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【いつか泊まりたい山小屋#28 霧ヶ峰・ころぼっくるひゅって】絵本の世界のような山小屋でファンタジーに浸る休日

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。28軒目は、霧ヶ峰・車山のなだらかな稜線上に佇む、ころぼっくるひゅってをピックアップ。

名物はボルシチとチーズケーキとサイフォンコーヒー

▲クヌルプヒュッテからころぼっくるひゅってへ延びるなだらかな登りの道。針葉樹の防風林から顔を出しているのが、ころぼっくるひゅって。

アイヌの説話に登場する小人‟コロボックル”を名前に冠した山小屋、ころぼっくるひゅっては、八ヶ岳の北西に広がる霧ヶ峰の中心地にある。山小屋のすぐそばにバス停「車山肩」や駐車場がありさほど歩かずともたどり着けるうえ、霧ヶ峰の最高峰・車山までも片道45分という好立地。そのため、ハイキングを目的に訪れた人だけでなく、ドライブがてら気軽に立ち寄る観光客も多い。

▲名物ボルシチには、小さなふたつのパンとドリンクがセットで付いてくる。

この山小屋を訪れた人々を虜にしているのが通年営業のカフェで、なかでも人気なのがウクライナ料理のボルシチだ。トマトをベースにしたスープのなかに煮込まれた牛肉や野菜がたっぷり入っていて、栄養も満点。寒い時期には、よりいっそう体に染み渡る。

濃厚なレアチーズケーキと、霧ヶ峰の水を使いサイフォンで一杯ごと抽出されたコーヒー「ころぼっくるブレンド」も、山小屋で人気のメニュー。ペレットストーブに暖められた山小屋のなかで、または外のテラスで、おいしい時間を心ゆくまで味わってみて。

▲標高1,820mでいただくスイーツとコーヒーは格別。そのほか、厚切りトーストもカフェの人気メニュー。
▲天気のよい日はぜひ、車山を眺められる山小屋のテラス席で。

一泊してファンタジーな世界観を存分に味わおう

▲山小屋へ着くと、先代主人がデザインしたという国旗風のロゴ付きの看板や、植木鉢を組み合わせて作られた不思議な人形が出迎えてくれる。

ころぼっくるひゅっては、立地上の特性から立ち寄りで利用する人が多いいっぽう、宿泊での滞在を楽しんでいる人も多い。きっとその理由のひとつには、まるで絵本のなかにいるようなファンタジーな雰囲気を、この山小屋が纏っているからだろう。

手作りの看板が目を引くエントランス、そして山小屋のなかの大きなやかんの乗った大きなストーブ、天井から吊り下がるたくさんのランプ……。宿泊すれば、山小屋の外に広がる稜線や湿原の景色とセットで、非日常的な気分にどっぷり浸ることができるはずだ。天候次第ではあるが、美しい日暮れや夜明けに立ち会えることも、稜線上に建つこの山小屋に泊まることの大きな醍醐味といえる。

▲山小屋のロゴがプリントされたマグカップ。お土産にもおすすめ。
▲イラストマップ、絵葉書、レターセット、チロリアンテープを使った熊鈴など、山小屋オリジナルのかわいらしい商品が売店の棚に並ぶ。

山小屋から目指すおすすめルート【ころぼっくるひゅって~車山 片道約45分】

▲車山山頂からの景色。白樺湖と、その向こうに蓼科山がそびえる。

山小屋から登りで片道45分なので、車山なら到着日でも宿泊した翌日でも無理なく目指せる。標高1,924mの山頂は360度の展望があり、北に美ヶ原、西に南アルプス、東に蓼科山とその南に連なる八ヶ岳を一望。のんびりピストンでもいいけれど、公共交通機関で訪れた人なら、白樺湖のほうへ降りれば景色が変わっておもしろい。またマイカー利用の人でも、蝶々深山や車山湿原、八島ヶ原湿原などを繋いでぐるりと歩ける。ルートが多彩なので、ルートの選び方次第で異なる風景を楽しめるのが、このエリアの魅力的なところだ。

▲ころぼっくるひゅってから東へ1時間ほど歩くと、国の天然記念物に指定されている高層湿原、八島ヶ原湿原にたどり着ける。約360種類もの植物が生息する豊かな湿原だ。

ころぼっくるひゅっては、登山というよりのんびりハイキングを楽しめる山小屋だ。最寄りのバス停や駐車場から徒歩1分でたどり着けるので、「体力に自信がないけれど山小屋の雰囲気を味わってみたい」という人にぜひおすすめしたい。

ころぼっくるひゅって
https://koro-kirigamine.hardrain.rocks/index.html
・標高:1,820m
・営業期間:4月下旬~11月末 ※カフェは通年営業。4~11月9:00~16:00、12~3月(好天時の土日)10:00~15:00
・宿泊料金(税込):1泊2食9,000円~
・電話番号:0266-58-0573 ※メール予約は不可。
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり、マスク・除菌シートを要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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