自分は今も、この先も何がしたいのかわからない…不安が募ります
YOLO 編集部
- 2019年01月24日
【今日のご相談】
26歳で、同い年の彼がいます。彼は目標を持って進んでいるのですが、私は今でも何をして生きていきたいのかわからなくて悶々としています。このままだと、彼にも嫌われてしまうのではないかと思ってしまいます。どうすればいいでしょうか。
【今日のお答え】
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不安は会社での立ち位置的に当然
20代中盤、仕事を覚えて、それなりにお金もあって、いい時期だと思います。一方で、新卒期の人達ほどのルーキー感はないし、でもベテランの先輩達ほどの貫録や仕事の能力もない…。「自分って何だろう?」と悩む時期でもありますね。そんな時に同い年の自分のパートナーが人生の目標をきちんと定めて生きているとしたら、当然焦ったり不安になったりするでしょう。相談してくださってありがとうございます。
今の仕事の10年後20年後も五里霧中
人生100年時代と言われ始めた一方で、100年分の目標や計画を定めるのが難しい時代だと思います。職業の寿命が短くなっていて、今ある仕事が10年後20年後にも存在し続けているか、存在しているとして十分な需要がちゃんとあるのかが、まったくわからない時代ですから。
それは、10年後や20年後の社会や自分自身がどうなっているのかが見えづらい、わからないことを意味します。だから、何をして生きていきたいか、何をして生きていったらいいかを決めづらいのは、ある意味で自然なことだと思います。
何ができますか?何をしたいですか?
「何になりたいですか?」よりも「何ができますか?」、「何をしたいですか?」という質問に答えられるようになるのがいいかなと思います。「何になりたいか」は職業や肩書に関する質問ですが、「何ができるか」、「何をしたいか」は自分の持つ技能やノウハウに関する質問です。職業や肩書にこだわると融通が利きづらくなりますが、技能やノウハウにフォーカスしておけば、その技能やノウハウを生かせる職業を渡り歩いていくことができます。「自分はこれができます」というものを一つか二つか三つくらい持っていると強いですね。
「何ができるか」は強みの問題です。強みは人が苦労しないとできないのに、自分は苦もなくできることです。人間はそういうものに無自覚です。つまり、強みを自覚するのは難しいのです。だから、人に見つけてもらうことが必要です。友達でも彼でも親御さんでもいいです。そういう人達に指摘してもらって見つけてください。
自分ができることを把握する
ご相談の最後に「このままだと彼にも嫌われてしまうのではないかと思ってしまいます」というひと言がありました。彼氏さんはきっと、向上心のある人なのでしょう。向上心のある人はどんどん先へ行こうとします。その中でご自身から離れていってしまうかもしれないことが心配なのですね。
できることをきちんと把握して、その技能を使っていくようになれば、自ずと道も拓けていくと思います。そうすれば彼氏さんが離れていくこともきっとないはずです。「嫌われるんじゃないか」ということにビビりすぎず、毎日できることをきちんとやっていけばいいのです。
ライター:二宮誠 from 6483works
お話を伺った方:柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。若者世代にリプロヘルスサービスを届ける会Link-R代表。思春期若者世代の性の悩み相談が専門。「性」という表立って相談しづらいテーマで相談に乗れる・粘り強く話を聴くなどいくつかの理由から、年代を超えた様々な人から様々な内容の悩み相談を受けている。ほかに、「両親学級」で講師をつとめるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動している。
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