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モデル仲川希良の「山でお泊まり」八ヶ岳・硫黄岳編Vol.2

現在発売中の『ランドネ』9月号からスタートした、モデル/フィールドナビゲーター仲川希良さんの新連載「山でお泊まりレポート」。
スペースの関係で誌面に収めきれなかった情報は、こちらのサイトで偶数月に美しい写真とともにお伝えしてきます!
第一回目の八ヶ岳・硫黄岳編は全4回でお届け予定。前回(登山口から山小屋までの道のりについて)に続き、今回は一泊した山小屋、硫黄岳山荘についてレポートします!

***

硫黄岳山頂からは、いくつも立ち並ぶケルンをたどって硫黄岳山荘に到着しました。小屋は、横岳へとつながる稜線上に、ピタリと張り付くようにして建っています。

なかに入りさっそく受付をしながら、じつは私、あることを試したくてそわそわしておりました。「クレジットカードが使えるって伺ったんですけど……」「はい、使えますよ!」……おお! 本当だった!
「こちらにサインを」と、手作り感あふれる受付台の下からスッと取り出されたタブレットPCは、なんだかものすごい違和感があって笑ってしまいました。
不具合が起こることもあるだろうと思い、ある程度の現金は用意してきていましたが、カードが使えるとありがたい方はたくさんいらっしゃるんじゃないかしら。

▲カードシステムが使えるということは、インターネット環境があるということ。なんと登山客もフリーWi-Fiを使用可能……!

山小屋は水回りの環境が気になる、という方も多いかと思いますが、なんと、硫黄岳山荘のトイレはウォシュレット付き。さらに、温水シャワーまであるんです。「そんな風には見えないでしょう?」と微笑む小屋のスタッフさん。
そうなんです(……と言うのもなんだか失礼ですが!)、小屋のようすは素朴そのもの。これまで何人の登山客を受け入れてきたのか、ちょっぴりきしむ木製の階段や廊下は年月の経過を感じさせるツヤリとした黒色。廊下にポツポツ灯る小さな明かりに、ホッとします。

▲こちらがシャワーブース(別料金)。熱々のお湯で汗を流せるありがたさ!

「山小屋らしさを大切にしながら、できるだけ快適に過ごしてもらいたい」というのが、硫黄岳山荘の考え方。水洗トイレやシャワーは、地下水をくみ上げるポンプを設置したことによって実現したそう。
階段の途中にそっと飾られていたのは、使い込まれた背負子と樽。先代のご主人はこれを使って毎日、水を運び上げていたといいます。

▲貴重な水を背負って小屋まで上げていたなんて

今はもう、先代のご主人は山には上がられなくなったそうですが、ふもとで奥様と畑をしていらっしゃっるそう。夏場はそこで採れた野菜などをスタッフが歩荷して、小屋の食事に出すこともあるとか。
またこの食事がとってもおいしくてびっくりしてしまいました! どれも優しく家庭的で、気持ちがほぐれていくようなお味です。

▲この日はお味噌汁の味噌と漬物が、ふもとで手作りされたものでした

▲リラックスウェアに防寒着を重ねて、食後のお散歩

食後は夕焼けを眺めに、お散歩へ。のんびり歩いて、結局山頂まで登り返してしまいました。
遠く北アルプスを燃やすように沈んでいく太陽。360度広がる空は刻々と色を変えていきます。冷たくなってきた夜風に身を引き締めながら、どの瞬間も2度とない美しさに包み込まれ、私はそれを受けとめるだけで精一杯でした。

▲山々といっしょに、夕暮れ色に染まる時間

***おまけ***

悪天候予報だったのに完璧な夕焼けまで見られて大満足。
翌日はもう下山できたらいいやと思っていましたが、まさかの素晴らしい朝焼けで迎えられました……!
硫黄岳山荘は小屋の前で日の出を楽しむことができます。天気ばっかりは運次第ですが、早起きしてみることをオススメしますよ。

次回は、今回の山旅で見つけたたくさんのお花たちを紹介します♪

写真◎加戸昭太郎

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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