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「冬の養生法」が春の体調を大きく変える!東洋医学からみる正しい冬の乗り切り方

日本の冬は寒さが厳しく、乾燥しやすいのが特徴です。とくに、寒さは体にとって大きなストレス。中国の古典では、冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節と呼ばれ、内省的に過ごして春に向けてエネルギーを蓄えるべきであるとされています。そこで、気軽に実践できる冬の養生法についてご紹介します!

日本人が冬に陥りやすい不調とは?

病気にならないために心身を整えて備えることを「養生」と呼び、冬は春を健康的に迎えるためにしっかり養生することが大切だと古代からいわれています。今回は、気軽に実践できる冬の養生法について、薬剤師の浅田さんに聞いてきました!

冬は、寒さや乾燥が体にとって大きなストレスとなり、体調を崩してしまう方もたくさんいます。まずは、冬にとくに陥りやすい不調についてまとめました。

冷え性

冬になると「体の冷え」に悩む方が多くいます。

冬の寒さで体が冷えると、生命活動を維持するために体内の血管が収縮して血流を減らし、血流を内臓に集めるようになります。そのため、血液が体の末端まで行き渡らなくなり、血行不良となって手足などの部位が冷たくなるのです。「冷えは万病のもと」という言葉があるように、体の冷えを放置すると、さまざまな不調や病気を引き起こしてしまいます。

風邪・インフルエンザなどのウイルス感染症

寒くて乾燥する冬は、普通の風邪をはじめ、インフルエンザやノロウイルスなどのウイルス感染症が流行しやすくなります。

冬は気温と湿度が下がることから、ウイルスが長く生存しやすくなるため、感染力が強くなるのです。また、空気が乾燥することで、ウイルスが浮遊しやすく、のどや気管支の粘膜が弱った状態となるため、ウイルスに感染しやすくなります。

冬の養生3つのポイント

冬の暮らし方で春先の体調が左右されることをご存知でしょうか?自然の摂理からすると、冬は動植物は活動を停止して春を待ち忍ぶ季節です。冬に活発に活動してしまうと、エネルギーを過度に消耗し、春までもたなくなってしまいます。

人間にも同じことが言えますが、仕事や学校、家事育児をやめるわけにもいかないので、暖房器具を駆使しながら冬も頑張ってしまいがちです。冬は活発に動くのではなく、できるだけ安静に過ごし、春から秋に消耗したエネルギーを回復させ、次の季節に備えることが大切なのです。

とはいえ、日々忙しくて養生していられない……という方のために、気軽に実践できる養生法を3つご紹介します。

生活リズムを整える

起きる時間や寝る時間が遅くなったり大きくズレたり、また食事時間がバラバラだったり食事を抜いたりする方は要注意です。そんな生活を続けていると、体内時計が狂って自律神経が乱れ、身体的にも精神的にも調子が悪くなるおそれがあります。

早寝を心がけて睡眠時間をたっぷりとったり、毎日3回同じ時間に食事をしたりして、規則正しい生活を心がけましょう。

体を冷やさない・温める

冬の養生で最も重要なことは、体を冷やさないことです。

防寒着や暖かい靴下、カイロなどで冷え対策をするほか、毎日湯船にゆっくり浸かる、温かい飲み物を飲む、暖房器具や加湿器を使うといった生活習慣を意識しましょう。

激しい運動は避ける

冬の正しい養生法は、「無理せず穏やかに過ごして気力体力を温存すること」です。汗をかくような運動は、エネルギーを消耗しすぎるので避けたほうがいいでしょう。

しかし、健康や美容のためにも適度な運動は心がけましょう。ヨガやストレッチ、軽いウォーキングなどのゆったりとした運動がオススメです。

冬に摂取したい栄養素・食べ物

毎日の食事は、体をつくる元やエネルギーの原料になるのでとても重要です。生ものや冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、冬にはオススメできません。体を芯から温める食材や精をつける食材を積極的に摂りましょう。

冬に摂取したい代表的な食材をご紹介します。

体を温める食材

とくに冷えやすい体質の方は、体を内側から温めてくれる食事を摂り、体を冷えから守りましょう。以下に、オススメの食材を紹介します。

体を温めるオススメの食材

長ねぎ、ニラ、くるみ、栗、生姜、ニンニク、エビ、帆立、鮭、牡蠣、羊肉、鶏肉、牛肉、ヨモギ、シナモン・胡椒などのスパイス、人参・大根・いもなどの根菜類、かぼちゃ

長ねぎや大根などの根菜類は冬に旬を迎えます。旬の食材も積極的に取り入れて、体を温めましょう。

黒色の食材

東洋医学では、黒い食べ物は腎を補い免疫力を高めて精をつけるといわれています。以下に、オススメの食材を紹介します。

オススメの黒色の食材

黒ごま、黒豆、黒きくらげ、のり、もずく、ごぼう、ひじき、昆布

体を温める食材に加え、黒色の食材も意識して食卓に並べてみましょう。

冬の不調には漢方薬もオススメ

生活習慣や食事を意識していても冬に体調を崩しがちな方や冷えやすい方は、根本的な体質が関係していることもあります。そのような方には、漢方薬がオススメです。東洋医学において、冬は生命力や免疫力を司る「腎(腎臓など血液をろ過し、体内の老廃物や塩分などを尿と一緒に体の外へ出す機能)」が弱くなる季節です。

そのため、冬は腎をいたわることが大切だといわれています。冬に心身の調子が悪くなる方は、もともと腎の働きが弱い体質であることが考えられます。また、腎は寒さの影響を受けやすいため、冬の養生法でも冷えが改善されない場合は、体を温める漢方薬も取り入れるとよいでしょう。

漢方薬により、血液の不足を補ったり、巡りをよくしたりすることで、冬の冷えの改善が期待できます。また、漢方薬は一般的に副作用が少ないといわれており、体質に合えば高い効果が期待できることが大きなメリットです。漢方薬であれば症状や体質に合ったものを飲むだけなので、気軽に始めて続けることができるでしょう。

冬の養生にオススメの漢方薬

真武湯(しんぶとう)

疲れやすく、めまいや冷え、むくみが気になる方にオススメ。水分代謝をよくして体を温めます。

人参湯(にんじんとう)

体力がなく、胃腸が弱い方にオススメ。胃腸の働きをよくしておなかから体を温めます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

疲れやすく、手足や下半身の冷えや頻尿が気になる方にオススメ。腎を補い体を温めます。

大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶこと

漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。

最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。「自分に効く漢方と出会いたい」、「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。

あんしん漢方

冬は穏やかに過ごしてエネルギーを蓄えましょう

始まりの季節を元気に

冬にしっかり養生してエネルギーを十分に蓄えておけば、始まりの季節である春からの1年を元気に過ごすことができます。なんとなく薄暗くて寒さが厳しい冬ですが、体を優しくいたわりながら、穏やかに乗り切っていきましょう。今回お伝えした養生法をぜひ実践してみてくださいね。

監修
浅田麻希

薬剤師。2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックで研修を受けたのち、門前薬局で勤務。また、漢方専門病院にて漢方医師の指導を受けながら東洋医学の知識を深める。漢方でダイエット・妊活成功の経験あり。現在は健康・美容や東洋医学に関する知識を活かし、薬剤師ライターとして漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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