梅雨時の体に。簡単にできるアーユルヴェーダの知恵
YOLO 編集部
- 2020年06月29日
朝は何時に起きるべき?
日本では夏至(6月21日)付近が、一年で最も日の出の早い時期となり、昼(日の出から日没まで)の時間が最も長くなります。
古典書によれば、アーユルヴェーダやヨガでは朝は日の出前に起きることを推奨しています。特に、日の出前の96分前(2ムフルータ前)からの時間帯は、宇宙の創造主・梵天ブラフマー神の名前がつけられ、ブラフマー・ムフルータと呼ばれ、マインドを落ち着かせて感覚器官を鮮明にし、純粋な質を持つ時間帯と言われています。
しかし、夏場の日の出の時間(東京で4:25ごろ)を考えて、96分前となると3:00には起きなくてはいけないということなのでしょうか?
正解は「人による」です。
まず、この朝の養生法は、健康で十分な体力がある、成熟した成人に対して説かれています。アーユルヴェーダでは成熟した成人とは15〜65歳までを言い、しかも健康であることが条件。これに該当しない人は、無理をする必要はありません。
朝は心と体の、クレンジングと排出の時間帯になります。この時間帯に、朝の養生法をすることで感覚器官を正常に保ち、心と体を強化することができます。
ポイントは「宇宙のリズムに合わせ、心と体の状態を観察し、正常に保つ」ことなのです。
定番の健康飲料
今回はアーユルヴェーダでは定番のゴールデンミルクをご紹介します。インドでは良質な牛乳が使われますが、梅雨時はアーモンドミルクもオススメです。
心に安定感を与え、肝臓、血液を浄化。また、就寝30分前に飲むと、睡眠と翌朝の排泄が快調になります。不眠症や便秘、肌荒れなど、宇宙のリズムに合っていない自分に気づいた時には、アーユルヴェーダの伝承の知恵を使ってみましょう。
ゴールデンミルク(ターメリックミルク)
【材料】(1人前)
アーモンドミルク(または牛乳)…200g
ターメリックパウダー …小さじ1/2
メープルシロップ …小さじ1程度(お好みで)
シナモンパウダー …少々(お好みで)
【作り方】
1:鍋にアーモンドミルクとターメリックを入れ、火にかける。
2:ターメリックパウダーが溶けたら、好みでメープルシロップを入れ、最後にシナモンパウダーを振りかける。
ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.70 /「宇宙のリズムにそって生きる」
監修:Kazuya(富岡和也)/アーユルヴェーダセラピスト・栄養士・Natural Lifestyle代表。栄養士/RYT認定ヨガインストラクター、アーユルヴェーダセラピスト、KIJ認定クシマクロビオティックフードコーディネーター。南インドの古典楽器Sarasvati veena(サラスワティ・ヴィーナ)の奏者でもある。ヨガインストラクター養成講座(RYT500/200)の講師、及び教材作成も務める。
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