モデル仲川希良の「山でお泊まり」東京都・御岳山編Vol.3
ランドネ 編集部
- 2019年10月12日
モデル/フィールドナビゲーター仲川希良さんの、ランドネ誌面と連動の連載「山でお泊まりレポート」。
スペースの関係で誌面に収めきれなかった情報は、こちらのサイトで美しい写真とともにお伝えしてきます!
第6回目は、東京都の御岳山へ。
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きらめく朝日で迎えた2日目。日の出祭本祭のスタート地点である御岳平の広場は、大勢の参列者で賑わっていました。
宵宮で行列を作っていた神職の皆さん以外にも、白丁(はくちょう)や鎧兜(よろいかぶと)を身につけた方々、お稚児さんたち、それにお祭りのために朝から駆けつけた観光客の姿も。
▲かわいらしいお稚児さん!
お神輿を中心に整えられた行列が、見慣れた御岳山の登山道をゆっくりと上がっていきます。
深い緑に映えるきらびやかな装束、そのなかでひときわ輝くお神輿には、宵宮で山からお下ろしした神様が乗ってらっしゃいます。
▲木漏れ日にキラリと輝く
宵宮のイメージがあったので、参列者は後ろから静々と着いていくのかと思いきや、観光客は皆、前に後ろに移動しながらワイワイと行列を取り巻いて楽しんでいます。
神様と山を歩くということがこんなにも朗らかなものだとは思いませんでした!
私もどうしても前から見てみたくて、行列より先に回って待ち受けてみました。
遠くから徐々に近づく雅楽とときおり響きわたる法螺貝の音。やがて木々のあいだから少しずつ姿を現す御一行。
そっと頭を下げて、いつまでも続きそうな列を見送ると、なんだかその場の空気が明るく清らかになったような気がするのです。
▲宿坊に泊まっていた参拝の方々
いやはや、神様を敬いお守りするためとはいえ、この日差しの下で厚いお着物や鎧兜は大変そう……!
「重くないんですか?」と話しかけてみたら、なんと行列に加えていただいちゃいました!
▲私も神様をお守りいたしますぞ!
まだまだ続く急な上りに備えて、参道売店の前ではお水のサービス。
「御岳の水はうめえなあ!」と、山の一番の恵みである水を、皆口々にほめ称えます。何杯もあおって本当においしそう。
▲残りの道もがんばって!
▲泊まらせていただいた蔵屋の前も通過します
さあ残るは300段の階段……行列の皆さんは汗がポタポタ、必死の形相ですが、日に透ける若葉の美しい緑のなかをゆっくりゆっくり進む行列の美しさったら!
▲雅楽の音もいっそう強く響きます
▲声をかけ合って
拝殿に向かう一番急な石段を一気に駆け上がり……神様が無事、山頂に戻ってこられました! 思わず拍手!
行列は最後に本社の周りを3周して、神様を本殿へとお返しします。
▲本社3周には国指定文化財の兜や太刀も加わって
私も、無病息災を願っていっしょに3周。
連綿と続いてきた山の歴史の一部になれたような、時空を越えて山を敬ってきた人々とつながれたような、そんな気持ちになれたのでした。
▲須崎さんとパチリ
次回は日の出祭の後に出かけたハイキングをご紹介します。
定番はロックガーデンコースだけど……今回初めて足を踏み入れた奥の院峰には、御岳山の歴史が詰まっていました。
お楽しみに!
***おまけ***
本殿に祀られているうちのお1人、「櫛麻智命(くしまちのみこと)」は、占いを司る神様と聞いて、せっかくなのでおみくじを引いてみました。
結果は、この顔からご想像くださいませ……。
写真◎加戸昭太郎
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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