雨に濡れながら走ると危険?雨ランするときに知っておきたいデメリット
YOLO 編集部
- 2022年06月06日
雨に濡れて走ることにはデメリットがある
日本列島も梅雨本番。外ラン派のみなさんは、トレーニングしたくても外に出られない! と困ってしまいますよね。もし雨の日に走るなら? 走り慣れたロードにカッパを着て出るか、ジムのトレッドミルを走るか? どちらにすればいいのでしょうか。
実は雨に濡れて、冷えた状態で走ることのデメリットは想像以上に大きいのです。筋肉は冷えると、収縮・拡張のスピードが鈍くなるため動きが悪くなってしまいます。また体温が低下すると、体は生命を維持するために、脳、心臓、その他の重要な臓器への血流を優先するようになります。そのため、四肢の筋肉など末梢の組織への血流は後回しになってしまうのです。
結果、筋肉の動きはさらに悪化。血流の停滞によって乳酸の蓄積スピードも速まることで、筋疲労が早く訪れることになる…と悪いスパイラルに。
ちなみに寒冷下では、筋肉を震わせることで体温を上げようとします。これは寒冷反応と呼ばれる現象で、この反応が起きている間は、体の酸素消費量が増大することがわかっています。そして、酸素消費量の増加は、疲労にもつながっていく。つまり、体が濡れて冷えると、スタミナ切れを起こしやすくなるのです。
結論は、雨の日は無理に屋外で走るよりも、トレッドミルを活用したほうがずっと効果的! 普段は外ラン派の人もロードに出ないで、ジムに行きましょう! トレッドミルなら、スピードや傾斜を調整することで、正確に負荷量を設定できるので、心肺機能を強化するトレーニングとしても適しています。
オールシーズン快適に走るためのウエア
気温が上がり、汗が気になるこれからの季節はウエア選びにも気をつけたいもの。人間が汗をかくのは、体温を下げるため。汗が蒸発する時に発生する気化熱が体から熱を奪うことによって、上昇した体温が下がります。
でも、大量の汗をかくと蒸発が追いつかず、皮膚表面に残る汗の量が増大。それでは気化熱を発生させることができません。つまり、体内に熱がこもってしまうんです。吸汗速乾性素材は、そんな時に活躍。吸い取った汗を素早く拡散、適正体温を維持できるようにサポートしてくれるのです。
気候の変動が激しい日本。季節や環境に合わせたランで、楽しく走りたいですね!
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ライター:幸 雅子
出典:『RUNNING style』Vol.99「走るなら、どっち?」
監修:伊藤重範(医療法人三九会 三九朗病院 循環器内科専門医・医学博士)、桜井智野風(桐蔭横浜大学大学院スポーツ科学研究科 教授・博士[運動生理学])
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