大人気!ホットヨガのいいところと、注意したいこと
YOLO 編集部
- 2020年01月03日
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手軽になったホットヨガのメリットやはじめる方法が知りたい!
寒くなってくると体を温めるため、暑い時はすっきりと汗をかくため。そして何より、動きづらくなった体がスムーズに動きやすくなるために、ホットヨガはとても有意義ですよね。最近では日本全国にたくさんのスタジオができたので通いやすく、ヨガに親しむための最初の窓口としても入りやすさは抜群です。ここでは、ホットヨガとのつき合い方を紹介。
ヨガはそもそも常温
インドで始まったヨガ。もともとは聖者や修行者が瞑想を行っていました。どんな環境や状況においても平静を保ち、安定してリラックスした状態で座り続け、集中し続けることを目標としていたため、ヒマラヤ山中や洞窟など、自分を律することのできる場所で瞑想を行っていました。現在でもインドに行くと、聖者達が瞑想をしていた場所が残され、参拝客が訪れます。
つまり環境で言えば、どちらかというと、寒い場所に耐えられるか、というイメージでした。後にポーズを行うヨガが発達してきてからはスタジオ内で行いますが、エアコンなどは使わず、窓を開けるなど自然な状態でポーズをしています。実際に、今もインドにある各流派の総本山と言われる場所では、窓を開けて車の音が流れ込むような場所や、体育館などで行っています。
その後、日本で行われるようになってからも、スタジオは常温が一般的。寒い冬は暖房を入れることもありますが、夏は冷房をかけても弱めにするか、窓を開けて気温を調整することも多いようです。
インドの環境を模して
では、ホットヨガの始まりは?というと、これは「インドの環境を模した」ことから始まりました。室温は35〜39度程度、湿度は60%前後に保たれ、インドの温度と湿度を模して、その環境で気持ちよく汗を流しながら行えるヨガというわけです。
現代人は一年中エアコンの中にいて、汗をかけなくなっている人が多く、また冷え体質になっている人も多くなっていたために、無理なく汗を気持ちよくかける、そして温かい場所で体を動かすことで冷えた体がほどけるといった心地よさが人気に。日本では2009年ごろから急速に広まっていき、ここ数年で店舗も拡大され、さらに盛り上がっています。
ホットヨガは体を緩めるのが得意
冷えがちな体は、筋肉がキュッと縮こまったままになっています。また血管も締まった状態になっているため、全身に酸素が行き届かず、体が冷える上に動きづらい、肩コリや偏頭痛などといった不調が起こります。冷えは万病のもとと言われるぐらい、いいことはなにひとつないのです。
ホットヨガはまず、環境に身を置くだけで、通常より高い温度と湿度で体が刺激されます。その中で、インストラクターの指示に従って集中して動いていくために、凝り固まった筋肉が緩んでほぐれていき、汗も大量にかき始めます。
今までガチガチだった体が温まり、スムーズに動けること、かけなかった汗が滝のように流れる経験は、不調をかかえる人にとっては、とてもうれしいこと。ホットヨガで不調を改善できた人も少なくありません。
また、すぐに体が温まり、筋肉が緩まるので、いろいろな動きが自由に取れるようになるのが速く、ポーズの上達も早く感じられます。そんな達成感や、自分はこれもできるといった自己肯定感が高められるのも、ホットヨガのメリットとして挙げられます。
汗をかいて得られる爽快感
ところで、汗をかくとなぜ気持ちいいのでしょうか。医師の石井正則先生(JCHO東京メディカルセンター耳鼻咽喉科臨床部長)は、こう話します。
「筋肉が動き、血流がよくなるからです。汗は、筋肉が動いて体温が上がった時、皮膚から熱を蒸発させ、体温を下げるために出るもの。その一連の体の作用がうまく働いたことが、心地よさにつながるのです」
普段汗をかけなかった人にとって、ホットヨガによってだらだら汗を流す経験が、どれだけ気持ちいいか!ハマッてしまうのもうなずけます。
ホットヨガのメリット
ホットヨガは他にこんなメリットも。
01
疲労回復
疲労は体内の代謝が鈍くなっていることが原因。そこで近年では、休みの日も動くことで疲労回復するというアクティブレストが人気。ホットヨガは体を温め巡りをよくするため、代謝が上がり、疲労回復を助けます。
02
むくみ改善
体内に残っている余分な水分を排出します。こちらも巡りが悪くなっていることで、リンパの働きが悪くなっていることが原因。リンパの流れを促進するのは筋肉ポンプを使うのがベストなので、動くことでむくみ改善につながります。
03
デトックス
汗やリンパの働きのおかげで、体内の毒素を排出。巡りをよくして、体の中にいらないものを排出するので、心身がスッキリします。ただ、痩せるかというと、常温ヨガと効果は変わりません。ヨガは体の中から引き締まり、また運動不足だった人にとってはボディシェイプ効果が高いですが、自分にとって一番いい体形を作るのが基本。なので、脚だけ細くなりたいとか、ウエストだけ絞りたい、という欲求に応えられるかというと、それは期待しないほうがいいでしょう。
ホットヨガの注意点とは?
ホットヨガは運動不足の現代人を助ける反面、やり方によっては不安な点も。愛好者は以下に気をつけて行いましょう。
01
いきなり全開にしない
暖かい部屋で筋肉がほぐれるのが早いため、調子にのって急に激しく動いたり、思い切り体を反ったりするのはNG。気持ちはほぐれて、筋肉も軟らかくなっているとはいえ、動きに対して準備が出来ているのではないのです。インストラクターの指示に従って、徐々に筋肉をほぐし、動くことに体が慣れてから、大きな動きを入れていきましょう。
02
呼吸を止めない
ヨガの基本は呼吸。呼吸をいかに気持ちよくできるかで、ポーズの強弱を調節します。だから、当然ホットヨガでも呼吸が気持ちよくできているかが、すべての判断基準。ポーズがキツくて呼吸が止まるようなら、伸ばしすぎないなど調節が必要。また、そもそも動かなくても、呼吸することがキツいなら、ポーズをせずに退出すること。
03
伸ばしすぎない
動きがよくなってから起こるのが、伸ばしすぎ。調子がいいからと、伸ばしすぎてしまうと、筋肉でなく靱帯を伸ばしてしまう可能性も。靱帯は伸びてしまうと戻らず、切れてしまうと修復に時間がかかります。ひと昔前は「痛気持ちいい」が基準とされていましたが、「痛い」がついている時点で体からの危険サインということ。伸ばしていいのは、痛いの直前までと考えて。
04
体に合わない人もいる
例えば温泉に長く入っていられない人は、長時間高温、高湿度の部屋で動くのはキツいかもしれません。自分との対話をしながら、ツラいと感じるなら、遠慮せずに申し出て退出すること。ここは頑張るところではありません。無理に続けることで、不調を引き起こしてしまうこともあるので注意しましょう。
ウエアやマットもホットヨガ仕様に
ホットヨガでは大量の汗をかくので、何を着たらいいのだろう?水着?なんて思う人もいるかもしれません。確かに水着はいいですが、水着はちょっと恥ずかしいかもしれませんね。
基本は動きやすい服装であれば何でもいいのですが、最近では、ヨガブランドからホットヨガ仕様のウエアも出始めているので、試してみるのがオススメです。また、スポーツアパレルブランドでは撥水性が高い、吸汗速乾といった機能性の高いウエアが目白押し。汗をかいても、それを気にしなくてもいいぐらい快適なウエアを、自分基準で選べるようになっています。
また、ヨガマットも汗でベトベトになることを想定して加工しているブランドもあるので探してみて。
【ホットヨガ用のウエアを選ぶポイント】
・汗を吸収する
・伸縮性
・透けない
・通気性
トップス、ボトムスとも、汗をかいてもいかに快適でいられるか、考えながら選びましょう。以下は、ホットヨガ用のウエアやマットが買えるヨガブランド3選はこちら。
SUKALA
https://store.yoga-lava.com/shop/r/rSUKALA/
ホットヨガの老舗「LAVA」のオリジナルブランド。ホットヨガに特化したウエア。
suria
https://online.suria.jp/
ヨガウエアの人気ブランド。さまざまなタイプのウエアで全世代に人気。
easyoga
https://www.easyoga.jp/
シンプルで使いやすいスタイルと、明るくはっきりとしたカラー展開が特徴。
このところの寒さを解消するためにヨガをしてみたい!という人は、まず近くのホットヨガに行ってみるのは◎。そして、ヨガをもっと深めたいと思ったら、常温ヨガも試してみて。それぞれに素晴らしい体験ができるはずです。
ライター:YOLO編集部
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