも感じられる佇まいがある。
Index
台北エリア★華山1914文化 創意産業園区 酒工場から文化の発信地へ
1914年創業の酒工場。昔の姿を保存・再現しつつリノベーションし、2007年にレストランやショップ、ギャラリー、イベントスペースなどが集まるアートスポットして再生した。蔦をまとった古い建物内や前の広場では、さまざまなイベントが催される。
住所:中正区八徳路一段1号
営業時間:店舗により異なる
アクセス:MRT板南線・中和新蘆線忠孝新生駅より徒歩7分
松山文創園区★昔ながらの佇まいが魅力
元々タバコ工場だった敷地をそのままに、アートやパフォーマンスなど台湾の新たなカルチャーを発信する場として2011年にリノベーションした。レストランやショップも多く集まり、ふらりと遊びに訪れるのにぴったりのスポットとなっている。
住所:信義区光復南路133号
営業時間:店舗により異なる
アクセス:MRT板南線市政府駅より徒歩13分
台中エリア★宮原眼科 眼科の建物をそのままにスイーツの殿堂へ
1927年に建てられた「宮原眼科」の建物を台湾菓子メーカー「日出」社がリノベーションし、スイーツが集まるショップとしてオープン。内部には、ここでしか買えない台湾メイドのお土産ショップや、アイスクリームやお茶をいただけるカフェがあり見どころ満載。台中の新しい観光名所となっている。
住所:台中市中区中山路20号
営業時間:10:00~22:00
アクセス:台湾鐵道台中車站より徒歩5分、高速鐵道台中車站 よりタクシー20分
台南エリア★古都台南に80年の時を超え再生 林百貨
1932年に日本人実業家、林方一が創業した大型デパート「林百貨店」。戦争とともに廃業し、しばらくは軍関係の施設になっていたが、後に市定古跡に認定された建物を台南市政府が修復、「林百貨」として生まれ変わった。各階にはファッション、アート、本、お土産などがずらりと並んでいる。
住所:台南市中西区忠義路二段63号
営業時間:11:00~22:00
アクセス:台湾鐵道台南車站より徒歩15分または1番、7番市営バス5分
日本では最近、伝統とモダニズム建築で世界的に知られたホテルの本館の取り壊しが決まった。伝統は、一度壊したら二度と再現できない。伝統を守り継承していく姿勢は、今の日本人が見習うべきものなのかもしれない。
(編集 M)
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