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アンチエイジングにもつながる!?筋膜について解説!

筋膜とは「腸詰め」?

ヨガ界隈だけでなく、体を動かす人達の間で話題の「筋膜」。筋膜リリースなど、言葉としてはよく聞くけれど、いったいどこにあって、どんな働きをしているのでしょうか?

筋膜という言葉自体は、英語の「Fascial」が和訳されたもので、今までは単純に筋肉を包む膜が筋膜であるという解釈でした。しかし研究が進み、最近では①筋肉や骨、内臓などあらゆる組織を覆っていて、②必要なところは固定し、運動の時に一連に動かに動かし、③内臓や体を形作っている繊維膜までが筋膜であると概念が大きく広がりました。この記事では、筋肉から靭帯までの動きに関する筋膜に限定します。

筋膜とは、イメージ的には腸詰めの腸の部分。その上に脂肪や皮膚がのっています。筋肉はそれ単体では形を保つことはできず、バラバラになってしまうため、それをカバーして形を作っているのが筋膜です。

体の浅い位置にある筋膜は、全身を覆うボディスーツのようなイメージで、もっと深い場所にあるのは、それぞれの筋肉を形作っているソーセージの束のイメージです。また、センサーもたくさんあるのも特徴。実は筋肉痛とは、筋肉ではなくて筋膜の痛みのセンサーの働きなのです。

筋膜と体の柔軟性

研究が進んでくると、筋肉が動くと、たくさんの筋肉、筋膜、関節、骨がライン状につながって同時に動いていることがわかってきました。これを筋・筋膜ラインと言います。

筋膜は主に、強さを持つコラーゲンと繊維と、伸縮性のあるエラスチン繊維で格子状に構成されています。この繊維状の筋膜は、本来整っているとよく伸びて、体にぴったりと合っているものです。でも、加齢や運動不足などである場所がほつれたり、縮んだりして整っていないと、筋肉が硬くなってしまうのです。

このほつれや縮みを直していくと、体が軟らかくなり、可動域も広がり、アンチエイジングにもつながるというワケ。

筋膜のライン四つ

先ほど触れた筋・筋膜ラインですが、四つの種類に分かれます。

①浅層フロントライン(写真右)
体の前側にあり、上から下りる左右2軸のラインのこと。速筋が多いので、防御反応など素早く反応できる部分。

②浅層バックライン(写真右から2番目)
体の後ろ側(背中側)にあり、上から下りる左右2軸のラインのこと。姿勢を保つのに関係する部分。

③ラテラルライン(写真右から3番目)
体の側面に位置するラインで、左右で2軸ある。体の左右の動きやバランスを制御するのに関係する部分。

④スパイラルライン(写真左)
体をらせん状に囲んでいるラインで、上から下へ向かい、再び上がってくる。体を回す動きとバランスに関係する部分。

筋膜がただの体を包む膜ではないことがおわりいただけましたか?この筋・筋膜ラインを意識し、効率よく体をほぐしていく筋膜ヨガというものもありますよ。

出典

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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