高知県嶺北エリアでアウトドア！ Vo.1 早明浦ダムを遊び尽くす

高知県北部の「嶺北地域」は、土佐町・本山町・大豊町・大川村という４つの町村からなるエリアで、石鎚山系の山々や吉野川、早明浦ダムといった豊かな自然に恵まれています。3月上旬、好奇心旺盛でアウトドアが大好きな２人、フラワーサイクリストの河島春佳とライター松元麻希が嶺北エリアを旅した模様を、４回にわたってお届けします！

大川村で貴重な早明浦ダムカードをゲット！

羽田空港から高知龍馬空港まで、約１時間20分。空港に着陸すると、東京よりも暖かな風を感じ、一気に南国へやってきた気分に切り替わりました。空港で手配したレンタカーに乗り込み、さっそく目的地の嶺北エリアへ。

北に向かって車を走らせること約1時間で、早明浦ダムを眺められる土佐町のスポットへ到着しました。車から降りると、一転、むしろ東京よりも肌寒さを感じます。四国のほぼ中央に位置する嶺北エリアは石鎚山系の山に囲まれた場所で、海沿いの街とは気候がまったく異なるのです。

土佐町と本山町にまたがる吉野川水系の早明浦ダムは、西日本一の貯水量を誇る「四国の水がめ」。要塞のような堤防の下からは、大量の水が流れ出て迫力満点！ 近づくと、水しぶきがミスト状になっていて心地よさを感じました。

「空気が全然違う！ 気持ち良い～！」
ふだん東京の街中で過ごしている春佳ちゃんは、さっそくダムの天然ミストに癒されている模様。より水量が増す6月以降は、より一層迫力のある光景を目にすることができるそうです。

車に乗り込み、ダム沿いのくねくねした道をさらに走って、人口400人という離島を除けば国内最小の村・大川村へ。ダム沿いに建つ村のえき（大川村集落活動センター 結いの里）を目指します。村のえきに入り、ここでしか手に入らないダムカードを入手した後、売店のお土産を物色。土佐はちきん地鶏、大川黒牛といった地元産の食材や加工品が並んでいました。

村のえき内には食堂もあり、大川村特産の「土佐はちきん地鶏」をスープとチャーシューに使用した大川ラーメンが大人気。そのほか、3種類のラーメンや大川黒牛の牛丼をいただけます。

レンタルしたMTBでサイクリングへGO！

村のえきではMTBのレンタルサービスがあり、手ぶらでも早明浦ダム沿いの道をサイクリングで楽しむことができます。山々に囲まれて起伏に富み、絶景を楽しめる嶺北エリアは、全国のサイクリストが注目するエリアのひとつ。村のえきをはじめ主要なスポットには、MAPやサイクルラックが設置されています。

コースによっては舗装されていない道もあり、景観も乗り心地もワイルドなサイクリングを楽しむことができます。自転車は初心者のふたりは、村のえき周辺の勾配のゆるやかな道を少しだけサイクリング。ダム湖を見下ろしながら走る爽快感を味わいました。

早明浦ダム沿いに建つ快適な宿に一泊

サイクリングを充分に堪能した後は、大川村の村のえきから車で約20分の場所にある、土佐町の宿へ。ダム湖を見下ろせる場所に建っているこの宿は、2018年12月に改装したばかりで、清潔感と開放感に溢れています。ロビーに入ると、カヤックをひっくり返してベンチに使用していたりと、アウトドア好きの心をくすぐるディスプレイが出迎えてくれました。

バスタブが広いユニットバスが全室に完備された客室からは、大きな窓越しにダム湖を眺めることができます。屋外にテラスが用意されているなど、ダム湖の景色を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができるのです。

地元食材をふんだんに使った食事も、この宿の魅力のひとつ。土佐あかうしもさることながら、棚田で作られた白米が驚くほどに美味しかったのが印象的でした。

早明浦ダムを、アウトドアを楽しみながら堪能する旅プラン、いかがでしたか？　ダムの水量が増える6月以降になるとまた違った景色が楽しめるそうなので、ぜひ季節を変えて訪れてみてくださいね。

文◎松元麻希
写真◎樋口勇一郎
モデル◎河島春佳(funfunflower)
衣装協力◎モンベル