「春は出会いの季節」と言われるもう一つの理由とは？

この冬は記録的な暖冬（地域によっては、観測史上最も暖かい冬だったそうです！）と言われていますが、まだ日によって寒暖の差こそ感じるものの、季節がもはや「冬」でないということは五感でも感じられますね。 沈丁花（ジンチョウゲ）のふくよかな香り、足元を見下ろせばオオイヌノフグリのかわいらしい群青色がそこここに見られ、梅は満開。

時折強く吹く南風や、晴天の青空もどこかモヤがかかったよう。 そう、まさに「春」が始まっているのです。

かたく閉じたつぼみがほころびる。私達のカラダも…

春と言えば別れの春でもあるし、出会いの春でもありますね。 旅立ちの時でもあるかもしれないし、また一つ、階段を昇る時かもしれません。 いずれにしても、最も「変化」のある時期であると言えましょう。

植物は冬の間にしっかり養分を蓄え、暖かくなるとともにかたく閉ざされていたつぼみがほころび、花が咲きます。 実は私達人間のカラダにも、似たような現象が起こるのがこの春先。 秋～冬へと寒くなるにつれ、骨盤がキュッと締まります。寒さも手伝って、ココロもカラダもどちらかと言うと閉鎖的なイメージ。

人肌は恋しいけれど、積極的に「攻め」の姿勢でいくような時ではないような。これは、カラダに備わった自然なシステムと言えるかもしれません。

そして今、寒い寒い冬を経て暖かくなっていくにつれ、骨盤が少しずつ緩みはじめてきます。 それはまるで、つぼみがほころびるようなイメージと同じ。

暖かさも手伝って、気持ちはやや開放的になりつつありますが、過渡期なのでなんとなくダルかったり、どうしようもなく眠くなることもあります。

それも自然な流れなのだと認めて、今はそのカラダのおもむくままに、ゆるりとリラックスモードを大切にするのがいいでしょう。 そして同時に、カラダが「恋のスタート」の準備を始めるということも。

骨盤が緩んでくるとイイこと３三つ

ところで、「骨盤が緩む」という言葉を聞くと、マイナスイメージにつながる人が少なくないかもしれませんね。もしかしたら、内臓を守るためのインナーマッスルが衰えるような状態をイメージしてしまうせいかも。決してそういったことではありません！ということを、あらかじめ示しておきますね。

月経や妊娠出産、ホルモンの働きで自然に起こる範疇だと思っておきましょう。

1．カラダが柔軟になる
緊張状態にあった筋肉が、少し和らぐようなイメージ。 それに合わせて少し歩幅を広めに、軽やかに歩くことを心がけるともっと美姿勢、美ボディになれますよ！

2．表情も緩んで穏やかになる
お顔も筋肉でできていますので、ほんのり緩んで穏やかな表情になってきます（整体のスペシャリストによると、パーツのバランスも微妙に変わって見えるとか）。 女たるもの、怖い顔、厳しい表情をしているより、ふんわりと穏やかで優しい表情のほうが、異性にも同性にも親しみやすく映るのは当然のことですね！

3．「感じやすく」なる
人間の話ではありませんが、一部の動物の発情期は春だと言われています。 暑さ寒さにある程度柔軟に対応できる私達人間は、この理論をそっくりそのまま当てはめるのは安直かもしれません。でも、本能的な部分では強ち否定できないのでは？緩むことで柔軟さが増し、受け入れる準備ができてくる。そんなイメージでしょうか。

目指したいのは「柔軟なカラダとココロ」

「柔軟」という言葉だけだとうまく伝わりにくいと思いますが、決して「180°開脚」とか、「前屈がぺったり」みたいなものを言っているではありません。 ここで言う柔軟なカラダとは、ある刺激に対して鉄壁のガードで跳ね返す！のではなく、ふわりと受け止める。または受け入れる。そんなカラダのことです。

握手をする、ハグをする。 あいさつや、お別れの場面でも起こり得るシチュエーションでしょう。 そんな時に、ガチガチにかたい（緊張で凝りかたまった）カラダでは、相手の温もりを感じることはできませんよね。

同時に、あなたの温かさを相手に伝えることもできません。 でもそれって、とてももったいないことです。 人と人はいつだって柔らかさと温もりを感じ合うことで、幸福感を増すことができる生き物なのですから。

温まる＝リラックスできる。ぜひ、春の陽気と共にココロとカラダを上手に緩めて、あなたの魅力を開放させましょう！そしてそれにより、素敵な出会いと楽しい恋のスタートにつながりますように。

KIE（キエ）
YOGA surya主宰、ヨガインストラクター。 少人数制のスタジオレッスンの他、個人レッスン、イベント出展、オンラインレッスンや動画講座でインストラクター活動の他、美容師、鍼灸師、フォトグラファー、メイクアップアーティストとのコラボモデルとしても活動中。また自身も、美と健康の追求に情熱を燃やす。