ランドネ山大学「夏の終わりと秋の始まりを楽しむ♪遥かな尾瀬旅」レポート
ランドネ 編集部
- 2018年10月11日
―夏が来れば思い出す
遥かな尾瀬 遠い空―
『夏の思い出』(作詞:江間章子/作曲:中田喜直)
といえば、尾瀬を一躍有名にした昭和の名曲ですね。
この歌が描いている季節は水芭蕉が湿原を彩る初夏ですが、今回のランドネ山大学は、湿原の草紅葉が色づき始めた夏の終わりの9月8日(土)&9月9日(日)に開催しました。
参加者は、初めて尾瀬を訪れる人、尾瀬ヶ原は歩いたことがあるけれど尾瀬沼は初めてという人、福島県檜枝岐村で同時開催されている野外フェス「ふくしま尾瀬檜枝岐マウンテンフェス」と尾瀬ハイキングを一気に楽しめることに魅力を感じた人など、計12名。今回は会津トラベルとのコラボレーションによる新宿発着のバスツアーだったのですが、檜枝岐村にたどり着くまでの片道5時間の間に参加者同志も早々に打ち解けていて、終始賑やかに旅を終えることができました。
▲バス車内でリラックスしている参加者たち。帰り着くころには、参加者同志で一体感が芽生えていました。
ここでは、そんな夏の終わり・秋の始まりに開催したランドネ山大学の様子を写真とともにお届けしましょう。きっと、天気に恵まれた最高の旅だったことが伝わるはずです。
【1日目】
朝7時、新宿駅周辺に集合。休憩を何度か挟み、5時間をかけて福島県南会津郡檜枝岐村を目指しました。到着したのは、ちょうどお昼の12時。「裁ちそば まる家」でご当地グルメの「裁ちそば」や山菜の天ぷらを食べてお腹を満たし、ふくしま尾瀬檜枝岐マウンテンフェスのメイン会場へ。参加者は、木工体験やタイダイ染め、レザークラフトなど自分が各自興味のあるワークショップに挑戦していました。
その後、「民宿 こまどり」にチェックインを済ませたら、歌舞伎の舞台で行われたナイトパーティーに参加。会場内で販売されていたきのこ汁や地酒を飲みながら舞台上で繰り広げられていたトークショーや落語・お笑いライブ・音楽などをたっぷり堪能して、一日を終えました。
▲1日目のランチは「裁ちそば まる家」にて。「裁ちそば」は、檜枝岐村産のそば粉を使い繋ぎを一切入れず作られているのが特徴。そばの切り方が布を裁つ様子に似ていることが、名前の由来。
▲ふくしま尾瀬檜枝岐マウンテンフェスのメイン会場は、村内唯一のスキー場である尾瀬檜枝岐温泉スキー場。
▲長野修平さんのクラフトワークショップ。ウッドスプーン作りに挑戦!
▲Tシャツのタイダイ染めに挑戦した参加者たち。デザインに個性が出ておもしろいですね。
▲尾瀬で駆除されたシカの皮を使って作った、レザーキーホルダー。この旅の思い出に!
▲今回お世話になった「民宿 こまどり」。食事には山椒魚の入った山人(やもうど)料理が提供されて、檜枝岐村の食文化に触れる機会に。
▲ナイトパーティーの会場である歌舞伎の舞台の入り口。檜枝岐村には、150年以上続いている「檜枝岐歌舞伎」という村の伝統芸能が、いまも受け継がれています。
▲高度感のある石段の客席からステージを鑑賞する参加者たち。
▲ステージでは、三浦雄一郎さんのトークショーや三遊亭笑遊さんの落語講演、お笑い芸人ペナルティ×ぺんぎんナッツのエンタメライブ、シンガーソングライターMiyuuのライブが行われました。
【2日目】
朝、支度を済ませたらバスに乗り込み、一同、御池を目指しました。そこで尾瀬マウンテンガイド・浅井理人さんと合流し、シャトルバスに乗り換えて沼山峠へ。軽く体をほぐしたら、いよいよお楽しみの尾瀬ハイキングの始まりです。浅井さんの尾瀬についての話に耳を傾けたり、写真を撮ったりしながら、のんびり尾瀬沼を目指すこと約2時間。尾瀬沼に到着したら、宿で用意してもらったお弁当を広げてランチをいただきました。沼のほとりでひとときの休憩を満喫したら、ふたたび沼山峠へ。下山後は村内の人気観光スポット「ミニ尾瀬公園」へ立ち寄り、各自スウィーツを食べたり、散策をしたりして疲れを癒したあと、新宿への帰路につきました。
▲御池から先は交通規制がかかっているので、マイカーの人もここからバスに乗り換えます。
▲尾瀬マウンテンガイドの浅井理人さんが今回のガイド。
▲先頭を歩く浅井さんの話に興味津々な参加者。浅井さんに、尾瀬の植物の話や歴史の話などを優しくわかりやすく解説していただきました。
▲真っ赤に色づいていたナナカマドの実。
▲今年はこのシラタマノキの実がよく実っているそうです。
▲森を抜けた先に、広々とした湿原が顔を出し始めました。
▲色づきはじめていた、大江湿原の草紅葉。最盛期には、さらに鮮やかな黄金色に染まるとか。
▲尾瀬沼のほとりで記念撮影!
▲民宿こまどりで用意してもらったおにぎり弁当。
▲尾瀬沼と湿原を眺めながら贅沢なランチタイム。当日は雲がかかっていましたが、晴れていれば燧ケ岳も眺められます。
▲尾瀬沼からの帰り道。すっかり癒された表情で木道を歩く参加者たち。
▲青空や太陽が雲間から顔を出し、美しい秋のはじまりの尾瀬を見せてくれました。
▲村内の観光スポットのひとつ「ミニ尾瀬公園」。その名のとおり、尾瀬を小さくしたような美しい公園で、初夏には水芭蕉も楽しめます。
▲ミニ尾瀬公園の名物、栃蜜かけ放題のパンケーキ。栃蜜ジェラートも大人気です。
尾瀬は、まだまだ魅力あふれる風景を楽しむことができます。このレポートを参考に、雪が降る前にぜひ、檜枝岐村や尾瀬に足を運んでみてくださいね!
写真◎後藤武久
文◎松元麻希
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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