疲れが抜けず毎日走るのがつらい。疲労回復のコツは?|ランニング初心者のQ&A
- 2021年08月06日
「ビギナーランニング教室」の講師も務める内山先生が、ランニング初心者の悩みや疑問にズバリ答えるQ&Aコーナー。今回は、毎日走らないと不安なのに疲れが抜けないという時の、疲労回復のコツを聞いてみました。
毎日走らないと不安なのに疲れが抜けない。疲労回復のコツは?
内山先生の答え
走らないと不安になってしまうなんて、つらい状況ですね。目標を達成したいからこそ、頑張りすぎてしまうのでしょう。しかし、まずお伝えしたいのは、『休養もトレーニングのうち』と言われるようにきちんとしたトレーニングをしたら、きちんとした休養をとることが不可欠だということです。そのことを理解できれば、いま抱えている不安な気持ちもときほぐされるのではないでしょうか。
ただし休養といっても、何もしないということではなくて、体を動かしながら疲労回復に努めるのがポイントです。ヨガやストレッチで柔軟性を高めたりするのもおすすめです。また軽い運動で血流などをよくすれば、疲労から回復しやすくなります。休養日をどう過ごすかも、ランナーにとって大事なことですよ。
例外として、レース前の追い込み期のように精神的にも追い込んでいるときは、映画を観たり音楽を聴くなどして、ランニングから完全に離れ、精神的なリラックスをはかることもいいでしょう。
さらに、疲労回復のために大事にしなくてはならないことは、食事と睡眠です。とくに睡眠中には成長ホルモンが分泌されますから、トレーニングで破壊された筋肉などを修復するためには、質のいい睡眠は欠かせません。食事でしっかり栄養を補給して、睡眠をしっかりとっていれば、翌日に疲れが残ることはほとんどありません。
ひとつ気になるのは、質問者の方が「走るのがつらい」と感じていることです。つらさの背景に、貧血などの疾患が隠されているかもしれません。私が知っているランナーのなかにも、走るのがつらく、そのときたまたま受けた健康診断の結果で重病を患っていたことが判明したというケースがありました。それを考えると、「練習はつらくて当然」とは言えないものがあります。つらさが続くようなら、一度病院に行くことをおすすめします。
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教えてくれた先生
内山雅博 コーチ
ランニングスタイルでもおなじみの、超ベテランコーチ。「ビギナーランニング教室」の講師も務め、悩める初心者ランナーの悩みにズバリ回答。幅広い層のランナーたちのレベルアップをサポートする。
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