広い大地を感じて心のストレッチ……秋の道東をめいっぱい遊んでみる
トリコガイドシリーズ 編集部
- 2017年08月24日
日本でありながら、何もかもが日本離れしている北海道。その魅力のとりこになってしまった人たちは多いはず。大らかでダイナミック。地球が丸いというのを実感できる場所だ。
そんな北海道から、今回ご紹介するスポットは道東の『十勝・帯広』。札幌からは少し距離があるが、それだけに北海道らしい雄大さを感じられる。心のストレッチにぜひ!
Index
馬たちの息遣いを感じられる ばんえい競馬
重い鉄そりを引いた馬たちが、200mのコースに設置された障害を力強く乗り越えるパワフルなレース。北海道遺産にも登録されている ばんえい競馬は、世界中でも帯広でしか見ることができない。
一番の魅力は、見学者が馬と併走してレースを楽しめること。馬の息遣いが聞こえるほど近くでレースが展開され、馬のパワーを体感できる。レースをより楽しんでもらうためにと、普段は入ることのできない厩舎をめぐるバックヤードツアーや、早朝の調教を見学する『朝調教ツアー』など、興味深い取り組みも満載。
ばんえい競馬は北海道独自のレース。世界で唯一、帯広だけで見られる。開拓時代を伝える重要文化として『北海道遺産』にも認定されている。
レースの裏側が見られるバックヤードツアーも人気。当日申し込みOKで、1人500円(人数限定)。
【DATA】
●ばんえい十勝
住所:帯広市西13条南9 帯広競馬場
電話:0155-34-0825(レース開催日によって異なる)
入場料:100円
熱気球で、広大な平原を一望する
早朝の大空へ熱気球で昇っていく優雅な飛行体験。上空約30mから見下ろす十勝平野の風景は広大かつ雄大で美しい。晴れた日には大雪山系や日高山脈までも見ることができる。一日のはじまりに、すがすがしい空気と絶景を堪能してみてはいかがだろう。
所要時間は約5分。3方向をロープでつなぎ、地上約30mまで上昇する。
【DATA】
●十勝ネイチャーセンター(熱気球体験)
住所:河東郡音更町十勝川温泉南12-1-12
電話:0155-32-6116(十勝ネイチャーセンター)
営業時間:9:00~18:00
開催時間:早朝6:30~7:30(7・8月は6:00~)
開催時期:5月3日~9月30日
料金:2100円
うわさの『消える橋』 タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)
帯広の市街地から北側へ走ること約1時間半。かつて音更川にそそいでいたタウシュベツ川に架かるコンクリートの橋が、タウシュベツ川橋梁だ。旧国鉄士幌線の線路の一部として使用されていたが、1955(昭和30)年に糠平ダムが建設されダム湖に沈むため使われなくなった。水かさによって現れたり消えたりするため、『幻の橋』とも呼ばれている。展望台から眺められるほか、ガイドツアーなら近くに行くことも可能だ。
例年6月頃から水かさが増し、10月頃には完全に橋を飲み込む。再び現れるのは1月頃。凍結した湖面に立つ橋の姿は神秘的で、幻の橋の名にふさわしい。※湖の水位変化は毎年異なる
【DATA】
●タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)
住所:上士幌町上士幌東3線238
電話:01564-7-7272 (上士幌町観光協会)
営業時間:8:30~17:00(土・日曜、祝日定休、年末年始休)
(編集 M)
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