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自分を愛して、受け入れる。心と体の伴走者・ライフテーラーゆこさん|トレーナー探訪

フィットネス業界を支えるトレーナーを訪問して、仕事へのやりがいやトレーニングへのこだわりをインタビューする連載企画「トレーナー探訪」。

第6回は、「正しいダイエット」の普及を続けている、ライフテーラーゆこさんです。ライフテーラーという肩書にはどういう意味が込められているのか。そして自身のダイエットや病気の経験を通して世の中に伝えたいことを伺いました。

ライフテーラーは、「理想の体に導く伴走者」

元々丸の内OLだったライフテーラーゆこさんは、2017年に出場した美ボディコンテスト「サマースタイルアワード」で優勝。その後、フィットネスの世界に転向しています。

トレーニングの「一歩手前」を大切に。ライフテーラーのマインドセット

「ライフテーラーゆこ」という肩書きがすごく印象に残ります。

例えば洋服などでテーラーメイドという言葉がありますけど、「仕立てる」などの意味ですよね。その言葉からヒントを得て、「ライフテーラー=人生を提案する」という思いを込めました。特許庁にお金を払って商標登録までしたので、唯一無二の肩書きですね。パーソナルトレーナーと名乗ってもよかったんですけど、体だけじゃなく精神的な支えも必要だし、人生そのもに寄り添える存在になれたらいいなと思ったんです。

人生を提案しながら一緒に創り上げていくイメージですね。では、トレーニングを始める前のヒアリングや会話なども大切にされているということでしょうか?

トレーニングに入る一歩手前の部分には時間を割きますね。目標を達成する手段としてトレーニングを指導することももちろん大事なんですけど、目標そのものが間違えている場合もあるんですよね。「痩せなきゃ幸せになれない」「痩せなきゃ彼氏できない」「痩せろと言われたから痩せたい」―――そういった思い込みに陥るパターンもよくあります。私自身も世間の目を気にして自分を見失った経験があるので、自分が本当にハッピーになれることや、本当に目標とすることは何なのかをマインドセットするところから始まりますね。

具体的にはどんなお客様が多いですか?

本当にいろいろなお客様がいて、やっぱり「痩せたい」が一番多いですね。2番目に多いのが「自分に自信がない」という方だと思います。あとは、「病気をしたから健康な状態に戻りたい」「体重が減ってしまったから増やしたい」など、20代から70代まで幅広い方がいますし、男性の方もいらっしゃいますね。オンラインで担当した左半身麻痺の男性のお客様は、一緒に取り組んだ結果走れるようになって、本当に私が感動をいただいています。

現在、地元の長崎を拠点に活動されていますよね。

高校を出てから東京暮らしが長かったんですけど、今年7月に長崎に帰りました。今のメインの活動であるオンラインプログラムを発信しながら、スケジュールによって東京に出てきていますね。サマースタイルアワードの審査員を務めたり、自分自身が大会に出たり、その間で対面のパーソナルレッスンをしたり。経験を積み重ねてきたのでどこでもやれると思っていますし、これからは世界の美しいものを見るために動いたり、挑戦できたらと思っています。

トレーニングで得られたのは、「出来なかった事が出来る喜び」

ゆこさんがトレーニングに出会ったきっかけは何だったのですか。

社会人になって、無理なダイエットをしたせいで摂食障害になったんですよ。実はその頃ミスユニバースに挑戦して、痩せるためにわかめやナッツ、カロリーゼロ食品だけというような生活を送っていたんですね。そこから、過食や拒食を繰り返すようになってしまったんです。いったん長崎に帰ってまた東京に戻って転職したんですけど、忙しく働いているうちに今度は子宮の病気が見つかってしまって。健康に生きる努力をしていないことに気づいたのでウォーキングをしたりお弁当を作ったりするようになり、トレーニングにたどり着きました。

健康に生きる。そこが原点だったのですね。

病気って理由はわからないじゃないですか、環境なのか、遺伝なのか。でも、食事が最悪だったなということは自覚しているんですよ。運動も嫌いだったし、自分で自分のことを守ってこなかったということに気づかされましたね。トレーニングを始めたときは、トレーナーになるとも思っていなかったし、ライフテーラーなんていう言葉も考えてなかった。ただ、「大会に出て日本一になって健康な人を増やす活動をしたい」と思っていました。日本一になってから、会社を辞めましたね。

すごい決断ですね。どうして日本一を目指そうと?

トレーニングを始める前から、心と体の健康を仕事にしたいという思いはあったんですよ。でも、資格も実績も知識もない、体育大学も出ていない自分に何が出来るのか。管理栄養士や医者を目指すのか、起業するのか。そういったことを考える中で、市場や身長、経験を一番生かせるものは何なのかとたどり着いた答えが、フィットネスの大会で日本一になることだったんです。

日本一になってから、自分に対する見方や向き合い方は変わりましたか。

日本一になった瞬間よりも、そのあとの方が変わったと思います。出場して改めて気づかされたのが、自分の伝えたいことは「減量」ではなく「健康」の大切さということでした。そして、日本一になって嬉しかったことが、一番を取ったことではなく「出来ないことが出来たことへの喜び」だったんですよね。今、私はトライアスロンのレースに出て、日々練習もしているんです。走るのが嫌いな私が走れるようになったし、空気や風、匂いを体で感じる楽しみもできました。「挑戦すると決めたことをやり遂げる自分」というのは再確認しましたし、「できないことに挑戦する」という変化がありましたね。

自分を「第三者」だと思って接することの大切さ

ダイエットは痩せる「手段」ではない。健康の先に理想の体がついてくる

ゆこさんが指導する上でのこだわりについて伺いたいと思います。

目の前のことを一つずつクリアしていこう、ということはすごく大事にしていますね。昔は目標にジャンプできるような、最短で結果が出る方法を探していましたけど、今は違います。例えば、「今月中に10キロ痩せたい!」というお客様がいたとしたら、まずは理論から説明しますね。現実的に無理だということと、普段自分が何を食べているかを知る大切さから話します。

痩せたいがあまり、いろんなダイエットに手を出してしまう方も多いと思います。

「痩せる」というのは本当に健康とセットで、ダイエットが痩せるための手段になってしまうと痩せないんですよね。健康であれば、自然といい体になるんですよ。食事と運動と休養のバランスが大切で、何か1つだけ頑張っても結果は出にくいですよね。

食事も「〇〇だけ」ではなくて、バランスですよね。

トレーニングというとタンパク質!のイメージが大きいですが、私はそこに偏った食事もしていないですよ。野菜をいっぱいとって、汁物は必ず作って、和食を3食という感じです。私はみなさんに「妊活にも出せる食事」という伝え方をしています。あとは子どもやおばあちゃんに出せる食事ですね。それらと自分の食事はイコールなんですよ。ただ量が違うだけです。

確かに、毎日自分の子どもにレトルト食品を出せますかといわれたら、違いますよね。

「自分を第三者と思って」というのはよく言っています。例えるならば、自分自身が社長で、自分の体が従業員たち。夜中にラーメンを食べるというのは、夜中に「残業よろしく」と言っているようなもので、超ブラックなんですよ。自分が愛する人にそんな食事を出しますか?と健康になりたいお客様には伝えていますね。他人は思いやれるのに、自分のことをおざなりにしてしまっていることが多いんですけど、自分を守るのは自分だと考えています。

今の自分を「愛でる」。誰かと寄り添いながら、自分の人生を生きてほしい

ゆこさんのお話を聞いていると、人からどう見られるかということよりも、自分がどうしたくて、どう達成するかということ。そして自分を客観視することの2つが大事なのだなと思いました。

私自身も達観しているところがあって、自分の体は借り物みたいな感覚ですね。この体で遊んであげようという気持ちでいますね。もともとバランスの取れる人間じゃなかったから取ろうとして、客観視しているところもあると思うんです。「自分の人生を生きてほしい」というのは、世の中の皆さんにも伝えたいと思っています。

自分の人生を生きる、ですか。

お客様の中には、今の自分を愛でられていないことも多いと感じていますね。「痩せたい」「変わりたい」というのは、裏を返せば今は「太っている」「変われない」とネガティブにとらえているということ。でもそれは不幸なことだと思っていて、今も未来も自分から切り離せないセットなものだから、現実の自分も受け入れられるように伝えていきたいです。

ライフテーラーとしての、今後の夢を教えてください。

オンラインでの女性向けの「ヴィレッジ」のようなものを作りたいなと思っているんですよ。オンラインプログラムだと1対1のレッスンで90日間で卒業ですけど、人生って一生だから、誰かとずっと一緒にいられる場所があったら安心じゃないですか。コミュニティになるのかサミットになるのか、名前はわからないですけど、オンライン上で一緒に暮らす「村」のようなものをつくってみんなでいい関係を築けたらいいなと思っています。

フィットネスを通して助け合い寄り添い合う。素敵ですね。

私自身、フィットネスによって私は人生に色がつきましたし、「支え合う」ものだと思うんですよね。それは人に限らずです。人と感動と分かち合うのもそうですし、音楽に乗るのもそうだし、波にリラックスして海の中にいるのもそうだし。何かに溶け合う瞬間や一つになる瞬間というのを教えてくれたのがフィットネスなので、そういった喜びをたくさんの人と分かち合えたらと願っています。

ライフテーラーゆこ

1988年、長崎県生まれ。法政大学卒業後、会社員を経てトレーナーへ。「ライフテーラー(理想の体へ導く伴走者)」の肩書きで、運動だけでなく食事や精神面など人生そのものをサポートする活動を続けている。美ボディ日本一を決める「サマー・スタイル・アワード2017」東京大会・日本大会優勝。2017年度から審査員。ライフテーラーとしての活動だけでなく、トライアスロンにも打ち込む。
Instagram → yukolifetailor

その他の「トレーナー探訪」はこちらから。連載「トレーナー探訪」

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久下 真以子

YOLO / コンテンツディレクター

久下 真以子

現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

久下 真以子の記事一覧

現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

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