鍛える前に〇〇を潤そう!
YOLO 編集部
- 2023年12月18日
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筋肉を鍛える前に、筋膜を潤そう
一般的に「筋肉が硬い」という言い方をよくしますが、解剖・生理学的には筋肉ではなく「筋膜」を指します。「硬い」とは筋膜が潤っていない状態のことを言い、筋肉痛やコリも実は筋膜の潤い不足によるものです。
筋膜とは、筋肉だけでなく骨や内臓をボディスーツのように包んで形を保ち、保護し、筋肉を固定する役目をしている膜のこと。主成分は弾力性のあるコラーゲンと、ゴムのように伸び縮みするエラスチンで、連携する膜や筋肉同士が滑らかに動くようサポートしています。
でも、日常の姿勢や運動時の偏った体の使い方で一部に負担がかかると、筋膜はよじれ、脱水し硬くなってしまいます。溶接する筋肉は円滑な動きを失い、体は柔軟性を失い、パフォーマンスも落ちてしまいます。
筋肉の快適な活動のために、まずは筋膜を潤すことから始めましょう。
筋膜が重度の不調に陥ってしまうと、自ら回復をすることが難しくなります。そこで、外からのアプローチで状態を整えようというのが「筋膜リリース」。
ぷるんとしたみずみずしい筋膜を取り戻しましょう。
きちんと関節、使えてる?
まずは体の根幹部にあたる関節の一つ「肩甲胸郭関節」の可動レベルをチェックしてみましょう。肩甲胸郭関節とは、肩甲骨と肋骨の間にある関節のこと。
肩甲胸郭関節の可動レベルをチェック
うつ伏せになり手のひらは床に向け体側に。片脚ずつ股関節から脚を上げる。肩甲胸郭関節の可動域がない人は、脚が上がらなかったり、上がりにくくなります。
また、左右の上がり方で差がある場合は、骨盤にゆがみがあるということです。
今日から始める筋膜リリース
デスクワークやスマホの長時間使用により、かたまりがちな肩甲骨。このまわりの筋膜を、テニスボールを使って簡単にリリースしてあげましょう。
肩甲骨間のリリース
仰向けの状態で床と体の間、ちょうど肩甲骨の間にテニスボールを置いて、軽く動かす。1〜3分ほど行いましょう。
これにより肩甲胸郭関節を前に出す動きをよくし、肩甲骨の可動域を広げます。
みずみずしい筋膜を取り戻すために、終了後は水分をしっかり取ってくださいね。
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ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.71/「ヨガの解剖生理学」
監修:山坂元一/フィジカルトレーナー。欧米で科学的、医学的見地からトレーニングの研究を重ねる。運動・食事・回復・治療を融合させたトレーニング施設「VIDO」を東京・恵比寿に創設。芸能人、トップアスリートからも支持される。
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