【心のプロが答える】「なんで私ばっかり!」それ、自分が引き寄せているって知ってた?
YOLO 編集部
- 2018年09月04日
心の相談は、誰にすればいいのかわからないですよね。お金を出してカウンセリングに行くには、ちょっと気がひけるし。でも、友達の答えではなくて冷静なプロの話が聞きたい…。プロのカウンセラーが答えるシリーズ第2弾は、「不幸な私」の本当の理由。
【今日のご相談】
都内の会社で働く、普通のOLです。何かと追加の仕事を頼まれて、いつも私だけ帰るのが遅くなることが多いです。他の社員は定時で帰れているのに、どうして私ばっかりこんなことになるんでしょうか?納得がいきません。
【今日のお答え】
Index
仕事が認められているスゴイ人
何かと仕事を頼まれるということは、それだけ仕事の能力を認められているということ。すごいことです。その能力、純粋に尊敬です。
一方で、自分ばっかり帰れないのは、当然不満もたまるし、しんどいですよね。「いい人」、「気を使う人」、「いろいろなことに気づいて気を回しちゃう人」に多く見られるお悩みです。
この状況、比較的簡単に変える方法がありますよ。
追加で頼まれる仕事を、勇気を持って「断って」みるんです。
え?断れないよ!って思った人、いるでしょ?どうしてですか?雇用契約の中で与えられた仕事はきちんとやった上に、他の仕事もやっているんですよね?その分の給料はもらっていませんよね?断ったって、何も問題はありません。
断ったら、ダメなヤツ?
それでも断れない?断ったら嫌なやつだと思われる??
そう、わかりますよ。そう思う気持ち。その気持ちが、追加で仕事を頼みやすいあなたの雰囲気を作っています。そして断らないことが、次から次に仕事を増やしていく要因なのです。
いつも定時で帰っている同僚のあの子を見てみて下さい。周りに嫌がられないように、上手く断っているはずです。不思議なことに、何度か断っていると、周りの人はそういうもんだと思って、もう頼まなくるんですよ。
断る時に、相手がカチンとくるような言い方をしないことにさえ気をつければ、別にこれと言って問題になることはありません。
頼まれないのは頼まれないで、寂しい
え?頼まれなくなったら寂しい?
もしそう思うのなら、状況は変わりません。これなら寂しくはありませんね。だから「なんで私ばっかり」という文句は言ってはいけません。望んでそうしているのですから。
え?断って嫌なやつだって思われるのが心配?
大丈夫。みんなそんなにあなたのこと見てませんし、気にしてもいませんよ。あなたのことをちゃんと気にかけている人だったら、そもそも追加で仕事を頼んできたりしません。
そのままでは今と世界は変わらない
断る勇気を持てなければ、今と世界は変わらないです。人間は、ほしい世界を無意識に引き寄せているのですから。
「いい人」、「気を使う人」、「いろいろなことに気づいて気を回しちゃう人」にこの悩みが多いのは、「いい人と思われていたい人」、「気を使った結果、あるいはいろいろなことに気づいて気を回しちゃった結果、ついついいろいろ引き受けて自分からやっちゃう人」が多いからです。それが自分にとっての快であればいいですが、負担に思ったら、そこから抜け出してみることが、自分の人生の主導権を握る上では大事です。
ライター:二宮誠 from 6483works
話を聞いた人:柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。思春期若者世代の性の悩み相談・悩み解決に携わる。その他、「両親学級」で講師を務める、大人の性の相談を受けるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動。
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