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抗ウイルス!?ヨガが免疫力を上げるという科学的な理由

ヨガはこの時期、オススメ!

世の中はウイルスの話で持ちきり。ここ数日は、思い切った政策が打ち出されて賛否両論、カンカンガクガクで、ニュースやワイドショーは、どこも報道合戦となっていますね。でも、いつ自分の身に降りかかってくるかわからない上、収束するのがいつなのかもわからない…という状況は、何とも不安でいっぱいです。

さて、このご時世、実はヨガをするのはとってもオススメなのです。なぜかと言うと、ヨガは免疫力を上げると言われているからです。

ところで免疫って何?

ヨガと免疫の関係を伝える前に、まず免疫について確認しておきましょう。

免疫とは「自分とは違うものを認識し、異物だと思って反応。それを排除する体内の働き」を言います。免疫細胞の主役は血液成分の一つである白血球。例えば風邪を引いてくしゃみや咳、鼻水が出るのは、粘膜についたウイルスを除去しようとして起こる作用。白血球がウイルスを攻撃しているからこそ起こります。

ただ、白血球の作用のバランスを欠くと、病気につながることに。例えば、外からの異物に過剰に防衛して(免疫が強くなりすぎる)しまうと自分を傷つけることになり、これがアレルギーに。一方、がんなどで免疫機能が働かないと、細胞の増殖を抑制できなくなります。つまり、免疫はバランスよくきちんと働いていることで、初めて体を守れるわけです。

ヨガと免疫はどう関係するの?

白血球の活動は自律神経に支配されています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、これが適切に交互に切り替わっていくことで、心身の健康を保っています。しかし、ストレスや加齢などで自律神経のバランスが乱れると、日常生活のさまざまなところに影響を及ぼします。

前述のように、白血球の働きも自律神経によるため、よりよく活動してもらうには自律神経を整えておく必要があります。そうヨガは、ここに登場するのです。

ヨガのポーズは必ず呼吸を伴って動き、最終的にリラックスを得られるため、ストレス低減に効果を発揮します。また、自律神経の乱れを整えることになり、定期的に行うことで自律神経のバランスを調整し、体をいいサイクルに持っていくことができるのです。

深層筋からも免疫アップ

また、ヨガのポーズは深層にあるインナーマッスル(深層筋)に働きかけます。深層筋は普段の生活ではあまり意識していないものですが、ここが収縮すると、体の内側から熱を作りやすくなり、その熱は内臓を温めます。内臓は37度近い体温の時に一番いい働きをします。内臓がしっかり働くことは、内臓にある免疫細胞の作用をサポートすることになるのです。

瞑想は免疫機能を上げるという検証結果も

ヨガはポーズだけでなく瞑想も重要なメソッドの一つ。そして、瞑想は不安やうつを軽減させ、免疫力を高めるという検証がアメリカの研究機関ではされています。

アメリカの精神医学誌『Translational Psychiatry(トランスレーショナル・サイキアトリー)』に発表された研究報告では、「瞑想が分子レベルで免疫システムに影響をもたらす」ということが言われています。

それによると、瞑想はタンパク質の量に影響を与える上、気分を高揚させ、しかも効果は10カ月後にも好影響を残していたという検証結果が出ているのです。この検証に参加したのは94人の瞑想経験のない女性ということなので、誰でもすぐに瞑想による効果を得られる可能性があると考えられます。

この結果から、ハーバード大学とマサチューセッツ総合病院の両方に所属するルドルフ・タンジは、「瞑想は私達の体の機能に測定可能な変化をもたらす。瞑想は日々のストレスを軽減させ、免疫システムを向上させる可能性がある。健康を増進させる方法の一つ」と話しています。

 

一番簡単なのは「笑いヨガ」

でも、子ども達が春休みに入り、ヨガのポーズを家でやるには忙しすぎるという人もいるはずです。そんな人にオススメは「笑いヨガ」です。

よく笑うことは免疫力を上げると言いますよね。これは医学的にも証明されていて、その理由の一つが、白血球の一つであるNK細胞の働きを促進させること。笑うと脳内の間脳が興奮し、情報伝達物質の神経ペプチドが刺激され活性化します。神経ペプチドは血液やリンパ液を通して全身に運ばれると、NK細胞と合体して、その働きを促します。それによってNK細胞はウイルスやがん細胞を壊す働きを高めるのです。

また、笑うと筋肉がほぐれますが、これによって緊張が解けて血行が促進されます。同時に呼吸も深くなるので、体の内側から熱くなっていきます。さらに、幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィンの分泌が促され、それによってストレスが解消し、結果的にまた白血球の働きを高めるのです。

「笑いヨガ」は意識的に口角を上げ笑っていくヨガ。最初は恥ずかしいかもしれませんが、何人かでやっていると、だんだん本当に楽しくなってきて、ゲラゲラ笑ってしまうのが常です。そんな変化も楽しみましょう。

それでも恥ずかしすぎる…という人は、コメディ映画や落語などを鑑賞することで笑うのがいいでしょう。そして、涙を流すほど笑えるとサイコー! 感動して流す涙は、ストレス物質であるコルチゾールの排出ができるので、ストレス解消に。それがまたまた免疫へ好影響! と悪いことなしなのです。

 

監修:石井正則
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。医学博士。スタジオ・ヨギー公認インストラクター。
監修:降矢英成
溜池赤坂クリニック院長。日本心身医学会専門医。日本ホリスティック医学協会副会長。

参考:Forbes「遺伝子レベル」で免疫システムが向上?瞑想による健康増進

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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