ダイエット中にパンが食べたくなったら、全粒粉パンを！

低GIだから安心して食べられる

食パンは大好きだけど、ダイエット中だから…。そんな人におすすめしたいのが、全粒粉を使ったパン。

小麦を丸ごとひいた全粒粉は食物繊維やミネラルが豊富なだけではなく、GI値も低いという特徴があります。GI値とは、血糖値を上げるスピードを示す数値で、GI値が高い食品ほど血糖値の上昇が急激になります。血糖値を急激に上げない食品を食べることが肥満を防ぐ近道といわれています。

つまり、全粒粉は精白された小麦粉よりも血糖値が上がるスピードが遅いので、ダイエット中の人には断然、全粒粉パンがおすすめなのです。

ここでご紹介する「全粒粉ずっしり食パン」と「全粒粉さっくり食パン」は、ホームベーカリーで作る「プレミアム食パン」。混ぜたり、こねたりするのは、ホームベーカリーにおまかせなので、手間いらず。料理が苦手な人でも、プレミアムな全粒粉を使った食パンが作れてしまいます。

全粒粉ずっしり食パンは、重量感のあるカンパーニュ風の食パンです。かめばかむほどグラハム粉の風味が口の中に広がります。きび砂糖を加えることで、やさしい甘さに。

全粒粉さっくり食パンは、粉の風味をしっかり感じる素朴な味わい。フランスパン専用粉（リスドォルを使用）と合わせ、さっくり感を出しました。トーストにするとサクサクの食感がアップします！

それぞれ味わいや食感がまったく異なるので、食べ比べするのも楽しいですよ！

全粒粉ずっしり食パン
【材料】（1斤分）
強力粉…170g
グラハム粉…170g
塩…3.5g
きび砂糖…15g
水…200g
ドライイースト…2g

全粒粉さっくり食パン
【材料】（1斤分）
フランスパン専用粉（準強力粉）…200g
全粒粉（細びき）…50g
塩…3.5g
砂糖…10g
無塩バター…10g
水…165g
ドライイースト…3g

【作り方】
1　下記の要領で、イースト以外の材料をパンケースに入れ、イースト容器にイーストをセットする。全粒粉ずっしり食パンの場合は、「全粒粉パンメニュー」を、全粒粉さっくり食パンの場合は、「食パンメニュー」を選択してスタートさせる。
※使用するホームベーカリーに全粒粉パンメニューがない場合は、ドライイーストを3gにして食パンメニューで焼いてもOK。

ホームベーカリーの使い方
1　パンケースの底に羽根を取りつける。
2　デジタルのはかりにパンケースをのせ、ゼロに設定する。イースト以外の材料を1つずつ入れ、計量する（1つ計量するたびにゼロに設定しなおす）。
3　材料をすべて入れたパンケースを本体にセットする。
4　ふたを閉め、イースト容器にドライイーストを入れる。
★イーストの自動投入機能がない場合は、パンケースの中央に粉を山になるように入れ、真ん中にくぼみを作り、イーストを入れる。周囲に残りの材料を加える。イーストに塩や水が触れないようにする。
5　上ふたを閉め、メニュー、具材のあるなし、焼き色を設定してスタートボタンを押す。全粒粉ずっしり食パンの場合は、「全粒粉パンメニュー」を、全粒粉さっくり食パンの場合は、「食パンメニュー」を選択し、「レーズンなし」、「焼き色標準」を選択する。
★全粒粉パンメニューがない場合は、ドライイーストを3gにして食パンメニューで焼いてもOK。
6　焼き上がりのコール音が鳴ったら、取り消しボタンを押す。ミトンなどをしてパンケースからパンを取り出し、ケーキクーラーにのせて冷ます。
★やけどに注意。パンケースに入れたままにしておくと蒸気でふやけたり、しわの原因になるのですぐに出します。
★焼きたては柔らかくて切りにくいので、粗熱が取れてから切りましょう。

※ここでは、パナソニックのホームベーカリー「SD-MDX102」を使用しています。メーカーや機種によってコースの名称や機能が異なるので、お手持ちのホームベーカリーの取扱説明書をよく読んで正しく安全にお使いください。

出典：『ホームベーカリーでプレミアム食パン』（著者：荻山和也）
ライター：楠田圭子