生理中に酸欠に!?ツラい生理中に無理をしてはいけない理由とは
YOLO 編集部
- 2022年12月16日
エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。女性ホルモン研究家でもあり、不妊や産前・産後ケア、生理トラブル、更年期障害といった女性特有の症状に特化して治療をされています。今回は、生理中に無理できないのは理由がある、というお話です。
血液と一緒に鉄分が出ていく
生理中はだるくてツライ、という女性は多いですよね。でも仕事は休めないし…。真理先生、生理中はどうやって過ごしたらいいですか?
「月経中は、自分で思っている以上に消耗しています。月経中は、50~80mlもの血液が失われている。いわば、酸欠状態になっているんです」
生理の時、血と一緒に体から出ていくのは鉄分。鉄分は、血液中にある赤血球の成分、ヘモグロビンの材料です。体内で酸素を運んでいる赤血球が不足することで、月経中は“酸欠状態”になっているのです。
「“酸欠状態”だから、だるい、疲れる、息切れするのは当たり前なんですね。そもそも月経中は無理できない状態なので、無理して仕事をしても結局集中力が続かないし、生産性も落ちるだけ。だから、こういう時はサッと仕事を切り上げて、ちゃんと睡眠を取る。それで回復してから集中して仕事をしたほうが、よっぽど生産性が上がるんです」
女性特有のバイオリズムだと割り切って、生理中の不調を受け入れた上で、対処するのが賢いということですね。
自分の体は、自分にしかわからない
「生理中は、休息が一番。無理な時は、潔く早めに休むことが大事です。限界まで仕事をして、体を壊して人に迷惑かけるほうが、よほど社会的な責任が重いと思います。人目を気にするよりも、自分の体は自分でしかコントロールできないと考えましょう。ものごとには優先順位があるので、計画を立てて何が一番大事なのかを考え、それを集中してやったら帰って休むことですよね。フレックスタイムがあるのなら利用するなどして、うまく自分を管理してあげることも、仕事の一つかなと思います。携帯も、充電していなければ使い物にならないじゃないですか。人間も同じです」
また、メイクやファッションで気分をアップするのも効果的です。
「あえて明るい色の服を着たり、明るめの口紅をつけたりして、エネルギーをチャージする。自分で気持ちを盛り上げていくといいのかなと思いますね」
毎月必ずやってくる生理の一週間。賢く乗り切るための、自分なりの方法を見つけたいですね。
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ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー
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