プラーナヤーマをすると、起きること。
Yogini 編集部
- 2020年05月06日
ヨガをしている人は、チャクラもプラーナも馴染みのある言葉。でもこの二つがどう関係しているのか、説明できますか?プラーナヤーマを行い、体内にプラーナが運ばれると、一体何が起こるのでしょう?
Index
プラーナヤーマとは
プラーナヤーマとは、「プラーナ」と「アヤーマ」の二つの単語が組み合わさった単語。「プラーナ」は気や生命力、「アヤーマ」は伸長、拡張、拡大などと訳される。つまり、生を拡張、拡大していくことこそがプラーナヤーマなのです。
プラーナヤーマを行い、体内に取り込まれたプラーナはナーディと呼ばれる気の通り道を巡ります。ナーディは全部で7万2千本あると言われており、その中でもっとも重要視されるものが三つあります。背骨に沿って通るスシュムナーと、それを交差するように走るイダとピンガラです。
イダとピンガラ
イダとピンガラは、サンスクリット語で月と太陽のこと。イダは月のエネルギーを運び、女性性、生殖エネルギー、母性などを司り、浄化力があります。プラーナヤーマで息を吸う時は、通常左、つまりイダから始まります。
一方でピンガラは太陽の流れを運ぶ男性性、破壊のエネルギー。火のような力強さで浄化をします。右から行うプラーナヤーマでは、強さやスタミナがもたらされます。
このイダとピンガラが交差するポイントにあるのがチャクラです。各チャクラには、ポジティブな面とネガティブな面があります。
チャクラと感情
例えば胸にあるアナハタチャクラは、ポジティブな場合には愛を感じ、周囲も愛で満たしますが、ネガティブな場合は恐怖と憎しみの感情をもたらします。また、喉にあるヴィシュッダチャクラはポジティブなら感謝、ネガティブでは悲しみをもたらします。
プラーナは上昇しながらこれらチャクラをポジティブになるように刺激していきます。その時、「自分を変えたい」という意識があれば、プラーナによって恐怖や憎しみの感情は愛に、悲しみは感謝へと変換されていきます。上昇が進み、頭頂にあるサハスラーラチャクラまで至れば、ポジティブもネガティブもない至福へたどり着きます。
プラーナヤーマによってこういった変化が起きると同時に、呼吸という全ての人類が持つツールによって、自分を第三者的に観察するということができるようになります。呼吸を観察することは、つまり自分を観察するということ。各チャクラに関わる感情を冷静に見つめ、変化を起こすプラーナヤーマは、まさに生命力を拡大していくことそのものなのです。
出展:『Yogini』vol.25 / プラーナヤーマでチャクラはどうなりますか?
- Brand :
- Yogini
- Credit :
-
Photo=樋口勇一郎
Text=Saori Suzuki
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Yogini 編集部
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