Brand

  • YOLO
  • ランドネ
  • BiCYCLE CLUB
  • NALU
  • 楽園ゴルフ
  • RUNNING style
  • MY LIFE RECIPE
  • Yogini
  • トリコガイド

「背伸びをしない」トップアスリートが見つけた、ランニングとの向き合い方

全国のランナーに新しいランとの向き合い方を応援する、第一生命が送る『Find New Run』。毎回様々な領域で活躍するランナー達が、ニューノーマル時代のランニングの新たな魅力を語ってくれます。今回のランナーは、新体操日本代表のメンバーの一員として注目を集め、引退後はスポーツキャスターとして活躍する畠山愛理さんです。

結婚、2020年スポーツ世界大会の延期…26歳にしてさまざまなステージを経験した彼女がニューノーマル時代に手に入れたものは、「自分らしくいられる時間」。その時間をサポートするのがランニングだったといいます。新しい環境下でのランニングや自分との向き合い方について、話を伺いました。

トップアスリートとして走り続けた新体操

“新体操が大好き。新体操が楽しい”。だから、苦しい時期も乗り越えられた

畠山さんは子どもの頃から新体操に打ち込み、中学3年から新体操日本代表のメンバーの一員として、注目を集め続けてきました。常にトップを走り続けなくてはならないというプレッシャーは相当なものだったのではないでしょうか?

ケガをしたり体調を崩したりと、ツラいこともありました。でも、どんなときでも“新体操が大好き。新体操が楽しい”と思う気持ちが背中を押してくれましたね。みんなの前で演技をすることが本当に楽しかったんです。それに、私は体を動かすことそのものが大好きで仕方ないんです。逆に、じっとしていると具体的に体のどこが調子が悪いというわけではないんですが、なんとなく気持ちが悪い感じがするんですよね。

引退後に得た、新たな成功体験とは

ランニングのおかげで引退後の体の大きな変化を乗り越えられた

複数の世界大会出場を経て、2016年に引退されました。すべてが180度変わったという感覚はありましたか?

心もそうなんですけど、体の変化も大きかったです。私は、しっかり食べてしっかり動くということで体重管理をしてきました。新体操をしていたときは、100g体重が増えても感覚で”ああ、体が重いなぁ”とわかるくらいなんですよ。引退したら運動量は減るのに現役中と変わらずしっかり食べていたので、体重がすごく増えちゃって(笑)。なんと7kgも増えたので、本当に焦りましたね。

それはある意味すごい変化ですね(笑)。

でも、“しっかり食べて、しっかり動く”というスタイルは変えようとは思いませんでした。食べないダイエットはリバウンドをしてしまうということも知っていましたから。そこで始めたのがランニングと、食事量は変えずに食事内容を工夫すること。ランニングは1回40分くらいは走りました。すると体重が落ちてきて、元に戻すことに成功しました。引退後も新しい形でちょっとした成功体験を味わえたのが本当に嬉しかったです。現役時代は、ウォーミングアップとして軽く走ることはありましたが、それ以外の目的で走ることはあまりしなかったです。体重が増えそうになったら走るぞ!という気持ちになります。

競技から、心身へ。変化したランニングの目的

自分の時間が増えたからこそ“ありのままの自分”を発見できた

引退後から多忙な日々を送ってきた中で、急にニューノーマルな環境下に置かれたことで自分の時間が急に増えたかと思います。心や体に変化はありましたか?

時間に追われるような感覚がなくなったことで、一つひとつのことに丁寧に向き合うことができるようになりました。お仕事でも、趣味でも同じです。たとえば、料理の腕が少し上がって、レパートリーが増えました。お仕事も一つひとつどう取り組んでいくかなどを考えられるゆとりができましたね。それと、夫と過ごす時間が増えたことも嬉しかったです。生活にゆとりができて自分を見つめ直す時間が増え、違う自分が発見できたような気がしますね。

体を動かすことは続けていましたか?

もちろんです。早朝だけではなく、夕方や夜も愛犬の散歩がてら軽く走ったりしています。体や心が軽くなってきて、肌の調子もよくなるんですよね。それに、朝に走るとスッキリして一日がすごく気持ちよく過ごせるんです。走ることはいいことだらけですよ!

体を動かすことが畠山さんの元気の源ということですね。

体との向き合い方も少し変化しましたね。以前は、アスリートとしての体を維持することに重点を置いて体と向き合っていました。でも、今は体の内面によりいっそう目を向けられるようになりました。今までは、心をスッキリさせるために体を動かそうなんてあまり思ったことがなかったんです。ところが、外に出ること自体が憚られるような状況が続いたとき、体だけじゃなく心もツラくなってきたんですよね。体を動かすことは心にもいいんだとつくづく感じました。

ランニングへの向き合い方も変わりましたか?

ランニングを行う目的が変化しました。現役中はウォーミングアップのため、引退後はダイエットのため、そして、今は心身の解放感を得るためです。走った後は心も体も軽くなって“ありのままの自分”になれるような気がしますね。だから、ニューノーマルな時代になってランニングを始める人が増えたというのは納得しています。

“自分らしく、背伸びをしない”。ニューノーマルの中でも大切にすること

小さな成功体験の積み重ねが自分を成長させてくれる

引退後は、スポーツキャスターなどを経験。プロ野球・鈴木誠也選手との結婚、2020スポーツ世界大会の延期など、さまざまなニューノーマルを一気に経験してきましたね。変化の中でも変わらないことはありますか?

“自分らしく、背伸びをしない”ということですね。選手の頃から大切にしていた言葉なのですが、引退したての頃、テレビのバラエティ番組に出演したときに改めて感じたことです。新体操は芸術系競技なので、いつも他人にどう見られているかということいつも考えて動かなくてはならない。その考え方が抜けずに、楽しませようと本心ではない発言をしてしまったんです。でも、その後すごく後悔して、心がツラくなってしまって……。それからは自然体で背伸びをするのはやめようと決意したんです。

畠山さんは、新体操というひとつのことを長く続けられてきたわけですが、その原動力は?

何事にも目標を持って取り組むということ。これは現役の頃からずっと変わっていないことですね。どんなことでもいいから1日の目標を持って、達成する。小さな目標でもいいんです。ランニングなら、今日は昨日より1km長く走ってみようとか目標を立てて走るんです。こうした小さな成功体験の積み重ねが自分を成長させてくれると思っています。

畠山さんのこれからの目標を聞かせてください。

自分の1番の使命は、夫をしっかりサポートすることです。まだまだ妻として勉強中な事も多いですが、できることをしっかりやっていきたいなと思ってます。それとできることなら、延期になっているスポーツ世界大会では何らかの形で関わっていきたいと思っています。

スポーツの世界において「戦う」から「伝える」、「支える」とさまざまな形で向き合ってきた畠山さん。ニューノーマルで得たランニングとの新たな向き合い方は、「自分らしく生きる」でした。

畠山愛理(元新体操日本代表)

1994年生まれ。6歳から新体操を始め、中学3年のときに史上最年少で日本代表のオーディションに合格し、新体操日本ナショナル選抜団体チーム入りを果たす。2012年、スポーツ世界大会に団体で出場。2015年の世界新体操選手権では、団体種目別リボンで日本にとって40年ぶりとなる銅メダルを獲得。2016年のスポーツ世界大会にも団体で出場し、その後に現役引退。2017年、世界新体操で現地のリポーターとして、スポーツキャスターとしてデビューし、2018年から2020年9月までの2年半にわたり、NHK「サンデースポーツ2020」のリポーターを務めた。現在は、新体操の魅力を伝えるべく、新体操の指導、講演、メディア出演など、幅広い分野で活躍中。
Instagram:airihatakeyama

第一生命の特設サイトはこちら!
Find New Run

さまざまな領域で活躍するランナーたちが、ランニングを通して新しい生活のヒントを教えてくれます。随時更新中です。

Share

Profile

YOLO 編集部

YOLO 編集部

フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

YOLO 編集部の記事一覧

フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

YOLO 編集部の記事一覧

No more pages to load