あると役立つ山の小道具とは?|低山小道具研究家・森 勝さんの「とことん小道具研究室」
ランドネ 編集部
- 2021年11月01日
ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森 勝さんが熱弁します!今回は、山での食事を楽しみたいときに必要なクッカーを紹介。
Index
今月の小道具『クッカー』
教えてくれたのは……
低山小道具研究家
森 勝さん
高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net
何を食べたいか、飲みたいか、
シーンを想定して使い分けよう
普段はあまり食べないカップ麺でも山頂で食べるとおいしいという経験は、登山者なら経験があるのではないでしょうか。山での食事を楽しみたいときに必要なクッカーを選んでみました。ポイントにしているのは、何をつくるのか、燃料は何を使うのか、そして量です。今回はひとりぶんの調理を想定し選んでいます。
トランギアのメスティン
キャンプを中心に人気なのが炊飯です。重要なのはフタと蓄熱と熱伝導。価格と機能で大ヒットしたのがトランギアのメスティン(写真6)。フタを閉めやすくアルミ素材で熱伝導もいい。蓄熱しにくいので火を止めた後に保温できるもので包むといいでしょう。さらにレシピ本やぴったりサイズのまな板や鉄板など充実の関連商品が魅力的です。
エバニューのチタンカップ400FD
ラーメンやフリーズドライ、温かい飲み物を楽しみたいけどコンパクトにまとめたい方にはエバニューのチタンカップ(写真5)がおすすめ。400mlもお湯があれば一食ぶんつくれます。最近の保存食はとてもおいしく、固形燃料と組み合わせればコンパクトで軽量な調理セットの完成です。
エバニューのウルトラライトパン#16
最近おいしいと評判のコンビニ冷凍食品。山にはレンジがないので湯煎や炒めるならフライパンもおすすめです。エバニューのフライパン(写真1)はとても軽くて大人気。収納に難がありますが山ごはんの幅は確実に広がります。
SOTOのサーモスタッククッカーコンボ
調理に必要なものをまとめたいならOD缶サイズのクッカーが便利。小さい110缶サイズならSOTOサーモスタッククッカーコンボ(写真3)。こちらはアルミの大、チタンの中、ステンレスの小と素材の異なるつのクッカーがひとつになった製品。すべてを持ってもいいですし、組み変えて持っていくこともできます。
エバニューのチタンポット900
重さよりもコスト重視の250缶ならエバニューのチタンポット900(写真2)。こちらはチタン製で軽量で、フタがきっちりと閉まるのが気持ちがいい。さらに注ぎ口があるのでコーヒーを淹れるときにも重宝します。
ジェットボイルのスタッシュ
湯沸かしスピード重視の方には熱効率を高めるため底面が加工された鍋もあります。こちらは今年発売された軽量モデルのジェットボイルスタッシュ(写真4)。最速ではありませんが、低燃費で湯沸かしすることができます。縦走登山などに重宝しますよ。
組み合わせを楽しみたいなら「SOTOのクッカーコンボ」
縦長クッカーでコーヒーやスープ、ラーメンなどの汁物に活躍するのがSOTOのクッカーコンボ。保温カバーも付いて便利。
料理の幅を広げたいなら「エバニューのフライパン」
収納が難しいが湯沸かしも炒めものもできるエバニューのフライパンは万能。焼き網を追加すれば料理の幅がもっと広がる。
持ち運ぶには収納も重要な要素
最後に持ち運ぶには収納も重要な要素。メスティンはフタがきっちりと閉まり、角張った形状がパッキングしやすい。SOTOのクッカーやジェットボイルはシステマティックできっちりと収まります。登山スタイルで使い分けるのがおすすめです。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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