錦秋の月山から湯殿山へ│出羽三山で紅葉に染まる参拝路を歩く #3
ランドネ 編集部
- 2022年11月01日
出羽三山の旅、二日目はいよいよ本格的な山歩きです! 紅葉に彩られた月山から湯殿山へ下りて、湯殿山神社を参拝しましょう。
不思議な力で満たされる
お宿でしっかり身体を休め、バスに乗って月山八合目の登山口に向かいます。昔は羽黒山からこの登山口まで自分の足で歩いたため、その道中にも点々と宿坊やお茶屋さんがあったそうです。
△朝一番のバスは登山客でほぼ満員でした。
八合目登山口を出発すると、すぐ目の前は弥陀ヶ原湿原です。振り返れば眼下には庄内平野が広がり、遠くの雲から鳥海山が頭を出しています。前方に伸びる尾根は、緑の笹と赤やオレンジの紅葉に彩られてにぎやか!
△弥陀ヶ原、御田原神社にある「なで兎」。うさぎは月山神の使いとされており悪運から逃れる力があるとされています。
△鳥居をくぐって、いざ紅葉の月山へ。
月山を庄内平野から眺めると牛がゆったり寝そべっているように見えるのですが、幅が広くて傾斜のゆるい尾根を歩いていると本当に巨大な牛の背中に乗っている気分になります。
△ナナカマドの真っ赤な実がきれい。雲の上から鳥海山が少しだけ見えています。
山頂では短い秋を楽しみに集まった大勢の登山客が、広い斜面に各々腰を下ろして休憩しています。月山神社で参拝を済ませたら、広々とした山頂でのんびりランチタイムを楽しみましょう。
出羽三山の最後となる湯殿山神社は、湯殿山の山頂ではなく中腹にあるので、ここからはひたすら下りとなります。長いハシゴや濡れたガレ場など少しハードですが、それでこそ修験の道。足元に気をつけながら歩きましょう。
△下山中も色鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます。
到着した湯殿山神社は撮影禁止なうえに「語るなかれ」「聞くなかれ」といって、ここで見たものや体験したことを口外してはならないという決まりがあります。そのため詳しくは書きませんが、異様なパワーを感じる不思議な場所をぜひ体験してみてください。
△湯殿山神社の大鳥居。ここより30分歩いた場所に湯殿山神社があります。
出羽三山は三山三様、それぞれが持つ景色や空気感は色濃く記憶に残ることと思います。湯殿山神社の大鳥居をくぐる頃には、自分の中に静かで大きなパワーを感じることができるのではないでしょうか。
△黄金色の田園越しに見る月山は、たおやかな出で立ち。
次回、#4では、出羽三山の山麓の街、鶴岡を散策します!
月山~湯殿山の行程と行動時間
Share
Profile
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。