めざすならアクティブシニア!?運動してると認知症は少ないってホント?
YOLO 編集部
- 2019年09月21日
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いつまでもアクティブで美しく
誰もが「いつまでも健康で私らしく毎日を楽しみたい」と思うもの。とくに敬老の日が近づく時期はそんな気分になる人も多いのでは。そんな思いに応えるべく、医学博士で小説家やテレビ・ラジオの監修者としても広く活躍されている米山公啓さんに、認知症への予防について教えていただきました。
運動が認知症予防へプラスになる!
現在、65歳以上の約半数が何らかの自覚症状を持ち、その患者数は2020年に600万人を超え、2025年には約700万人にのぼると予想される「認知症」。もはや、「現代の国民病」と呼ばれる糖尿病にも匹敵する病気と言えます。
認知症が進行すると記憶や判断力が衰えてしまうため、暮らしのさまざまな場面で不都合が生じてしまいます。でも、脳科学研究の分野では、「これをやれば認知症にならない!」と言いきれるものは、残念ながら今のところありません。ただし、「運動している人に認知症は少ない」ということは言えるでしょう。
現在の研究では、マラソンやウォーキング、ヨガなどの有酸素運動でも、短距離走や筋トレといった無酸素運動でもいいので、とにかく動き回ることが大切だとされています。座っている時間が長いほど認知症になりやすいというデータもあるほど、体を動かすことは認知症予防に効果的なのです。
体を動かして脳を刺激しよう
なぜ運動が認知症予防になるのか。それは体を動かすことで脳の前頭前野、運動野、海馬などの認知症にかかわる神経細胞を刺激することができるためです。
神経細胞が減少すると脳が委縮し、認知機能の低下、つまり認知症になるとされています。そしてこの神経細胞は加齢によって壊れていくものですが、運動して刺激することで神経細胞自体が再生するので、認知症予防に効果的なのです。また、短期記憶をつかさどる海馬の神経細胞が増えることもわかっています。
その他、運動で心地よい疲れのなか眠ると、睡眠時に脳が活性化したり、運動で分泌される幸せホルモンが脳のストレスを緩和し、脳の神経細胞を増やしたりと、運動は脳にとって良い影響をどんどん与えてくれるのです。
「いつまでも美しく」。そんな誰もが思う理想の姿を、脳の若さにも着目しながら体を動かせば、普段と少し違ったおもしろさを見つけられるかもしれませんね。
出典:『老けない脳と体をつくるスクワット』
監修:西川佳克
ライター:YOLO編集部
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