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「時間の余白をどう楽しむか」ランニングがつくってくれた自分の居場所

全国のランナーに新しいランとの向き合い方を応援する、第一生命が送る『Find New Run』。毎回様々な領域で活躍するランナー達が、ニューノーマル時代のランニングの新たな魅力を語ってくれます。 今回のランナーは、モデル・女優と幅広く活動し、自然体のライフスタイルが女性たちに支持されている高山都さん。 いまは、片肘張らずにランニングと付き合っているフェーズだという高山さんに、ランニングとの付き合い方をうかがいました。

彼女が走ることの魅力にとりつかれたのは、10年ほど前。はじめはストイックにタイムを追求していましたが、年齢を重ねるごとにランニングとの付き合い方も変わってきたとか。高山さんにとってのランニングについて聞いてみました。

ギアを上げてがむしゃらに頑張ったときも……

月100kmを目標に走る高山さん

ランニングを本格的にスタートさせたきっかけは何だったのですか?

運動はもともと得意じゃなかったんですが、ずっと何か他人に頑張っているよと言えるようなことをしたいなと思っていました。それでランニングをちょっと頑張ってみようかなと。タイム目標をもって走り出したのは2011年の香川丸亀国際ハーフマラソンに出場してからですね。そこでちょっと自信がついて続けてみようと思ったんです。

名古屋マラソンで3時間42分、横浜マラソンでは3時間41分と、ついにサブ4を達成。コンスタントに好成績を残せるまでには相当な努力があったのではないでしょうか。

私、ゼロか100かみたいな性格なんですよね。よく言えば真面目。悪く言えば、白黒つけたがりすぎるというか。でも、最近は少し変わってきて、グレーな部分も受け入れることができるようになってきましたけどね。まあ、当時はとことん頑張りましたよ!でも、いまはちょっとギアチェンジして、片肘張らずに走ろうかという気持ちになっています。タイム更新よりも走ることを純粋に楽しむことに価値を感じていますね。

走ることは自分を見つめ直すことができる時間

多忙な毎日のなかで生まれた転換点

大会に出場するなど、ストイックに頑張るスタイルから、何故楽しむスタイルにギアチェンジしたのですか?

本当に忙しくて忙しくて、「自分が消費されちゃう」という焦燥感と、「私のかわりなんかいっぱいいるんだ」という危機感に苛まれていた時期が続いていたんです。いつもこれが最後の仕事かもしれないと思っていたから、つい頑張りすぎちゃって……その反動かもしれません。

アパレルのデザインやプロデュース、著書の出版など、精力的に活動しながら仕事に忙殺される日々が続いたのですね……。

だからこそ、心身を一度リセットしようって。それで、2019年の12月にパリを10日間くらいひとりで旅しました。旅っていっても、ホテルに宿泊するんじゃなくて、アパートを借りての滞在型ですね。

当時、パリはストライキの真っ最中でしたよね。公共交通機関がストップするなど、不便なことも多々あったのでは?

みんなに不便だったでしょう?と聞かれるんですが、実はそうでもなかったんですよ。アパートからスーパーやレストランまで歩いて40分もかかるとわかっていても、平気平気って。いつも何キロもランニングしているから、実際、歩いて40分の距離なんて全然ツラくなかったんです。むしろ楽しく散歩できる!みたいな、そんなポジティブな気分で過ごしていました。あ~走っていてよかったなぁと思いましたね。

都さんにとって、“走る”ことの価値が変わった瞬間ですね。

ランニングって、時間も場所もこだわらずに、自分が走りたいと思ったときに走れるのがいいですよね。走ると自分の内面を見つめ直すことができるし、走った後は心も体も整った気分になれる。頑張りすぎていたときはあまり感じることがなかったけど、いまの私にとってはとても大事です。

いま与えられた時間をどう楽しむかを考えよう

余白を埋めてくれたのはランニング

パリで心も体もリセットして帰国。いつもの日常に戻りはじめた頃、世界が試練のときに直面し、新しい生き方が求められるように。高山さんはどのように過ごし何を考えていましたか?

できないことに対する愚痴を言うことはやめて、いま与えられた時間をどう楽しむかを考えることにしたんです。そこで私を助けてくれたのもランニングでした。窮屈な日常を忘れさせてくれ、突然できた余白を埋めてくれたんですね。だから、よりランと向き合う時間が増えたというか。そして、いま自分が走っている場所が“自分の居場所なんだ”と感じることができるようになってきたんです。その居場所は、ときには多摩川の河川敷だったり、ときにはどこかの公園だったり。そして、走ることが好きという気持ちはずっと変わらないですし、変えないようにしています。

ランニングによって自分自身と向き合う期間が増えたことで、新たに感じたことはありますか?

仕事がしばらくお休みになっていた期間は、多いときで月間200km走っていました。大会を目指して走っていたときでもそんなに走らなかったのに、ですよ(笑)。ランニングがつくってくれた居場所が私にとって本当に心地よかったんだなとつくづく思いますね。ギアを上げて走り続けていたらこんなことは気づかなかったかもしれませんね。もっと言えば、試練のときがあったからこそ、ランニングがもっと好きになったのかもしれません。
いまストレスを感じている人は、ほかのスポーツや、別の趣味でもいいので、とにかく好きなことをやって、居心地がいいと感じる時間や空間を見つけてみてください。するといま抱えている不安や焦りが解き放たれて、心がスッと落ち着くはずですよ。

自分の居場所は自分でつくるもの

(机上)ワンピース:oblekt/アイウェア:THINK HIROB「38」/バッグ:FRAMeWORK

ニューノーマル時代からの気づき

すでに高山さんは新たにアパレル関連のデザインを考案したりと、新しい居場所を発見すべくリスタートしていますが、仕事に対する姿勢は変わりましたか?

仕事は、むかしから変わらず全力投球ですね。いずれは、「アスレチック」と「レジャー」を組み合わせた“アスレジャー”というスタイルをとり入れたランニングウエアをデザインしたいと思っているんです。ランニングウエアの機能は持ちつつも、普段のコーデにとり入れても違和感がない。そのままお出かけしたっていいし、走りたくなったらそのまま走ってもOK。そんなウエアをデザインしたいですね。

ニューノーマルなときを過ごすなかで改めて気づいたランニングの魅力は?

姿勢はよくなるし、代謝がよくなって肌のトーンも上がる。それに、外見の美を維持できるだけじゃなくて、体の内側からキラキラと輝いているような気持ちになれる。元気で明るくなれるんです。だから、私はこれからもずっとランニングとは付き合っていくでしょうね。

いまはタイムにこだわらず、走ることを純粋に楽しんでいる高山さんですが、いずれランニングとの向き合い方は変わるのでしょうか?

いまは心の赴くままに走っていますが、タイムにこだわって走っていた時代を否定はしません。タイムは私に大きな自信を与えてくれましたから。自分が達成したタイムは“財産”だと思っているんです。もしかしたら、また目標をもって頑張って走る日がくるかも。そのときはギアを上げてトレーニングしますよ(笑)。

未来に向かってポジティブに生きていくうえで心がけていることは?

“流れに飲まれないように生きよう”と思っていますね。芯をもって生きれば、変化に一喜一憂しないで、元気に生きられると思うんです。でも、無理に元気にはしないようにしています。誰だって元気がないときもあるでしょう? だから元気がないときは元気がないままでいいかなって。そのほうが心がラクになるし。そんなときにはフラッと走りに行くんです。自分の居場所に戻ると、不思議と不安も消えてしまう。走ったことがない人も一度、ゆっくりでもいいので走ってみてほしいです。もしかしたら、私のように自分の居場所が発見できるかもしれませんよ!

 

高山 都(モデル/女優)
モデル、女優、ラジオパーソナリティーなど幅広く活動。趣味は料理・マラソン。2017年にスタートした、インスタグラム「#みやれゴハン」で紹介される料理やうつわなどは毎回反響を呼んでいる。著書『高山都の美 食 姿』のシリーズ第3弾、第4弾が11月27日に2冊同時に刊行され話題。
Instagram:miyare38

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