PMSや生理痛が辛すぎるなら…ピルに頼るのもアリかも??
YOLO 編集部
- 2024年12月12日
Q. ピルの有効な使い方を教えて下さい
ひどいPMS(月経前症候群)や生理痛に悩まされている人には、低用量ピル(LEP=low-dose E+P)の服用をお勧めします。もともとピルは避妊を目的に使用されてきたので、なんとなくよくない印象を持っている人が多いもの。でも、低用量のピルを服用することで、日常生活に支障をきたすPMSの症状が治まったり、生理痛や生理不順が改善するといった効果が見られます。
ピルにはエストロゲンとプロゲステロンが配合されているので、ピルを飲むと、二つのホルモンがすでに分泌されていると錯覚を起こします。その情報が脳の視床下部にフィードバックされると、視床下部は、これ以上ホルモンを出す必要がないと判断します。つまり、ピルを飲むとホルモンの量が低いレベルで安定するため、ホルモン分泌の激しいアップダウンがなくなり、さまざまな症状がすっと収まるのです。
ただし低用量ピルを飲むと血液がかたまりやすくなり、血栓症のリスクが上がると言われています。①35歳以上、②タバコを吸う、③肥満、④家族に心筋梗塞などにかかった人がいるーーのいずれかに当てはまる人は、注意が必要。また、乳がんの既往がある人は使用できません。服用による恩恵と副作用のリスクをきちんと見極め選択しましょう。自分自身の体調や既往症などの確認も含め、専門医を受診してからの服用がオススメです。
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ライター:平地紘子
出典:『Yogini』Vol.56 「女性ホルモンについてきちんと学ぼう」
監修:高尾美穂/産婦人科専門医。スポーツドクター。女性のためのクリニック「イーク表参道」副院長。イーク表参道ではマターナル(周産期)ヨガを提供している
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