沖縄が誇る世界遺産・首里城の見どころを押さえよう
トリコガイドシリーズ 編集部
- 2017年03月30日
約450年間、沖縄の地を治めた琉球王国。首里城はその国王が居住すると同時に、信仰の聖地、文化芸術の中心だった場所です。
首里城ほか、周辺の陵墓や城下町をたどり、栄華のロマンに満ちた琉球の歴史に触れていきます。
Index
国営沖縄記念公園 首里城公園
沖縄が誇る世界遺産・首里城。正殿とそれを取り囲む門や御嶽、それぞれに歴史的な価値や意味があります。日中が融合した建築様式も見どころです。
守礼門(しゅれいもん)
有名なこの門は、戦後最初に復元された首里城の建造物。扁額の「守禮之邦」は「礼節を重んじる国」を意味します。
広福門(こうふくもん)
首里城第4の門であり、神社仏閣を担当する「寺社座」、財産調停を司る「大与座」のふたつの役所が入っていました。
首里森御嶽(すいむいうたき)
首里城の下之御庭(しちゃぬうなー)にある御嶽(うたき)。首里城にあ る10カ所の御嶽の中でも重要な場所。
奉神門(ほうしんもん)
「神を敬う」の意味で、正殿前の御庭へ入る重要な門。3つの門が並び、中央の門は高い身分の者のみ通れました。
右掖門(うえきもん)
北殿横を下りきったところの門。入口に木造の櫓を跨がせるかたちで、2014年1月に復元された「左掖門」と対になっています。
久慶門(きゅうけいもん)
「喜び誇る」を意味する「ほこり御門」とも。強固な石造のアーチに櫓があり、正門に対し通用門的な存在。
【DATA】
●国営沖縄記念公園 首里城公園
住所:那覇市首里金城町1-2
電話番号:098-886-2020(首里城公園管理センター)
営業時間:【無料区域】4~6月 8:00~19:30、7~9月 ~20:30、10~11月 ~19:30、12~3月 ~18:30【有料区域】4~6月 8:30~19:00、 7~9月 ~20:00、10~11月 ~19:00、12~3月 ~18:00 ※入館券販売は閉館30分前まで
定休日:7月第1水曜とその翌日
料金:大人 ¥820、中人 ¥620、小人 ¥310
URL:http://oki-park.jp/shurijo/
玉陵
世界遺産で、最後の琉球王朝 「第二尚氏」歴代の陵墓。1501年、第3代尚真王が、父親のために造営しました。墓室は3つあり、東室に王と王妃が、西室に王の家族が眠っています。この陵墓も沖縄戦で大きく損傷しましたが、戦後復元されています。
【DATA】
●玉陵
住所:那覇市首里金城町1-3
電話番号:098 -885-2861(玉陵管理事務所)
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
料金:大人 ¥300、小人 ¥150
首里金城町石畳道
尚真王の時代(1477〜1526年)に首里城から那覇港まで整備された軍用道路「真珠道」の一部で、国王が王家の別邸「識名園」に行くためにも使用されていました。琉球石灰岩が敷かれたこの道は、日本の道百選にも選ばれています。石畳道の途中からは、那覇の町が一望できます。趣ある石畳の道を歩いてみましょう。
金城大樋川
金城町石畳道の途中にある、半月形をした貯水場。「樋川」とは、水脈を樋で導いてくみ取れるようにした井泉のこと。石垣で囲んだ大型共同井戸で、岩盤の奥の地下水脈からの湧水を2本の樋で貯水場に引き入れていたといいます。琉球人の暮らしの痕跡が見られます。
イベントでいつもと違う特別な首里城を体験しよう
首里城公園「新春の宴」(1月)
日時:1〜3日
場所:首里城公園
琉球王国時代に執り行われていた正月儀式。国王をはじめ琉球の役人が御庭に整列し、中国風の厳粛で壮大な儀式を執り行います。
首里城公園「中秋の宴」(9月)
日時:未定
場所:首里城公園御庭特設ステージ
ライトアップされた首里城正殿前の特設 舞台で、人間国宝による琉球舞踊や三線の演奏などの琉球古典芸能が行われます。観覧無料。
琉球王朝祭り首里(11月)
日時:3日
場所:首里城公園、池端交差点、鳥堀交差点
那覇市の3大祭りのひとつ。3000人が演じる豪華絢爛な絵巻行列や旗頭ガーエー祝賀パレード、レーザービームショーがあります。
※掲載内容は2017年3月取材時のものです。
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