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デリケートゾーンは今のケアで大丈夫?皮膚科医に聞くトラブル予防の正しい作法

デリケートゾーンのニオイが気になる、急にすごくかゆくなる……そんな悩みはなかなか人には相談しづらいもの。しかし、デリケートゾーンのトラブルは、我慢していてもなかなか治らないものです。ぜひ、正しく対処して悩みを解決しましょう。

デリケートゾーンのニオイやかゆみの原因とは?

デリケートゾーンの皮膚トラブルの原因は、毎日の生活のなかに潜んでいることもあります。今回は、皮膚科医の金城里美先生に、デリケートゾーンのトラブルを解消するための正しいケア方法について聞いてきました!

デリケートゾーンのニオイやかゆみはどうして起こるのでしょう。それには、デリケートゾーン特有の構造が関わっていることも。まずは、ニオイやかゆみの原因をみていきましょう。

ムレ

デリケートゾーンは構造的に皮膚が重なり合って密着している部位です。それに加えて、下着も1日中密着しており、さらに、汗や膣からの分泌物もあるので、非常にムレやすい状態になっています。

摩擦

デリケートゾーンは密着した服や下着、生理用ナプキンなどによって、常に摩擦が起こりやすい部位です。とくに、寒くなる季節は重ね着によって摩擦が悪化しがちです。

刺激

デリケートゾーンは尿や膣の分泌物、血液、汗などさまざまなものが付着して刺激を受けやすいですが、1日に何度も洗うことが難しい部位です。

さらに、外陰部には皮膚よりも薄い粘膜の部位もあるため、刺激に弱いといえます。

ホルモンバランスの乱れ

ストレスや疲れによってホルモンバランスが乱れると、膣からの分泌物が増加してムレが悪化することも。

また、おりものが増加する妊娠中や、膣が乾きやすくなる更年期にはカンジダなどに感染しやすくなり、ニオイの原因になることもあるため、注意が必要です。

デリケートゾーンの正しいケア方法4つ

毎日の生活のなかでできる、デリケートゾーンの正しいケア方法をご紹介します。

通気性のよい衣服にする

寒くなる季節は重ね着によって、デリケートゾーンのムレや摩擦が悪化しがち。生理用ナプキンを付けると通気性がさらに悪化します。

衣服はできるだけ締め付けの少ないものを選びましょう。また、下着やナプキンによるムレが気になる場合は、通気性のよい綿の素材を選ぶこともオススメです。

清潔にする

デリケートゾーンは汗、尿、膣からの分泌物などで汚れやすいもの。入浴時にはしっかり洗うようにしましょう。

しかし、ゴシゴシ洗うことは傷になったり色素沈着の原因になったりするのでNG。シャワーの水圧を使って、手でなでる形でやさしく洗いましょう。

洗浄剤は、弱酸性で低刺激の石けんをオススメします。デリケートゾーン専用の刺激が少ない洗浄剤も販売されています。

こすらない

前述の通り、デリケートゾーンは通常の皮膚よりも薄い粘膜の部分もあるため、摩擦により傷がつきやすい部位です。そして、摩擦を繰り返すと、色素沈着によって茶色くなってしまいます。

そのため、デリケートゾーンは極力こすらないことがポイントです。デリケートゾーンを洗うときや、トイレのときなどにこすっていないか、かゆいときに強くかいていないか、確認しましょう。

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスの乱れは、デリケートゾーンの環境に影響を与えます。疲れ、ストレス、睡眠不足などでホルモンバランスが乱れている場合、ホルモンバランスを整えるように心がけましょう。

休養をとる、ストレスを解消する、十分な睡眠をとるなど、生活での工夫をしてみてください。

病院への受診の目安は?

上記のような対策をとってもデリケートゾーンのニオイ、かゆみが続く場合は、病院への受診を考えましょう。

とくに、おりものの色やニオイがいつもと違う、市販のかゆみ止めを塗っても改善しないなどの状況があれば、早めの受診をオススメします。

ホルモンバランスによるデリケートゾーントラブルには漢方薬がオススメ

デリケートゾーンのトラブルを根本から治したいと思う場合、皮膚科や婦人科の治療でも使われている漢方薬がオススメです。

漢方薬は、体のバランスを整えることで繰り返す不調の根本改善に役立ちます。つまり、デリケートゾーンのかゆみだけでなく、気になる臭いや黒ずみなどの改善も目指せるのです。

デリケートゾーンのトラブルの一因として、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。ここでは、ホルモンバランスの乱れを整える作用のある漢方薬をご紹介します。

ホルモンバランスの乱れを整える漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

生理痛、月経不順、月経異常などの女性の悩みに対して効果的です。冷えやのぼせの改善効果もあります。

漢方における「血(けつ)」は、体の各器官に栄養を届ける働きがあり、西洋医学における血液と似た概念です。「血」の巡りが滞ると、上半身はのぼせて下半身は冷えるという状況が起こったり、生理痛、月経不順、月経異常が起こったりします。桂枝茯苓丸は「血」の巡りをよくすることでこれらの症状を改善します。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

女性ホルモンの変動にともなって生じる精神不安、いらだちなどの精神症状や身体症状の改善効果があります。

漢方では、「血」とともに「気」が常に体をめぐることで体のバランスを調整していると考えます。「血」が不足すると「気」が余り、たまった「気」が熱となってイライラ、不安、不眠症などの神経症状を起こすようになります。それと同時に、月経異常、更年期障害、冷え性などの身体症状も生じます。加味逍遙散は「血」と「気」のバランスを整えることでこれらの症状を改善します。

自分に合った漢方薬を選ぶのがポイント

漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。

最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。

「自分に効く漢方と出会いたい」、「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。

あんしん漢方

デリケートゾーンの悩みを解消して快適な毎日を!

デリケートゾーンのニオイやかゆみの原因として、ムレ、摩擦、刺激と、ホルモンバランスの乱れをあげました。
デリケートゾーンのケアとしては、衣服を工夫すること、清潔にすること、こすらないこと、ホルモンバランスの乱れを整えることがオススメです。

また、ホルモンバランスを整える漢方薬もご紹介しました。その際は、ご自身に合った漢方薬を知るためにも、専門家に相談することをオススメします。デリケートゾーンの悩みを解消して、快適な毎日を目指しましょう。

金城里美(監修者)。

医師(皮膚科医)、薬剤師。東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

あんしん漢方

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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