八ヶ岳の山小屋で自然の恵みに包まれる#3|赤岳鉱泉で体感する「氷の恵み」
ランドネ 編集部
- 2022年01月22日
登山初心者からベテランまで、幅広い層を魅了する八ヶ岳。おだやかな気候と四季折々の植物、圧倒的な迫力の景色……。美しくも厳しい山のなかで、訪れる登山者の憩いの場所となる山小屋。山小屋のご主人が熟知する、八ヶ岳が生んだ恵みとは。さらに、そんな恵みを体感する特別なツアーをランドネと茅野市が計画。山小屋で自然と出会う旅へ出かけませんか?
Index
赤岳鉱泉のご主人に聞く
冬の登山の楽しみ方
寒さが生んだ氷の世界。
澄んだ空気のなかで雪景色を堪能
夏山には登っても、冬山は難しいから登らないという人も多いのでは。冬の赤岳鉱泉は、頂上を目指す人もいれば、冬景色を楽しみに来ている人もいて、初心者からベテランまで温かく迎えてくれる山小屋だ。
「山のピークを目指すだけがすべてではないですよね。冬の山は敷居が高いと感じている方が多いと思いますが、装備と知識を備えればそこまで難しいことではないです。温かい格好で、冬山用の登山靴とチェーンスパイクがあれば、赤岳鉱泉までは十分楽しめます」と小屋番の柳沢太貴さん。
今年で19年目となる人工氷瀑「アイスキャンディ」も赤岳鉱泉の魅力のひとつだ。自然の氷瀑にチャレンジするために、経験やレベルの異なるさまざまな人が訪れるようになり、いざこざや事故が増えていた。そこで、練習をするための氷瀑をつくったのがアイスキャンディの始まり。
「寒いほど空気も景色も透き通ります。寒さが氷をよく凍らせてくれて、氷瀑ができる。初心者から上級者まで楽しめるフィールドが強みです。大会を行なっていた時期もありましたが、現在は原点回帰して、安全啓発のためにアイスキャンディをつくっています」
太貴さんが特におすすめするのは1月中旬から2月中旬の時期。
「空気がキリッと冷えていて、雪がさらっとしています。冷え込んで雪がついて、青空が広がった日の景色は抜群。知識と装備を備えて、冬山にもチャレンジしてみてください」
教えてくれたのは…
赤岳鉱泉
柳沢太貴さん
「南八ヶ岳を一望できます!」
4代目ご主人。元カートレーサーという異色の経歴。赤岳鉱泉と行者小屋のあいだの中山峠がおすすめスポット
MEGUMI STAY ~氷の恵み~
雪山やアイスクライミングに挑戦するツアー。国際山岳ガイドといっしょなので、初心者でも安心。
【DATA】
料金:¥96,140 ~/1名料金(1泊2日4名催行時)
ツアー日程:2月24~25日
国際山岳ガイドとプライベートな冬山旅へ
登山のアカデミー賞といわれる「ピオレドール賞」を日本で初めて受賞した国際山岳ガイド・天野和明さんと雪山登山へ挑戦。少人数の山旅で、きめ細やかなサポートが受けられる。
プロのサポートで氷の壁を登る
アイスキャンディでアイスクライミングを体験し、ひとあじ違った山の楽しみ方を味わう。天野ガイドのサポートがあるので、初めてでも安心。装備をレンタルできるのも魅力。
豪華な夕食で夜の時間をいっそう楽しく
赤岳鉱泉の氷瀑をイメージしたダイコンおろしが特徴の氷瀑ブリしゃぶがメイン。赤岳鉱泉に代々伝わる特製エビフライや色とりどりの野菜など、ツアー特製のメニューが並ぶ。
安らぎの空間でぜいたくなひとときを
ヨーロッパの山岳リゾートホテルをイメージした一室で、チェアでくつろぎながら至福のひとときを。包み込まれるような西川「AiR」はふわふわとした心地よい眠りを誘う。
八ヶ岳MEGUMISTAY
麦草ヒュッテ、高見石小屋、赤岳鉱泉で自然を味わいつくし、氷の芸術や満天の星空、苔むす森を堪能できるツアー。いつもとはちがう、ちょっと特別な山旅をしたい人や山の楽しみ方を広げたい人におすすめ。
くわしくはWEBへ!
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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