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現代建築と美食に触れる、森に抱かれた全室露天風呂付き温泉宿【三輪 湯河原】

都心から最も近い静寂の温泉郷、湯河原

秋の行楽シーズンを迎え、GoToトラベル東京追加も相まって旅行業界も少しずつ活気を取り戻してきたように思えます。それぞれの価値観の中で、健康かつ安全に、楽しく賢く旅をしたいところ。

まだ遠出をするのに抵抗がある人にもぜひオススメしたいデスティネーションは、神奈川県有数の温泉郷、湯河原。明治から令和に至るまで、文豪や芸術家の心を離さなかった文化的土壌の豊かな地としても知られ、都心から車でわずか1時間半、ドライブがてらサクッと行ける距離なので、週末旅や思いつき旅にもちょうどいい。電車でも特急踊り子なら乗り換えなし、新幹線を利用すればほんの1時間で、澄んだ空気と、山と海に抱かれた別世界に辿り着くのです。

次の休みは少しだけ足を伸ばして、都心の喧騒から離れて、静寂な温泉地で日々の疲れを癒す旅に出かけてみては?

【参考記事】

日本邸宅を一棟貸切!別荘+旅館の新感覚staycation【奥湯河原 結唯 紫葉】

温泉宿の概念を覆す、センスが光る幻想的なエントランス

数ある温泉旅館の中でも今回私が宿泊したのは、昨年末に開業したばかりの【三輪 湯河原】。

建ち並ぶ老舗旅館や別荘地を過ぎ、車一台しか通れないような細い山道を抜けて辿り着いた高台に、突如現れた現代建築はまるで美術館かのような佇まい。一面黒い壁に凝縮した光の塊のようなファザードが山の稜線に沿って広がり、まず目を奪われます。

扉の向こうのエントランスでは、天井から水滴が落ちるたび水盤を揺らしながら波紋を広げ、耳を澄ますと小さな水音が呼応していく…その幻想的な光景に心を奪われます。

窓全面に広がる深い森と一体化するように設計されたロビースペースは、昼から夕、夜につれて表情を変えていきます。

設計を手掛けたのは内田デザイン研究所。スタイリッシュで洗練された建築に、温もりを与えるインテリアと、刻々と移り変わる景色。従来の温泉旅館の概念をガラッと覆すような佇まい。わずか17室という限られたゲストだけを迎える、ミニマルだけど粋な空間が、これから始まる大人のための時間に誘い出してくれます。

森に抱かれた客室露天風呂付き木立のツイン

17ある客室は全て掛け流しの露天風呂を設え、デザインの異なる3タイプで構成されています。今回宿泊したのは1階に位置する「木立のツイン」。

この部屋を象徴するのは、森に囲まれた真っ白な正円のバスタブ。白く丸みを帯びたやわらかなデザインが周囲の緑に映えていっそう美しく、木立の合間から時折あたたかな木漏れ日が湯船に差し込んで、水面をキラキラさせています。鳥の囀り、虫の声、木々の匂いを感じながら、思わずフゥッと深呼吸をしたくなるほど。

露天風呂にはスイッチ一つで適温を保てる機能が備わっていて、いつでも快適に湯浴みできます。まろやかで軟らかい泉質が心地よく、湯船で体を浮遊させてみたり、読書をしたり、只々無心になったり。これからの季節は露天風呂から紅葉も楽しめそう。

木目の美しいオークのフローリングは裸足でも過ごしやすく気持ちいい。家具デザイナー 下田圭一氏が手掛けたソファやシモンズ製ベッドは居心地が良く、モダンでありながらもどこか温かみが感じられて、おこもりステイにも良さそう。

冷蔵庫内のビールやご当地ドリンクはコンプリメンタリーというのも嬉しい。ささやかな心遣いの数々が、なにげない時間に寄り添いながら、忙しい日常を忘れさせてくれるよう。

館内に1室しかない「三輪のスイート」は、リビング、ベッドルーム、露天風呂で構成された80㎡にあえて“間”を作ってゆとりある空間に。それぞれの客室の光量や、窓から望める景観と呼応するように薄墨で描かれた湯河原の風景アートが随所に飾られています。

スイートでのアメニティはタイの高級ブランド「THANN」を採用。

うつわ作家の郡司夫妻が焼き上げたという釉薬タイルの露天風呂には鹿と花の絵付けが施され、重厚感溢れるデザインで、湯船に湯河原の自然がたっぷり注がれていくよう。

トリュフかけごはんが絶品!地産地消の和×イタリアン創作コース

夕朝食ともに最上階のレストランで。稜線映える山々が一望できて、湯河原の自然とその四季の移ろいを感じられる特等席です。

窓から見える山並みに重なるように設えた天井の布は、風が吹きつけるたびに波のようにふわりと揺れます。熱海の海で集められたという流木は、オープンな空間の中でアートワークとして存在感を放っています。

夕食時は夕暮れや星空を感じられるように照明を落とし、朝食時は朝霧の空気を感じられるようにめいっぱい自然光を集め、どの瞬間も湯河原の自然を意識できるような居心地のいい食事の時間を演出しています。

山と海に囲まれた湯河原は美味しい食材に恵まれ、相模湾で水揚げされる天然地魚や地産の野菜を取り入れながら、和にイタリアンのエッセンスを織り交ぜた、全10品の創作コースを味わえます。

焼き松茸のカッペリーニ、鰯の燻製、パンプキンスープなど、季節を感じる旬な食材を繊細にアレンジしていて、ワインとの相性も抜群。

名物のトリュフご飯はふっくら炊き上がった魚沼産コシヒカリに、擦りたての黒トリュフを豪快にのせた贅沢の極み。芳醇なトリュフの香りが広がり、思わず頬が緩みます。

デザートにはモンブランとマロングラッセ、マスカットや柿といった季節のフルーツを。一皿一皿が四季を丁寧に美しく伝えています。

今回はアニバーサリープランを予約したので、スパークリングワインのハーフボトルで乾杯を。デザートの終わりにはバースデーケーキでお祝いをしました。

さらにはお部屋に戻った後にも食べれるようにとお夜食のサービス。お腹も心もたっぷり満たされた誕生日旅行となりました。

光と水が織り成すバーカウンターで過ごす大人の時間

光と水が揺れ動く8席のバーカウンターで、お酒と語らいのひと時を。20時から23時まで営業しているので食後にもう一杯飲むのにちょうどいい。トチの木で造られた6mのカウンターは、森を抜けて遠くの山を水平に切り取ったよう。

気さくなマスターとのおしゃべりも楽しく、夜空を見上げれば満天の星空が広がり、季節によってはこの辺りでタヌキに出会えるとか。同じ神奈川県にいながらにして、こんなにも自然を近くに感じられる場所があるなんて。

宿泊者は一杯無料なので、アルコールを飲めない人もこの雰囲気を堪能してみては?

山に日が昇り、静寂な森が広がっていく。澄んだ空気が光に満ちていく。自然との境目が曖昧になり、五感が目覚めていく。湯河原という土地そのものが持つ豊かさに直結する時間と場所。

森羅万象に感謝し、また新たな気持ちで日々の生活を営んでいこうと思える、そんな特別な滞在となりました。また季節を変えて再訪したいと思います。

■施設詳細
名称:三輪 湯河原
住所:〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上206
TEL:0465-46-6111
URL: https://miwayugawara.jp/
アクセス:①東京駅から新幹線こだま+東海道本線で約55分湯河原駅下車+タクシーで約8分/②東京駅から特急踊り子号で1時間14分湯河原駅下車+タクシーで約8分
所要時間:約1時間半
宿泊料金:35,000円〜(1泊2食1名分・税サ込・入湯税別)

テキスト・撮影:渡辺由布子(@watanabe_yuko

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