
汗は天然の化粧水!?トレーニング後の汗は早めに拭うのが◎

YOLO 編集部
- 2020年11月16日
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退化した汗腺も、温めればよみがえる
寒い季節でも、トレーニングをすれば汗をかきますよね。その汗は、上がりすぎた体温を調節するために出ています。そして汗は、本来体全体から出るもの。
「顔や背中だけなど局所的に大量に汗が出る人は、出ないところの汗腺が少し退化しているらしいです。それはやはり、冷えからきていたりする。日々体をよく温めて汗を出す習慣をつけてあげると、退化している汗腺がまたよみがえってくるようですよ」
更年期にも汗が出る症状があることは、よく知られています。「女性ホルモンの分泌が減少すると、頭の中に汗をかきやすい」。また、さまざまな機能をアップさせる交感神経が活発になりすぎると、したたるような大量の汗をかいたりします。
サラサラ汗をかける生活を
成田さんは「サラサラの汗をかいたほうがいい」と話します。
いわゆる「ドロドロ汗」とは、どう違うんですか?
「体にたまった塩分や毒素と一緒に出た汗が『ドロドロ汗』。体温調節をして普通に出てくる、ほとんど匂いがない汗が『サラサラ汗』。塩分やミネラルが多くてベトベトした『ドロドロ汗』が出ると、肌にとってダメージになるので、気をつけたほうがいいでしょう」。
それでは、いい汗をかくにはどうしたらいいのでしょう?
「結局、汗も体の中から出てくるんですよね。だから、有害物質である保存料がたくさん入った食べ物をあまり食べず、バランスのいい食事をする。旬のもの、血液がサラサラになるようなものを食べるようにして、水分もちゃんと摂る。そういうことをきちんとしていると、出てくる汗もサラサラになる可能性が高い。疲れやストレスがたまっている時にドロドロ汗をかいてしまうので、そういう時は汗をいっぱい出して、デトックスする。体をクリーンにした上で、また日々の生活をする感じですね」。
美容に大切な「不感知性発汗」
体温調整系の汗、精神性の汗、辛いものを食べると出る味覚性の汗など、汗にはいろいろあるのだそう。中でも美容に大きくかかわってくるのは、無意識の汗である「不感知性発汗」。
知らず知らずのうちに、皮膚から発汗しています。『皮膚から発汗するじゃない』って思うかもしれないですけど、汗腺からではなく、本当に皮膚表面から角質層を通して出る汗があるのです。カカト・ヒジ・ヒザなど分厚いところはその汗はもともと少ないし、かいてもわかりづらい。肌・角質層が薄い人は、その汗を多く感じ取りやすいそうです。
潤いバリア機能を高めてくれる不感知性発汗は、乾燥対策にもなります。肌がしっとりしている人は、不感知性発汗が多いと考えられます。運動をよくしていて代謝がよければ、不感知性発汗をしやすいでしょう。
「汗は天然の化粧水だったりするので、美肌効果にもなる。だからあまり汗を嫌がらずに、いいところもある、と認識したほうがいいかもしれませんね」と成田さん。
かいた汗は放置しない
かきたての汗は弱酸性ですが、しばらくすると酸性になってきます。雑菌も出やすくなるので、こまめに拭きましょう。それから特に冬場は、汗をかいた後、体を冷やさないようにしたほうがいいです。汗をかいた後に寒いと、一気に体が冷えてしまいます。せっかく運動して体を温めることで代謝もよくなり、いい影響を及ぼしているのに、冷やすことで台なしになってしまいます。
冬も頑張るトレーニング女子に、汗ふきタオルは必須のようです!
ライター:沢田聡子
取材協力:成田幸代/『Yogini』をはじめとした数々の雑誌、広告、ファッションショーで活躍するヘアメイクアップアーティスト。100%天然由来のスキンケア化粧品「伏水薫」のプロデュースを手がけ、多くの女性の支持を集めている。
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